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2007.09.26

タイトルに惹かれて見に行った芝居

9月25日(火) 「遊園地再生事業団#16 ニュータウン入口」 19:00~ 於・シアタートラム

作・演出/宮沢章夫 出演/若松武史(F)、鎮西猛(アンティゴネ)、上村聡(イスメネ)、二反田幸平(鳩男) ほかに役名として、夫婦:根本洋一、根本和子、不動産業者:高村、イスメネのバイト先であるビデオショップで働く女たち:オブシディアン、ジャスパー、ペリドット、日本ダンス普及会:加奈子、浩(息子)、坂庭、事務局長(実はポリュネイケス)、カメラマン

 宮沢章雄、という名前は、わりと目にしていた。主に書店で。でも読んだことがあるのは、「一冊の本」に連載していた短い文章くらいだけれど。

 で、この「ニュータウン入口」は、*その宮沢の作である、*シアタートラムでの上演である、*何よりも「ニュータウン入口」というタイトルである、という3つが揃ったので見に行ったと言える。だから当然、遊園地再生事業団の公演を見るのは初めて。

 でもよく考えたら(というより、若松武史を見たとたん思い出した)、宮沢演出では、「鵺」を同じトラムで見ていたのでした。

 しかし、上にわざわざ書いた「役名」が示すように、概要を記すことはとても難しい。手法として、いま俳優が演じているその演技をビデオカメラで捉えて舞台上のスクリーンに映し出す。普通の演技とライブ映像の二本立てといえる。ほかにも、実験的な言語の使い方、あるいは身体表現などなど、いろいろ物珍しかったんである。ストーリーとしては、私にはワケがわかってません。

 でも、いろんな場面で「よく訓練された」俳優の演技が気持ちいい。言葉や動きなどの意味が的確に表現されている、ということなのかもしれない。それは、ちょっと機械的とも思えるほどで、そういう若い人と、若松武史、杉浦千鶴子(日本ダンス普及会の加奈子)の話術の対照が、また面白かった。

 若松武史の演じるFは、旧石器時代の遺跡捏造で話題になったF氏らしい。見ている間に名字だけは思い出したけど。彼はひたすら「埋める」人であった。ほかにも14歳の犯罪を想起させたり・・・。パンフによれば、アンティゴネ-イスメネ兄弟の発想は、同時期にそれを題材にした舞台があるのを知ったから、とか。そういえば、不思議と、新国立劇場とシアターコクーンで、近々そんな上演が続くのよね。

 ・・・で、これはわかんないなりに不思議な魅力のある芝居であり、俳優たちであった、とは言えるかな。ギリシア悲劇は私には一段とハードルが高いなぁ、と、あまり関係のないことも思ってみる。

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