« 国立能楽堂特別企画公演・その2(能) | トップページ | ベニサン・ピット的なお芝居? »

2007.12.18

これも「掛け取り」、あれも「掛け取り」?

12月17日(月) 「それぞれの“掛取り”」 18:30~ 於・国立演芸場

トーク(向かって左から、喬太郎・市馬・白鳥)、喬太郎、白鳥、市馬

 市馬、喬太郎、白鳥の3人が、全く同じ噺を聞かせる「それぞれの~」シリーズ。今まで、「時そば」「長屋の花見」「お菊の皿」ときて、この時期にふさわしい「掛け取り」でオシマイとのこと。

 幕が上がると、3人が座布団の上で頭を下げている。そこから、喬太郎さんが進行役となって「掛け取り」にまつわるあれこれのトークを。ま、基本は「何も知らない」白鳥さんを、後の2人があきれつついじってく、という感じかな。

 「掛け取り」に関しては、ここ数年で、市馬版「掛け取り」は確立した感があるから、後の2人は変化球勝負しかないという雰囲気は、トークの時にもあったなあ。

 で、トップバッター・喬太郎さん。シックなお対の着物と羽織は、昨日おろしたてで嬉しくて、とのこと。ストーリーとしてはオーソドックスに、掛け取りを追い返す「技」で勝負。それが、落語好きの若旦那には落語ネタ、そしてウルトラマン好き、芝居好き(つかこうへい「熱海殺人事件」)、寄席好き。なになに「自分が好きなものでしょ?」 私はウルトラマンはわからないけど、つか芝居はわかる。両方OKはそんなにいないかも・・・。寄席好き、というところで、いろんな師匠の「形態模写」。いちいち袖に引っ込んで、特徴のある歩き方から、声、しゃべり方まで。談志、円丈、さん喬、雲助などいちいちおかしい。全くねー。

 白鳥さんは、「任侠動物園」の外伝、みたいな、動物が主人公の「掛け取り」。ストーリーも、年末とか借金とかはあるけど、「掛け取り」からは離れてた・・・と、最初に白鳥さんも言ってたっけ。噺を作る時間がなくて動物ものになったのかなあ、という気もした。

 市馬師匠の「掛け取り」は今シーズン、初めて。もうあえて「掛け取り美智也」と言わなくても、それを期待されてる、のかも。演じ始めた頃がちょっと懐かしい。実は中に織り込まれるいろんなネタ(菅原伝授手習鑑、相撲部屋の名前、近江八景などなど)は、すごく高度で、なんかわかんないけど面白い、という部分もあるのでは。それって、喬太郎さんが繰り出したウルトラマンだの、つかこうへいにも、ちょっとは通じてるかもね。

|

« 国立能楽堂特別企画公演・その2(能) | トップページ | ベニサン・ピット的なお芝居? »

落語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 国立能楽堂特別企画公演・その2(能) | トップページ | ベニサン・ピット的なお芝居? »