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2007.04.16

独占しちゃってゴメンナサイ、の落語会

4月14日(土) 「第9回翁庵寄席 落語と芝居はおともだち 2」 18:00~ 於・人形町翁庵

開口一番(立命亭八戒・強情灸)、シークレットゲスト(ラサール石井・ないもの買い)、小宮孝泰・子別れ--仲入り--柳家喬太郎・子別れ

 お芝居や落語(に映画や・・・)が大好きな、人形町・翁庵の若旦那(「若」とつけていいのか微妙なれど)が企画する、年2回の落語会。いつも面白い組み合わせでアッと言わせてくれるのだが、今回はまたスペシャルでしたね~。一昨年、同じく小宮さん、喬太郎さんの会があって、ここで再び出会えるとは。しかもラサールさんまでご登場!!

 お蕎麦屋さんが会場で、定員は30くらい(?)なのが勿体ないというか、見られたのはあまりに贅沢なことでありました。見られなかった皆さん、ごめんなさい。 今までギリギリに到着して最後列に座ってたけど、今回は1時間も前に行ってしまい(様子を見に行ってそのまま)、超・至近距離の最前列。ほんと、手を出せば高座の扇子も取れちゃう(笑)。

 八戒さんはここではお馴染みの方。アマチュアとしては大ベテランなのかしら、安心して楽しめました。エキセントリックな登場人物がすごく似合うと思う。

 さてラサールさん。事前に席亭から「知ってる人も多いでしょうが、メクリにラサールさんの名前が見えたら、えーっ!!とリアクションを入れるように」という注意(要望)があったので、みな素直に「えーっ!!」と言いつつお出迎え。なんと本日の着物一式(ピンクの着物・羽織)は春風亭昇太さんのもので、稽古も昇太さんにつけてもらったとか。どうやら夏あたりに落語をなさることがおありのようで、そのためにもここで一席、とのことらしく、ほんとの「初高座」でした! 

 やっぱり舞台の人だから、というか、(舞台)反射神経がいいのか、お世辞抜きで上手だったと思う。上下の切り方なんかね(昇太さんのアドバイスもあったとか)。その「上手さ」は「「初々しさ」もコミですが。間違ったりしたときの咄嗟の反応に、とても好感が持てた、なんて言うと、ひねくれて聞こえるかもしれないけど、そういう時に、落語への取り組み方とか人間性も出るんじゃないかと思うと、聞いている皆が応援したくなるのがよくわかる。とうぜん、一気呵成なんで、逆にプロが聞かせる「間」についても、改めて実感した。

 小宮さんの「芸達者」ぶりは、前回の「英語落語」で確認済み。ミント色の着物と黒羽織がとてもよくお似合いでした。彼の「子別れ」は「4分で演じる子別れ」で、NHKの「中学生日記」で落語家役をしたときのネタ。この番組については、席亭から教えてもらっており、見ていたのもラッキーだった。聞いていると、忘れていた筈のドラマのシーンが次々によみがえってきた。子別れのエッセンスはこうなのか!

 仲入りをはさんで、今度は喬太郎さんの「子別れ」というあたりが、一段と素晴らしい企画ではないかしら。ふつうは考えないでしょう、こんなこと。で・・・不覚にもというか、泣いちゃいました、私。いつもマクラも面白い喬太郎さん、幼稚園の落語会などの話のあとで、自分の息子の話題になったのが(ごろごろしていて何気なく「稽古しようか」と言ったら、「ウン」と。その後は・・・ですが)、巧まずしてすごい伏線となった気がする。

 噺の入り方は、全く小宮さんと同じで、それは当然意識的かな。だから古典!っぽかったのだけど、やはり途中から、いかにも喬太郎さんの「亀ちゃん」(「古典で通せば良かった」という台詞が入って、「いつものこと」と受け止めてたら、ほんとに本心だったみたい)。この亀がさぁ、ヒネてるのよ、憎たらしいわよ。だから尚更、素直な台詞がスコーンとこちらの胸に落ちてきて、やられちまいました・・・。

 あと、かぶりつきで見ていたから実感したのが、上下をきるとき、上ではほんとに父親の目で、下では子供の目、だということ。喬太郎さんの落語を演劇的とか狂気があるとか感じるのは、そんなところから、なのかもしれない。

 この後は美味しいお蕎麦をいただいて、幸せな時間もお開きとなった。いや~、こんな面白い企画は、もっと大きな会場で、大勢と共有した方がいいんでは(そりゃあ小さいとよく見えるし嬉しいけど、申し訳ないもん)。大変だと思うけど。その暁にはお手伝いも致しますから。

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コメント

本当に楽しい会でした。
ありがとうございました。人形町って場所もいいですね。
「あたい」って言わない亀ちゃんに初めて会いました。

投稿: まー坊 | 2007.04.16 22:27

まー坊さま
喜んでいただけて何よりです! ほんとは人形町で何か軽く食べる、とか考えてたんですが(早く行きすぎたけどお喋りしてたからヨシとしてね)。
亀ちゃん。小憎らしい子ほど「その一言」が泣かせる、っていうのはあるよね。でも、ある意味、そういう亀ちゃんの将来が心配だ(笑)。

投稿: きびだんご | 2007.04.17 08:37

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