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2008.04.09

談志の落語は何年ぶりかな

4月8日(火) 「立川談志独演会」 19:00~ 於・なかのゼロ 小ホール

市馬・掛取美智也 談志・黄金の大黒--仲入り--談志・黄金餅

 私の地元である三鷹や調布でも、談志独演会が年に1回くらいあるのに、聞きに行ったのは1、2回。落語にしてはなんなのよ、というくらい料金が高い、ということもある。それぞれの演芸に、適当と自分で納得できる値段はあると思うので。それにも加えて、なんとなく談志落語にしっくり来ない、というのもあるのかも・・・。落語聞きに行くなら、わーっと笑いたいのに、みたいな。

 で、そんな私が、ノコノコ出かけたのは、市馬-談志を同じ空間で聞いてみたかったから、ということになる。ま、主催者(でいいのかな)がミックス寄席だから、というのはもっと大きな理由かもしれないが。

 幕が開くといきなり市馬師匠の登場だものねー。クリーム色のようなベージュのような着物に、カフェオレ色の羽織、そして緑の羽織紐。マクラでは、先月末に、春團治師匠の喜寿記念の落語会によばれて大阪に行ったことから、ひるがえって鈴本では喜寿で川柳師匠がと、彼我の違いで笑わせる。

 で、「この噺を」というリクエストで、今ごろ大晦日の噺で、と来たので、あらら~、やっぱりここでは歌うのね。狂歌、すもう、芝居ときて、三橋家のダンナ。なんか新しい歌が入ってたり、新鮮なくすぐりがあった・・・気がする。

 談志家元にとって市馬師匠は「弟弟子」だし、最近は歌つながりもあるんだよね。その家元は、やっぱり喉の調子が悪いそうで、ほんとに声がかすれてておまけにそれがために詰まったり、そんな自分にいらつく、というよりむしろ諦念の方が強いのかな、と思わせられるような高座であった。自分なりの方法で噺を全うする、というような。

 仲入りの後は、ほとんどマクラもなくて噺に入ったけど、「市馬に頼まれて黄金餅を」と言ったとき、客席がおおーっ。残念ながら、途中(木蓮寺に行く道中づけの、現代ルート解説の半ば)で、やっぱり声がもたない、とはしょって。でもそのわりには、後から、説明したりして。

 そういう2席なのに、不思議に面白く聞ける自分がいた。今回は(といっても、その前に聞いたのは何年も前)、どこが違ってそうなんだろう。噺の中に入れられる、解釈とか評言の類にあまり違和感がなかった。そして、考えてみれば、美声で朗々とよどみなく、が持ち味の市馬師匠とは、全く対極にあるんだけど、お互いの味というのがはっきり(強調されるかたちで)現れて、満足度の高いものになった気がする。

 客席で、療養中のK老人に出会う。大きなマスク(たぶん感染対策)と杖で、一回り小柄になった感じだったけど、笑ってエネルギーを補給して、早く元気になってください。

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