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2007.04.05

嵐を呼ぶ落語?(笑)

4月4日(水) 「若手研精会OB連落語会 昔若庵」 18:45~ 於・国立演芸場

開口一番・春風亭一之輔(代脈)、桂平治・源平盛衰記、柳亭市馬・雛つば、入船亭扇遊・お見立て--仲入り--柳家喜多八・あくび指南、古今亭志ん橋・風呂敷

 長きにわたり「日本演芸若手研精会」を主宰し、二つ目の噺家のなかから有望の若手を自ら選び、芸の修業の場と機会を提供し、平成18年夏「三百回記念の会」を催した。この間、優れた落語家を世に送り出すことに専ら心を砕き、ひたすら演芸界の発展向上に尽力してきたもので、その功績はきわめて大きい。ということで、2006年度の松尾芸能賞の功労賞を受賞された稲葉さんが、続けてこられた研精会のOBによる落語会。今回が2回目である。少し前の朝日新聞にも、稲葉さんの記事(とこの会の告知)が載っていた。

 しかし午後からすごい雨と雷で、たまたま別の会のために上京してきた新潟の人から「市馬さんが落語をやったせい?」などというメールが届いたのでした。

 今日は、かなりの爆笑系が平治・喜多八、すっと聞かせて風情ありという市馬・扇遊、独特のリズムの志ん橋、というふうに聞いたんですけどね~、私は。

 昨年末に初めて聞いた平治さんは、最初っからパワー全開! お顔からして「存在感」があるのに、ガンガン押してくるんだもん。源平盛衰記というタイトルで、「平家物語」の冒頭と、年号と人名がちょっと出てきた「爆笑漫談」の雰囲気。ま、名前が平治だからネ。保元・平治の乱の保元を説明をするとき、「タモツに元犬の元」と仰ったのが、みょうにおかしかったというか、落語好きじゃないと通じないよね、元犬なんて。

 こういう破壊力のある噺の後の市馬さんは、スッキリ加減が一段といいかも。今日みたいに落語(しかも古典)ばかり5席続くと、演者の順番、ネタの並び方も重要と思うけど、こういうのはどの段階で誰が決めてるのでしょう。扇遊さんは廓の噺にふさわしいような、素敵な羽織+羽織紐の配色(パープルがかった紺色の羽織と、オレンジ・ローズっぽい羽織紐)で、登場されたとたんに目を奪われちゃった。

 喜多八殿下(!)は、平治さんから「アヘン中毒のよう」と茶化されてたけど、風貌と「あくび」を教わる噺のばかばかしさが、絶妙にマッチ。舟が揺れてる設定で喋るところなんて、涙が出るくらいに笑っちゃった。そして唯一、全く初めて聞いた噺家さんが志ん橋さん。ゆったり口調に最初少し戸惑ったけど、だんだん味を感じてくるなんぞは、スルメのよう?(笑)

 OB会ではない研精会は、今も月に1回開かれている。もうすっかり有名になった真打ばかり聞くのではなくて、こういう会の二ツ目さんから応援できるなら、それは素晴らしいことだと思う。・・・今日も高座返しをしていた市朗くん(すずめ二人会も)、精進してくださいね。

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落語」カテゴリの記事

コメント

待ってました!
志ん橋さん、初めてでしたか?私は寄席で2回くらい拝見しました。渋い会ですねえ。
いいなあ、市馬さんの雛鍔。来年は聴くことができるでしょうか。

投稿: まー坊 | 2007.04.05 20:46

まー坊さま
「しんきょう」と言われても、「志ん○」?
「きょう」の字すら思い浮かばない私でした。
マクラで稲葉さんのことに触れられて
功績をたたえたのも、市馬師匠でしたよ。
平治さんの迫力あるお顔の後だと、
なんとなく師匠の顔がすっきり見えちゃうから、あら不思議。
噺も「端正」って感じで、私はやっぱり
白鳥さんとか平治さんの後に出る師匠が好き!

投稿: きびだんご | 2007.04.05 22:17

「スルメのような」というのはまさに志ん橋師にぴったりですね。はん治師とか志ん橋師といった方々は、はじめて聞くと上手いのか下手なのか不明なれど(きっと上手くはないのだと思うけど)、やがてちょっと楽しみになってきたりして。市馬、扇遊、喜多八という元々のお目当てに加え、平治、志ん橋も妙におかしく、早引けした甲斐があったというものでした。でも、ちょっと客席の反応が鈍かったような気がしたのは会場のせいでしょうか。

投稿: クヮン | 2007.04.06 01:04

クヮンさま
おぉ、リッアル・クヮン(&コーチ?)さまにはすっごくお久しぶりで、びつくり(だって平日だし)。すぐに目黒方面に通報(笑)しちゃいました。飛鳥山のお花見の写真を見たりしてたので・・・サンマの里は遠いけど。
それはさておき。スルメにご同意いただきありがとうございます。はん治師もまったくそうですね。独演会とか二人会ではない楽しみのあれこれ(番組の流れも含めて)に、より魅せられます。

投稿: きびだんご | 2007.04.06 08:46

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