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2007.06.02

「地震後の世界」を見ているときに、地震!

6月2日(土) 「ツグノフの森」 14:00~ 於・三鷹市芸術文化センター 星のホール

作・演出/G2 出演/片桐仁(タニガワ)、坂田聡(ヨコミネ)、福田転球(ミナヅキ)、杉浦理史(タケオ)、権藤昌弘(ペラペラ)、水野顕子(イズミ)、岩橋道子(ミシオ)、久ヶ沢徹(シモダ)

 昨年来、何作かG2演出作品を見た。パルコ劇場、本多劇場、世田谷パブリックシアターで。それらに比べると、ハコは小さいし辺鄙な場所(!)にある・・・が、一番面白かったなぁ。作・演出がG2ということで、かなり彼の思うようにやってる、ということもあるのかな。あと俳優も、それをちゃんと表現できる人たち、という気がする。

 お話の世界は、マグニチュード9・5の地震に襲われた日本・・・だけど、地面が横滑りしただけでそう被害はないんだよね。夕張と札幌がくっついちゃうとか。で、三鷹(井の頭公園)にはなぜか森が集まってきて、巨大な森ができている。当然、武蔵野市と三鷹市の自治体間の争いが起こり(同様に各地で争いが)、内戦状態に。なーんて書くと、SFっぽい、突飛な話みたいだけれど。

 いや、突飛は突飛なのか。でも、よくできてるストーリーだと、まずは脚本自体に感心。そうつながるのか、みたいなのが幾つも出てきて、むむむむ、と。そもそも、「ツグノフの森」の「ツグノフ」とは「つぐの・う【償う】ツグノフ」なんだって。そして、劇中に出てくるミナヅキにしか「見えない動物」の名前がバークレーなのにも、ちゃんと理由がある。私はこういうのがけっこう好きなもんで。

 登場するのは、この巨大な森の中に住む画家(片桐仁)と、眠り続ける彼の恋人、そして、いわくありげな姉弟にヤクザに、不思議な世界を生きている男(福田転球)。飄々とした雰囲気の片桐と、ちと暑苦しさもある福田が印象的。それと姉(岩橋)も。そこに不思議にからむ「二次元世界」の話も、もちろん荒唐無稽だけど面白いし。若干、詰め込み気味な気分のところと、時制が混乱しそうではあったのだけど。

 観劇中に地震があったのは初めてではないけど、かなり揺れを感じた(少し客席も動揺)のと、そもそも舞台の上では「地震」が起きていたのだから、妙な気分だった。

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コメント

私は同じ時間に鈴本演芸場へ。
高座には三遊亭白鳥師匠が上がっていました。
母親が悪乗りして電話をかけてくるというマクラを話している最中に地震!
当然、客席はザワザワと落ち着かない雰囲気。
こういうとき、噺家さんは気の効いた一言で客席を静めるものなんですが、どうやら白鳥師匠、地震があったことにまったく気がついていなかったよう。
何事もなかったように、マクラを続け、
何事もなかったように『マキシム・ド・呑兵衛』に入っていきました。
マイペースなんだか、物事に動じないのか、
白鳥師匠は自分だけの世界に入っていたようです(笑)。

投稿: ケイジ | 2007.06.03 07:43

ケイジさま
地震、末広亭だったらもう少し怖かったかも。
白鳥さんは流石ですねぇ(笑)。
その話を聞いて、いかにも!と思ってしまう、
思わせてしまう・・・なんか、こちらの視線(思惑)と
完璧ズレたところに存在してますよね、彼って。
あ、これって褒めてます、念のため。

初めて芸術文化センターから三鷹駅まで歩きました。
いつもバス(タクシー)でしか通ってない道だから
歩ける距離とは思ってなかったけど、
遠いと覚悟してたら、意外と近かったです。気分の問題!

投稿: きびだんご | 2007.06.03 22:09

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