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2008.07.16

こうして世界は回っていく??

7月15日(火) 「まほろば」 19:00~ 於・新国立劇場小劇場

作/蓬莱竜太 演出/栗山民也 出演/秋山菜津子、魏涼子、前田亜季、黒沢ともよ、中村たつ、三田和代

 またもや自宅仕事をあせっているんだけど、今日は「まほろば」を見て、2時間弱あはは~と笑い、「よしっ」とエネルギー補給。それは面白いのを見たから、というだけじゃなくて、根源的にパワフルな女の物語、だったから。

 しかも偶然にも、いま私が抱えている仕事と、ある部分がものすごく似ているんだなぁ。「まほろば」の舞台は、田舎の旧家の、「家」というものの存続なんかがあって、私の仕事の方は、そういうものから全く離れた「はぐれもの」なんだけども。不思議にシンクロしてて。両方とも「妊娠検査薬」なんてのが出てくるし。

 私は田舎で育ったので、「本家」だの「養子」だのという感覚は、小さい頃には身近なものだった(そもそも2人姉妹だし)。別に旧家じゃなくてもそういうことは普通にあるんだもの。だから、「まほろば」の舞台となる家で交わされる会話(特に母親・三田和代の言葉)は、昔はそうだったなー、みたいな気分。夏祭りの夜の、この藤木家(もちろん本家なのだ)の4代の女:祖母(姑)、母、姉、妹、妹の子ども、それと妹がいま付き合ってる人の11歳の娘、合計6人が登場人物。女ばっかり。男たちは祭りの御輿を担いでいるさいちゅうで、それは女は担げないのだ。女は担げない、というのが繰り返されたっけ。

 6人のうち、いまは祖母、母、妹しかこの家に住んでいない。たまたま帰ってきた姉、そして妹の子ども、どちらもが妊娠、閉経なんていう「生理」に直面している。なんて書くと深刻そうなんだけど、単純に皆の言動が面白いのと、作者が若い男性だからなのか、生々しい素材や言葉なのに、カラッとしてる。そして、三田和代が、一歩間違うと大げさでしらけそうな「笑い」を、実にうまく表現してる。いやー、あまり見たことがなかったけど、こういう女優さんだったのか。「瞼の母」なんかよりずっと素敵でしたわー。

 秋山菜津子は、やっぱり「オトコマエ」な女という感じ。たぶん、40ちょっとくらいの女性の「リアル」もあるんだろうな・・・。唯一、妹の造型が、少し違う、という気もするけれど。でも、みんな逞しいさ~。この逞しさがあればみんなOK。こうして世界は回っていく・・・象徴的なラストシーンを見ながら、そんなことを考えたのでした。

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コメント

私は2日送れて今日観てきました~
セットを見て、おお昭和のホームドラマ!と思ってしまいましたよ。コレが若者には通じない(^^ゞ
あのお茶の間の背景に縁側があってその先がお庭っていうの、「時間ですよ」とか「寺内勘太郎一家」とかの、TBSドラマ黄金時代のシーンそのものですよね?!
庭に咲いてる赤い花が何の花だか判らなくて、気になって仕方なかったのと、方言が長崎なのか長崎に近い別のところなのか(佐賀とか)それがハッキリわからないのがキモチワルイような気がしたのでした。
私も三田和代、ツボでした(^。^)

投稿: 猫並 | 2008.07.17 22:59

猫並さま
そう、懐かしい風景でした・・・って、私の実家は今もそうですよ、茶の間には座卓があって、縁側から庭に降りる。人は通らないけど(笑)。そして襖を取っ払えば3部屋ぶち抜きになって、父は自分の葬式は家でしてくれ、というのだけが希望。そうか、それもひっくるめて「昭和の風景」よね~。

私も庭の赤い花が、何?と最初気になり、そのうち忘れてました。

私が見た日は、大学生のグループ?(かなりの数の男女で、何人かでまとまってる)というのが目につきました。いや、近くにいたからだけど。この人たちはナニモノ?と思ったのでした。

投稿: きびだんご | 2008.07.17 23:29

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