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2008.02.09

ウラノス=ギリシア神話の神

2月8日(金) 「青山円劇カウンシル♯1~RISE!~ ウラノス」 19:00~ 於・青山円形劇場

脚本/前川知大 演出/青木豪 出演/酒井美紀、土屋裕一(*pnish*)、川村ゆきえ、中野英樹、津村知与支、岩本幸子、今井朋彦、大河内浩

 青山円形劇場で行われる「新演劇プロデュースシリーズ」の第1弾。たしかに、脚本、演出は、さいきんよくその名前を目にする2人。といっても、私が見に行ったのは、今井朋彦さんが出演している、というただそれだけの理由。

 なのでその他の出演者はほとんど知らない。知名度が高いはずの酒井美紀さんも、サカイ、ミズノ、ミキ、マキ??というあたりで、顔がごっちゃになっちゃうという・・・。

 開演前のアナウンスが、前川さんと青木さんのかけあい。「上演時間は1時間40分、休憩はありません。笑いもあまりありません」とのことだったけど、そこそこクスクスっという感じで、それほど重くはなかった。

 円形劇場であるからには舞台は円形で、とある家の裏庭という設定。そして、端の方に穴が開いている。円形+この不気味な穴って「新・雨月物語」をちょっと思い出させる。そういえば、同じく*pnish*の、こちらには土屋さんがご出演。

 この穴がブラックホールというのかワームホールというのか? で、今井さんはそれをかぎつけた研究者らしい。らしい、というのは、研究者なんだけどむしろ不動産屋っぽいというのか、ひと癖もふた癖もありそうな人だから。で、彼らは、まずは地質調査と称して穴を掘り、そして土地そのものを買い取ろうとしている。なんのために? その穴の中に、危険な廃棄物を捨てちゃえば、時空のゆがみで消えてしまい、きっと宇宙の果てに行ってしまうから。こんないいことはないじゃないか、と。これを「ウラノス」と命名して、意味(=ギリシア神話の神、天の王)も説明してくれたのが、今井さん。役名は忘れた。たぶん「天の王」と言ったのだと思うよ、天皇に聞こえちゃったけど。

 酒井美紀と川村ゆきえが、この家の持ち主の姉妹。昔から「鬼の口」として伝承されていたこの「穴」と、現代の一番どこかにやっちゃいたい「放射性廃棄物」を結びつけたあたりの脚本が、なかなか面白かった。

 酒井美紀って、綺麗だなぁ、なんて思ったり。こういうのは、円形劇場という小さい会場ならでは。舞台の作りから言うと、一番前の列だと見上げる感じになりそうだから、後ろの方でよかったかも(後ろといっても、そもそも6列くらい?)。内山理名もこのくらいの舞台だったら、あんまり「う~」などと思わずに見られただろうな、と、つい「リア王」を思い出してしまった。大きな舞台で、どれだけ台詞の思いが届くか、というのがまず重要な気がする。

 ・・・と、余計なことを書いたけど、100分間、密度が濃くて、俳優もそれぞれに面白くて佳品という感じでした。

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