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2007.09.02

市村シャイロックはすばらしい

9月2日(日) 「ヴェニスの商人」 13:00~ 於・天王洲 銀河劇場

作/W・シェイクスピア 翻訳/河合祥一郎 演出/グレゴリー・ドーラン 出演/市村正親(シャイロック)、藤原竜也(バサーニオ)、寺島しのぶ(ポーシャ)、京野ことみ(ジェシカ)、西岡徳馬(アントーニオ)ほか

 シェイクスピアの中では「ヴェニスの商人」はなんとなく見る機会がないまま・・・。今回も、出演者が違えば見に行かなかっただろうと思う。となれば、市村さんのシャイロックを見逃していたわけで、よくぞこのキャストで上演してくださいました、というのが、いまの素直な気持ち。

 それとは全く別に、初めて触れたシェイクスピアのおはなしは「ヴェニスの商人」なのだった。戯曲でもなくて、子ども向けにノベライズされたものとして。で、ものすごく面白かったんだなー。肉1ポンドのお裁き。その子ども向けのおはなしの中では、ユダヤ人に関してはどう表現されていたんだろう?

 *今日は友人と待ち合わせたおかげで、1時開演を間違わずにすんだ。でなければ、またうっかり2時に行ってた気がする。懲りないというか、学習しないというか。天王洲はやはり遠い。この劇場は、アートスフィア時代に来たことはあったけど、銀河劇場になってからは初めて。こういう「新しい街」はちょっと苦手。

 さて、10分ほど前にロビーに入ったら、あらあら、仮装した出演者(?)があちこちに。なんなのなんなの、という感じ。でも、ロビーの作りはあんまりそういうことに適してはないみたい・・・。人ばかりじゃなくて目の前の木がいきなり上下に動いて、ウヒャー。開演したら舞台上にその3本の木(3人の木?)も登場したのでした。その開演までにも、仮装した人たちがうまく動いて(客席に座ったりとか)、面白かった。

 私の席は、2階の右のボックス席で、一番舞台に近い方。端は端だけど、なかなかよく見えた。が、正面を向いて言うのでない台詞:上手から下手の人に向かっていう台詞が少し聞こえづらかった。特に始めの方のグラシアーノの長台詞がそうで、ちょっと滑舌も悪いのか?と。俳優さんには申し訳ないけど、最初の印象がこれで悪くなっちゃって、最後までいまひとつ。

 市村さん、しのぶさんは、ほんと期待通り。やっぱり、まず言葉が伝わる、というのは大事なことだなあと。竜也くんも、ある意味まんま「無邪気なバサーニオ」という感じね。ストーリーがユダヤ人差別に関わるから(それだけでは飽きたらないのか黒人差別も出てくるけど)、無邪気さに救われるところもあるのかもしれない。

 裁判でシャイロックが負けて、それだけじゃなくて何もかも失って、あんまりじゃないのと可哀想になっちゃう。その後の滑稽な場がなければ、やりきれないくらいだよねぇ。面白かった、だけじゃない様々なものがある。なんだか題名だけは聞いたことがあった「ヴェニスの商人の資本論」という本を読んでみたくなったゾ。 

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コメント

大人になってからは、シャイロックも可哀想だけどアントニオも不幸よねって思うようになりました(^^ゞ

投稿: 猫並 | 2007.09.04 00:41

猫並さま
アントーニオの不幸って、あとからジワジワ見る側にやってくる、という気がします。シャイロックの不幸については語り合うけど、アントーニオの不幸は、一人でじっくり・・・みたいな。

投稿: きびだんご | 2007.09.04 09:07

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