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2007.11.22

国立劇場で楽しみつつ勉強する

11月21日(水) 「通し狂言 摂州合邦辻」 11:30~ 於・国立劇場大劇場

住吉社前松原の場/高安館表書院の場・同 奥御殿庭先の場・河内国竜田越の場/天王寺南門前の場・同 万代池の場/合邦庵室の場 

藤十郎(玉手御前)、我當(合邦)、吉弥(合邦妻おとく)、愛之助(誉田主税之助)、秀太郎(誉田妻羽曳野)、三津五郎(俊徳丸)、扇雀(浅香姫)ほか

 どうも「合邦辻」ってのはあまり好きじゃない・・・。人間が単純なんで、ンなごちゃごちゃ複雑な(?)玉手の心もようってのは、と。でも、新書「菊五郎の色気」を読んで、今後まだ菊五郎丈が玉手を演じる機会があるかもしれないと思い、少し勉強しておくか、という気持ちになった。そういう時には、国立劇場はとてもありがたい。通しだから、ふだん見る機会のない場面が見られ、ストーリーがよくわかる上に、とても安いのだし。3階でも椅子の座り心地がいいから(頭をもたせかけられる)、座っててつらくない。ま、それゆえ眠気を誘われやすいけれども。

 あ、パンフレットをまじまじと見たら、配役一覧は基本「五十音順」なのね。さすが国立、と、変なところに感心する。

 序幕・住吉社前松原の場で、玉手御前が俊徳丸に毒酒を飲ませるのが鮑貝の盃。これが「合邦庵室」につながっていくのね~、という感じとか、次郎丸の存在とか、いろいろわかって楽しかった。

 で、よく上演される「合邦庵室の場」だけれど、やっぱり私はあまり好きじゃないのかなぁ・・・。そうはいっても、見せ場というのはよくわかるし、丸本歌舞伎の醍醐味には触れられた気がする。

 万代池の場などで、気が散るときもあったけど、それは「児雷也」を思い出す時だったかな。あちらが、この「合邦辻」のストーリーを援用してるんだけども。

 愛之助さんが凛々しくて素敵でしたー。三津五郎さんは・・・ちょっと、こういう役は好きじゃないんで、またスキッとした時に見なくっちゃ。あ、先月「牡丹灯籠」でとても婀娜っぽかった吉弥さんが、ここでは母おとく。同じ人とは思えません。

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コメント

好きな役者ではないけどただただ藤十郎の芸に感動し、我當さんに同情し、できればもう一回見ておきたいと思いつつ、果たせない国立の合邦(^^ゞ
今回、珍しく地方、というか、下座音楽が良いのでびっくりしました。国立はなんとなくいつも二軍っていうイメージがあったんですが。
ああ、藤十郎の玉手、もう一回見たいんだけどなぁ。

投稿: 猫並 | 2007.11.23 08:12

猫並さま
いや~、ほんとに見てよかったです!
藤十郎さんは好きとか嫌いとか以前に、どうも
あまり足が向かない、ってところがあるんですけど、
うへへ合邦、と思いつつも行って正解でした。
通しだから、ストーリーを楽しんで見ることができたし
たぶん「芸の力」の恩恵を蒙っていたんだろうな、と。
後は義太夫がストーンと飛び込んできたんだけど、
下座までは意識がいってなかったな。
それにしても、やっぱり見なきゃね、と思ったことでした。

投稿: きびだんご | 2007.11.23 22:25

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