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2007.10.14

至近距離落語

10月13日(土) 「第10回 翁庵寄席」 18:00~ 於・人形町翁庵

開口一番(立命亭八戒・一目上がり)、白鳥・トキそば、志ん五・幇間腹--仲入り--白鳥・恋するヘビ女、志ん五・井戸の茶碗

 毎回あっと驚く企画の「翁庵寄席」も、これが第10回なんだそうで、その記念という意味で、第1回のゲスト白鳥さんと、志ん朝の一番弟子・志ん五さんの会となった。翁庵は明治座に近いから、志ん朝さんが出演されてた時には贔屓にしてらしたんだよね。弟子の志ん五さんも一緒に明治座に出られてる時は、「ねぎせいろ」を召し上がってたとのこと。

 で、今回の私は、親子というには私が可哀想で、姉妹というには図々しいだろ、という年回りのカワイイFちゃんと一緒に出かけた。このFちゃんは、だけど妙にマニアックなところがあって、白鳥さんや、喜多八さん、さん若さんといったところがお好みなのだ。我々は落語が取り持つ友人と言えるのよねー。2人で打ち合わせて着物で出かけたのだが、なぜか最前列の椅子が2つ空いていたので、そこへ座った(前回の喬太郎さんの時は一番に到着して最前列だったけど)。ほんとに至近距離!

 席亭の長めの前説あと、お馴染み・立命亭八戒さんの落語。「高座の安全点検に出て来ました」という言葉が冗談じゃなく聞こえる、ギシギシいう高座なのだ(実はテーブル)。そして、出てきた白鳥さんは、客席とのあまりの近さにギョッという感じがありあり。というのも、ネタは「トキそば」と決めてたんだと思うけど、彼の「トキそば」は、座布団で「そば捏ね」をするから、「うわ~、この距離でやっていいのか?」というのがあったんでは。2席目の新作は初めて聞いた「恋するヘビ女」。どちらももうアハハハと涙を流すくらい笑って、ディテールはちっとも覚えてないの(笑)。あ、「トキそば」は絶対に「古典」なんだそうよ。

 一方、志ん五さんは、お顔の部品のいちいちが大ぶりというか・・・、その方を至近距離で見るのもまた迫力だった。「幇間腹」で若旦那に呼ばれた一八が、ぶつぶつ独り言で悪態をつきながら部屋へ向い、襖を開けたとたんに「どぉーも」と豹変する様が傑作。それと、「井戸の茶碗」の浪人・千代田卜斎がすごく似合ってて、全然ちがうキャラなのに不思議だなぁ。最前列の特権で、お着物もよく見えて、グリーンの万筋の江戸小紋と、裏はたぶん藤色系の別の柄の江戸小紋? エンジに白で細かい文字の書いてある長襦袢もオシャレ!!

 休憩時間のプレゼントコーナーでは、珍しくジャンケン大会に勝って、喬太郎さんほかの落語DVDを貰った(CS落語研究会より)。お蕎麦もおいしくいただいて、秋の夜、2人でふらふら駅まで歩きながらまたお喋り。楽しかったなー。

 終わったとたんに、「次は何をやらかしてくれるの?」と思ってしまう。ほかに誰も考えない顔付けの落語会、また期待してます。

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コメント

ご来場いただきまして、ありがとうございます。
さっそく次回来年春の出演交渉を、意中の師匠に打診してみましたところ、快く承知いただきました。次回も面白い会になりそうです。
何をやるのかですって?
うふふ、そうですねえ。ヒントは、春ですから、ハ・ナ・ミ。

投稿: 翁庵寄席席亭 | 2007.10.15 08:16

きびだんごさん、もちろん姉妹ですよ♪
それにしても、一生の思い出になった会でした。
白鳥さんには本当に参りました。毎回聴く度に頭がくらくらするのですが、それが病みつきになってます(笑)
「恋するヘビ女」の中で、屋上で一人「夜明けのスキャット」を歌いながら物思いにふけっている小学生って何なんでしょう?思い出すだけで笑いがこみ上げてきます。

投稿: ふくちゃん | 2007.10.15 21:23

翁庵寄席席亭さま
今回も楽しい会をありがとうございました。
次回は来年4月ですよね。
でも、そのヒントじゃちっともわかりません(泣)。
そのうち、もう少し簡単なヒントをください。

ふくちゃんさま
>もちろん姉妹ですよ♪
そぉぉ~? うっふっふ。
にしても、そんな「くらくらするのがやみつきになる」
なんて、お姉さんとしてはちょっと心配だなあ。
「夜明けのスキャット」って、白鳥さんの頭の中は
どんなになってるんでしょうね。

投稿: きびだんご | 2007.10.15 21:45

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