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2007.09.29

「市馬追っかけ」月の〆

9月28日(金) 「いわと寄席 柳亭市馬の日」 19:00~ 於・シアターイワト

開口一番(市丸・出来心)、市馬・四段目、市馬・中村仲蔵--お仲入り--太田その(寄席の唄)、市馬・七段目、市馬(赤垣源蔵)

 ふと気がつくと、今月はいやに市馬師匠の高座を拝見しておりまする。これは立派な追っかけかしらん。でも、来月からは、またいつもの通り、ゆるゆると。落語集も水曜日なので、見に行けないしなぁ。

 しかし、いつも歌っちゃう「いわと寄席」なのに、今回は「忠臣蔵」特集。よくこんな発想があったわね、と思う。私は師匠の「四段目」を聞いたことがなかったので、それも楽しみだった。

 日頃の心がけがよいのか、無事に7時10分前くらいに到着。久しぶりに市丸くんの高座も聞けた。市朗くんよりも噺家っぽい雰囲気(見た目)かなぁ。でも、もっと口調をはっきり、部分的にでいいけどゆっくり喋ってほしいゾ。

 さて「四段目」の定吉、中村仲蔵、「七段目」の若旦那、と主人公はそれぞれなんだけど、その違いがはっきりしていて、ほんとに小僧だったり、苦労した役者だったり、続けて聞くからこその楽しさがあった。声の調子を変えるから、ということではない部分で、そのあたりがいわゆる「性根」ってやつですかね。

 そして、ご自分がそもそも芝居好きで、二つ目の頃には歌舞伎座に通ったというだけあって、芝居仕立てのくだりが流石。これって、変にハンパだと見ていてつらくなったりしかねない難しさがあると思うけど(歌之助さんみたいに軽くやっちゃうのは別の面白さとしても)、いや~、楽しかった。つい、菊五郎丈の塩冶判官とか思い浮かべつつ。まとめて聞けるという、滅多にない機会だからこその醍醐味があった。

 仲入り後の太田そのさん、すっごく素敵でした。出囃子メドレーなんかも聴けたし、歌う声も伸びやかだし。最後に本日の演目にちなんで、三段目・落人のくだりの清元。「一力茶屋」なんてのが聞こえて、あら?と思ってたら、「七段目」に向けての替え歌に仕立ててあったのでした。市馬師匠が、下座じゃもったいない、高座に上がってほしい、なんて仰るのもむべなるかな、と思ったよ~。

 で、「七段目」で登場された師匠は袴姿。紫(茄子紺のような)の着物と、茶系の袴で珍しいなあと思ってたら、「七段目」でお開きとはならなかった。どうりで、七段目がそれほどたっぷり、というわけじゃなかったんだな(笑)。私には全くわからない歌の世界で、銘々伝のうち赤垣源蔵。気持ちよさそうに楽しそうに歌い上げてました!!

 今月はたくさん聞いただけあって、いろいろ収穫があった。同じ「締め込み」を大阪と東京(寄席)で聞けたこと、「子別れ」の通しを、談春さんのと聞き比べて浮かび上がるものがあったこと、そして忠臣蔵の噺をこうしてまとめて聞けたこと。それぞれに企画の面白さでもあるし、客席の雰囲気のおかげもあるし、幸せな落語との日々でありました。

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コメント

楽しかったですね。
はい!立派な追っかけです。(笑)

投稿: やどかり | 2007.09.30 13:27

やどかりさま
やどかりさんの「お墨付き」を貰えば
正真正銘のおっかけ?
ほんと充実の9月でした!

投稿: きびだんご | 2007.10.01 00:53

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