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2008.05.17

能楽堂で「知盛」を

5月16日(金) 「国立能楽堂 定例公演」 18:30~

狂言・大蔵流「子盗人」茂山忠三郎、古川道郎、茂山良暢 観世流「碇潜いかりかづき) 船出之習」シテ岡久広、ワキ森常好、笛・寺井久八郎、小鼓・林光壽、大鼓・亀井忠雄、太鼓・小寺佐七 ほか

 なんとか仕事も片付いたところで、疲労困憊で観能っていうのはあまりに危険だけれども、がんばって行ってきた。6時過ぎに会社の通用門を出て、タクシーで10分少々で千駄ヶ谷。会社からだとタクシーが便利だと改めて思ったよー(しかしこのルートは深夜作業の後、外苑前から高速に乗る時と同じだった)。

 今回は脇正面4列6番。すなわち一番橋掛かり寄りの席で、前に座席がないからいいような、でも悪いような・・・。狂言「子盗人」は、パブリックシアターの狂言劇場で見たばかり。大蔵流のは初めて。

 何しろ橋掛かりの傍だから、乳母が子どもを抱いて出てくるとき、その人形の髪の毛が見えてギョッ。ちゃんと着物も着せてあるリアルなお人形なんだねー。これはやっぱり正面から見たかったな。盗人が子どもをあやす面白さなんかが、あんまりよくわからず。・・・というか、なんと狂言で この後、お能は大丈夫かしらんと、すっごく不安になった。

 しかししかし「碇潜」はやはり「平家物語」もので興味もあるし、というところで、大丈夫でありました。地謡のイケメンさんの真正面の位置だったから、よけい目が冴えてたのかもしれないけど で、脇正のこの位置からお能を見るのはたぶん初めて。後見の方の動きなどもいちいち興味深くて、そういう意味ではおトクな席かも。

 と、思っていたら、後場で作り物の船の中に3人も入っていたのに、一番手前のシテしか見えず。二位尼と大納言局が見えた時には入水して去って行くところであった。前シテが老人で、後シテが知盛という「別々の存在」で、こういうのもあるんだ、と単純にビックリ。前場での「能登守教経」の戦いぶり(の語り)、後場の知盛の長刀を持っての舞がカッコよかった。知盛の装束(半切)が濃紺にダイナミックな波の模様で、これまた素敵なのでした。

 というわけで、今月は歌舞伎座に続き、能楽堂でも知盛! ほんとは21日の定例能「景清」も見たいところだけれど、そういうわけにもいかず・・・。あとはコクーンで斎藤実盛だけだな。

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コメント

きびだんご様もいらっしゃってたんですかっ!
わたしは、1列違いの反対側の端っこの方におりましたよ・・・。

中入で作り物が出てくると、いつも、面をかけてしっかり装束もつけた方が、作り物の中で歩いている様子を想像して、ちょっとニヤっとしてしまいます(^_^;)
しかも、今回は3名様でしたからね・・・(爆)

どうも、知盛さんというと、歌舞伎のイメージが強くて、もっと派手な大暴れを想像してしまう、わたくしです。

こと、知盛さんに限らず、想像力が足らないのかなぁ?と、お能を拝見するたびに、考えてしまう今日この頃でございます・・・

21日の浅見さんの「景清」、わたしも拝見したいのはヤマヤマなのですが・・・

投稿: おまさ | 2008.05.17 08:58

おまささま
なんとなんと、ですねぇ。
開演前に席についていた時、もしかしたら・・・とは思ったんですけども、そんなに近かったとは その席の違い方=1列違いの反対側、というのが、わぁぁ、ですわ。反対側の方がよく見えたでしょうね。私の席だと、お囃子の方々は目付柱に遮られたし。

まあ歌舞伎の知盛さんは極めて派手で(特に今月)、つい彼ばっかり見て満足するところがあるけど、お能だと「いろいろ(余計なことを)考える」楽しさみたいなものがあるかなー、なんて。

投稿: きびだんご | 2008.05.17 09:45

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