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2008.03.21

可笑しい/哀しいは紙一重

3月21日(金) 「歌わせたい男たち」+ポストトーク(ゲスト・野田秀樹) 19:00~

 この再演公演は3月8日に見ており、本来2回も見るつもりはなかったのだけれど、ポストトーク野田秀樹というのに惹かれて(今日のチケットでなくても半券提示で入場は可)。8日があまりに前から見たので、もう少し後ろから見ても、という思いもあった。ま、永井愛ファンですから!

 当然、後方からだと全体の動きがよく見えて、面白さは今日の方が遥かに強く感じられた。前列で見た時の、近藤芳正さんの迫力もすごかったから、ほんと見る場所によるのは致し方ない。が(M列だから中央通路から4列目くらい)、途中での客席出入りがけっこう気になる。7時開演で8時近くに入る人など、ちょっと珍しいのでは。同様に、1時間50分ものなのに3/4あたりで出た人は、内容に立腹したのかしら、なんて思ってみたり。でも、それらも含めて、すごくゆったり気分で観劇できたし、ほんと面白かったなぁ。

 初演よりもやっぱり喜劇性が強まってるふうに、私には受け取れた。その部分の多くは校長役の大谷さんが担ってるんだけど、かれの言動が、可笑しいのに哀しい。ラストの屋上での演説シーンもしかり。訴えれば訴えるほど校長先生が滑稽で、笑いながら泣きたくなる感じだった。

 近藤さんの歌が意外なくらいお上手だし(しかも横になった状態でよく声がでるものだ、の「暗い日曜日」と「パダンパダン」)、戸田恵子さんの余裕の声の、でも哀切な歌(「聞かせてよ、愛の言葉を」)は当然素敵でした!

 ポストトークの対談相手、野田秀樹さんは、今日初めてこのお芝居を観たとのこと(二兎社のお芝居としては9年ぶりらしい)。お互いに何を話しましょう、みたいなところもあったかな。野田さんは開口一番、「この芝居がどういうのか全く何も知らないで来て腹を立てるような人の前でやったらどうなるか」、それに興味がある、というようなことを。それと、特にサッカー・ワールドカップ以来に顕著な、若者の視点に興味があるとのことで、劇中の若者熱血教師にもっと語ってもらいたいとも。

 また、かたくなに信条を守る(拝島先生ですが)ばかりがいいのではなくて、かたくなであるからこそ合意点が見つからない世界の大きな流れもある、という発言には、「THE BEE」も呼び起こされるものだった。永井さんからはその「THE BEE」の話題もわりと出て、私は嬉しかったけれども、全く見ていない人(多いと思う)は果たしてどうだったか。

 お互いに手法もテーマも異なるけれども、それは切り口の問題で、演劇とはそこ(この芝居では国旗国歌)から「生きること」へ広がるものなのだ、と。

 最後に今回、野田さんが就任された東京芸術劇場の芸術監督についてもちょっとだけ。やはり、2、3年後までスケジュールを組んでしまっている今の状況はどうしたものか、という認識は共通のものだなあ。

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