« 道成寺を堪能した | トップページ | 可笑しい/哀しいは紙一重 »

2008.03.20

山村アニメは初めてなのだ

3月19日(水) 「カフカ 田舎医者」 21:30~ 於・下高井戸シネマ

「校長先生とクジラ」「頭山」「年をとった鰐」「こどもの形而上学」「カフカ 田舎医者」

 去年から見たい見たいと思っていた山村浩二さんのアニメ「カフカ 田舎医者」をやっと見ることができた。さすがにここで見逃したら永遠に見ないような気がしたので、雨にも負けず(仕事も一段落したことだし)、下高井戸へ。でも、こんな日なのに結構入ってるんでちょっとビックリ。仕事帰りらしい年配の男性なんかも。

 「カフカ 田舎医者」は21分なので、その前に4本上映。それでもトータルで52分の上映時間だった。そのわりには、しっかり見た、という感じだなあ。難解だから?

「頭山」がいろんな賞を取ったとき、たまたま山村監督のかなり長いインタビューをテレビで見た。ほんとに緻密な手作業の世界だった。その味わい(柔らかさとか立体感などなど)はすごく好きだなぁと、スクリーンを見ながらまず感じた。

 でも「頭山」はそんなに好きじゃない・・・。落語が元ネタだから、自分の頭の中だけでイメージしてきてたのがアダとなって、素直に見られなかったのかもしれない。そこへ、国本武春さんの三味線&語りと、他の作品よりも強烈な絵柄もあいまって、ちょっとむせかえりそう。ま、私がもっとホワッとしたのが好き、ってだけですが。

 「こどもの形而上学」「年をとった鰐」あたりは、このところ見てたチェコアニメにも通じるような世界。シンプルな線と音楽も素晴らしい「こども~」、大人の寓話のような「鰐」。実はここまでで30分くらいしか見てないのに、かなり頭に詰め込まれたような感覚だった。

 「カフカ 田舎医者」は、何より色のトーンに魅了された。アニメにおける色の重要性に気づかされたと言えるほど、雪の風景に広がりがあった。この映画は昨秋、ちょうどシアタートラムで上演していたカフカの「審判/失踪者」とタイアップしていたのだけれど(お芝居の半券を示すと割引)、「審判」の世界を彷彿させるようなものがあった。声の出演が、狂言の茂山千作さんはじめ茂山ファミリーというのも話題で、アニメにすんなりなじんで(当たり前か)味わい深かった。

上映時間(本数)が短いみたいだけど、これ以上見るとオーバーヒートしそうだから、やっぱりこれが限界なのかも。

|

« 道成寺を堪能した | トップページ | 可笑しい/哀しいは紙一重 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 道成寺を堪能した | トップページ | 可笑しい/哀しいは紙一重 »