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2007.12.31

ゆく年・2007年、思いつくまま

伝統芸能】とにかく2007年は、私にとっては「音羽屋イヤー」。今年は追っかけるゾと決めたのを見透かされたかのように、仕事でもちょっと関わりがあって、その意味でも記念すべき年になった。御園座に春秋と遠征して、意外な近さというか行きやすさに驚いたし・・・しかし、こんな調子でタガが外れていくんだろうか。ま、再演の「NINAGAWA十二夜」も通ったし、仮名手本忠臣蔵や、義経千本桜の通しなどなどで、菊五郎丈も堪能したし、楽しかった。来年も、音羽屋を芯にして歌舞伎を見ていこうと思う。

 ほかには、実は記憶に残っているのは坂田藤十郎丈。思い返せば、妹背山と摂州合邦辻を、いま見ることができてよかったのだと。

 そして、能狂言においては、出雲大社で万作さんの三番叟、福の神を見られたのはほんとに幸せだったと思う。あれから、また能方面への興味が復活してしまった。狂言だけの会は、少し敬遠しがちだったけれど、見応えのある構成など興味深いものだと再認識した。大蔵流ももっと見たいなあ。

 落語は相変わらず市馬師匠がメイン。いろいろ意欲的な試みを見せてくださったと思う。でも、寄席を大事にされることは決して変わらないと思うので、それも今後の楽しみ。そして、芝雀&正雀の「すずめ二人會」、芝浜も真景累ケ淵も素晴らしかった。企画を立て作り上げることにも、面白さを感じる。

演劇関係】とりあえず思いつくまま挙げてみた(順不同)。

☆心にずしんと来た舞台・・・「審判/失踪者」「THE BEE(日本版/ロンドン版)」「コペンハーゲン

☆とにかく最高!!・・・「コンフィダント・絆

☆楽しんだよ・・・「朧の森に棲む鬼

(そして次点という感じで「欲望という名の電車」)

 時間もお金も限られる中で、何を見るかは実は大きな問題。つい「名前」にひかれて大枚はたいて失敗、ということも、今年は多かった気がする。でも、いろんなものを見る中で、自分の感覚を養っていくしかないと思えば、「定評のあるいい舞台」だけを見るのも(それが可能として)、ばかばかしいことだから、あんなこんなそんないろんな舞台を楽しんだのだと思う。

 「審判/失踪者」は、役者、演出家の名前だけから考えたら、決して見なかった類のものだと思う。ちょうどカフカあたりに興味があって、見に行けた幸せを思う。残りの「THE BEE」にしても「コペンハーゲン」にしても、とても普遍的なものが流れていて、「いまの時代を生きる」自分を見つめなおさずにはいられない。そして、どれも役者さんの演技も素晴らしくて、あの緊張感=快感はこたえられない。

 今年、発見した(遅まきながら)俳優さんが、堀内敬子。そして、もっともっと見なくては、という気にさせられた今井朋彦、北村有起哉。

 見逃してくやしいものも数多いけれど、取捨選択も重要なわけだし、こんな調子で、私なりに来年もいろんな舞台に親しんでいきたいと思っている。

 今年もおつきあいいただき、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。

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コメント

あけましておめでとうございます。
「審判」はずいぶん迷ったのですが、日程的にも無理があり、指の間からぽろりと落としてしまいました。やっぱり見ればよかったかな。
堀内敬子、今井朋彦のお2人は、私も「川上音二郎」でとても心に残りました。
藤十郎さんの玉手は絶品でしたね。

投稿: SwingingFujisan | 2008.01.01 14:27

SwingingFujisanさま
今年もどうぞよろしくお願いします。
「審判」ほんとに練り上げられた舞台だったと思います。でも「失踪者」とセットで見たからより楽しめた、という気もしています。なかなか重い部分もあって・・・。私も「見ればよかったな」というのが多々あるんですけど、そうもいきませんものね。それこそ皆さんのブログのおかげで、雰囲気の一端でも知ることができて、幸せです。

投稿: きびだんご | 2008.01.01 21:00

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