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2007.12.19

ベニサン・ピット的なお芝居?

12月19日(水) 「死ぬまでの短い時間」 14:00~ 於・ベニサン・ピット

作・演出/岩松了 出演/北村一輝(シミズ)、秋山菜津子(フタバ)、田中圭(コースケ)、古澤裕介(ドイ)、内田慈(ミヤマ) 演奏/トリティックテヘダス:長屋美希恵(ボーカル)、淡谷三治(サックス)、森安信二(ギター)、小野かほり(パーカッション)

 「キャバレー」が気に入らなかった後遺症で、発作的にチケットを取ったお芝居のその2。今日は秋山菜津子を見るべく、久々にベニサン・ピットへ。この前ベニサンへ行ったのは二兎社「歌わせたい男たち」だから、相当前のことだなあ。たまたま都営新宿線の急行に乗ったら、「あら、森下って急行が停まるのか」と驚いた(昔、この沿線に住んでた時代には、そういう駅ではなかったから)。交通の便はなかなかいいけど、やっぱり劇場の周りは殺風景で、どこかでお茶飲もうと思ってたのにダメ。たまにしか来ないと、そういう情報が抜け落ちちゃう。

 で、「死ぬまでの短い時間」は、ほんとに全く何も知らないで(調べようともしないで)ノホホンと見に行った。いやー、音楽劇だったのね。道理で、チケット代が会場のわりに高いと思った。

 さて、舞台はどこかの海辺の町。シミズは崖っぷちまで客を運ぶ「自殺幇助」のタクシー運転手。・・・というのだけはわかるんだけど、後の人たちはよくわからない。シミズにあこがれてるらしいコースケに、罪を犯して自殺しようとやってきたフタバ(劇中で名前が出たかどうかは定かでない)。そしていかにもキモいドイと、彼が追っかけてる(でもコミュニケーションはできない風の)ミヤマ。

 何が現実なのか、時間も空間も関係ないかのように、舞台は進行する。だって、早々にドイは刺されて死んだはずなのに、ユーレイのように現れるし。コースケもミヤマも父親との間に大きな問題がありそう。シミズ-フタバの世界と、ドイ-ミヤマの世界は交差することはなく、ただコースケが両方に関わっているのみ。

 ストーリーに少し触れても、なんか全然意味がない。それぞれの人たちが、まったくかみ合わずに自分のことしか言ってない? それを目の当たりにする居心地の悪さがあるんだけど、やがて少し違う方向が見えて、それがコミュニケーションの力なのかなあ・・・。

 と、私には難解だったのだけれど、秋山菜津子は期待通りでありました。黒と赤のワンピースに赤いトレンチコート、めちゃくちゃ過去のある女が海辺の崖っぷちにたたずむ、というのがこんなに似合う人もいない気がする。で、途中にマイクを持って歌も。←このシチュエーションはちょっと演歌っぽい。生演奏もすごくよかったけど、ほんと不思議な舞台だったなあ。

 内田慈という女優はたぶん初めて。名前だけ見たら内田滋かと思っちゃった(汗)。こちらは、うちだ・ちか、と読むらしい。

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