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2008.06.12

博多座、まずは夜の部

6月8日(日) 「六月博多座大歌舞伎 夜の部」 16:30~

「菅原伝授手習鑑 加茂堤 賀の祝」梅玉(桜丸)、時蔵(八重)、松緑(梅王丸)、菊之助(春)、翫雀(松王丸)、東蔵(千代)、左團次(白太夫)ほか 「達陀」菊五郎(僧集慶)、藤十郎(青衣の上人)、翫雀(堂童子) 練行衆=團蔵、秀調、右之助、亀三郎、松也、梅枝ほか 「弁天娘女男白浪 浜松屋見世先の場 稲瀬川勢揃いの場」菊之助(弁天小僧)、松緑(南郷力丸)、亀三郎(忠信利平)、梅枝(赤星十三郎)、團蔵(日本駄右衛門)ほか

 さて、ほんとは弁天小僧で〆て遠征を終えたいところだけれども、そうもいかず、「夜の部」を先に。席はA列、すなわち1列目・・・うひゃ~。右ブロックだけど、通路際だし、たまにはこういう席で見てもいいよね。しかし、通路を挟んだ隣(つまりセンターブロックの右端)は、最初から「荷物置き」となっていて、お連れ様が来られなかったんでしょうけど、それはあまりに悲しすぎる。

 「加茂堤」は私は初めて見た。なるほど6年ぶりらしい。梅玉-時蔵の夫婦が、おっとり大らかな味を出していて、いかにもそういう時代の風情あり。斎世親王=松江、苅屋姫=梅枝も綺麗でフレッシュ。梅枝くんは先月に引き続き、恋に一途な「ちょっと、そこに入っちゃダメなのよ」と忠告したくなる(笑)姫様ですねぇ。・・・それはともかく、この「加茂堤」を見てると、後の展開がよくわかる。

 でも、次の「賀の祝」と合わせると、1時間45分くらいで(途中に休憩10分)、若干長い気がする。 えっ、次が待ち遠しかっただけ 松王vs.梅王の米俵を持っての喧嘩場面など、さすがに迫力で、桜の枝が折れるところの「あっ」という感じなんかは3階から見てたんじゃわからなかったわねー。筋書の上演記録を見ていたら、前回は桜丸が時蔵さんだったんだと、ちょっとだけ思い出した。うーん、やっぱり八重の方がいいな。あの時は、段四郎の白太夫にひたすら惹かれたのでした。

 そして、名古屋御園座に続いて、遠征で見る「達陀」。これを見るにはちょっと席が前すぎか。ま、迫力は満点。青衣の上人が藤十郎というのがねえ、と思っていたけど、菊ちゃんの時みたいにポワンとならない分、過去の楽しい思い出や、「煩悩」、そこから脱する境地みたいなものがが浮かび上がってきた。つい照明も含めた舞台装置やダイナミックな踊りに目を奪われてしまうが、そういう面白さに気づくことができた。早く歌舞伎座でも見たいな。舞台上手にお琴の人たちが並ぶんだけど、私の席からだと、暗い中で首から上だけ見える感じで、不気味(近くで「怖い」という声が聞こえた ほら、顔に懐中電灯を当てて脅かす時をイメージしてください)。それはともかく、その琴や長唄なんかも素敵だし、やっぱり好きだわ~。

 菊ちゃんの「弁天小僧」は、先月の菊パパの通しに続いてだから、より楽しく見ることができた。他の演目だったら(そして通しを見た直後でなければ)、遠征はしてないかもしれない。綺麗で声がよくって これはもうひたすらウットリ見てていいよねっ。松緑・南郷とのコンビもピッタリ。浜松屋の倅・宗之助が時蔵さんの次男・萬太郎くんで、ちょっとテンポが合わない(顔立ちと鬘のバランスも)気がしたんだけど、これからだものね。

 「勢揃い」の方は、まあ先月あの勢揃いを見ちゃいましたから・・・、というのは否めない。でも、名乗りを聞いていたらそれこそ通しで見た5人のここに至るまでが思い出されて、思わぬ効用というところ。やはりどんなに人気の演目も、全体がわかっていると(そして記憶が鮮明ならなお)、より楽しめるんだと実感できた。いずれ、菊ちゃんで通しも見たいなぁ←8年前に「浜松屋」「勢揃い」「屋根」や「山門」はやってるらしいけど。

         

 羽田11時30分の便で福岡空港。万一なにかトラブっても開演に間に合うように、と早めに。でも、中途半端な時間だから観光というのもねぇ。頑張って朝早く出れば、九州国立博物館に行けたんだけど(役に立たない招待券がある)。あ、この便はジャンボ機で、2階の窓際、並びの2席は空きで独占。2階はほとんどそんな感じで、くつろいでしまった。ジャンボってなくなりつつあるんだっけ。帰りはそれよりは小さくて、ちょい古めの飛行機でしかも満席だったから、尚更行きが快適に感じられた。

 飛行機+ホテルをセットで安く予約できて、便利でした。しかも、この決済は私が持っている唯一の「家族カード」(マイル目当て)だったんだけど、いつもなら夫にそれを支払わないといけないのに「いいよ~」とのこと。毎週、義母の所へ頑張って通ってるお駄賃(?)みたい。そういうのはもちろん有り難く戴いて、私も気がおおきくなっちゃって、遠征にこじつけてワンピースを買っちゃいました 修学旅行を楽しみに荷物を揃える中学生くらいの感覚だったりして。

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コメント

そうそう、達陀だけは、もうちっと後ろで見たかった(^^ゞ
私のときは「玉緒にそっくり!」って声が…博多座はなんであんなに声が響くんでしょうかねぇ。

去年の俊寛ばやりから、今年は弁天ばやり。
弁天が流行るのは大歓迎(^^ゞ
でも菊之助のが一番だなぁってのは、贔屓の引き倒しだろか。平均点で見れば、圧倒的に團菊祭のレベルが高かったですもんね。両方見られたことが、幸せってことですよね。むふふ。

投稿: 猫並 | 2008.06.12 19:27

猫並さま
お互いに博多座を(似たような席で)満喫できて、ほんとにようございました
團菊祭の弁天小僧の素晴らしさを、はからずも再確認、ということでもありましたね。今月、勢揃いに並んだ人たちの、20年後、30年後を楽しみに・・・長生きしなくっちゃ。
しか~し、「玉緒にそっくり」は笑えますね。いや、その場にいたら、笑うより先にぎょっとするか。

投稿: きびだんご | 2008.06.12 23:22

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