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2008.07.01

太宰をめぐる人々?

7月1日(火) 「太宰治作品をモチーフにした演劇 第5回 華燭」 19:30~ 於・三鷹市芸術文化センター 星のホール

作・演出/高井浩子 出演/今井朋彦(佐竹幸夫)、瓜生和成(大庭篤)、佐藤誠(堀田清治)、井上幸太郎(馬場信一)、ミギタ明日香(秋本菊代)ほか

 「太宰作品をモチーフにした演劇」も、もう5回目なのか。私が見るのは去年のポツドールに続いて2回目。ま、去年、たいそう驚いたので、何がきても怖くない、という心境ではあった。今回は舞台の形状が変わっているということは予めわかっていた。ネット予約の時にそんな感じだったし、私のチケットも「ハ列」だもの。星のホールは基本,ABC・・・だからね。

 行ってみたら、案の定というか、真ん中に舞台があって、それを前後から見る、というスタイル。私の持っていたイロハ・・・列の座席は、元来は舞台があった所に設えられている。シアターコクーンやシアタートラムなどは、かなりこんな感じにしたりするイメージがあったけど、三鷹もそうだったのでした。この真ん中の舞台へ、元の舞台・下手側と、元観客席・右端から細長い通路がのびてきていて、俳優はここから出入りする、というか、その通路がすでに舞台というか。橋掛かりのイメージなんだと思う。

 というのも、最初に登場人物がずらっとヘンな姿勢で通路を縦に並んでる、と思ったら、鼓や笛に合わせて「すり足」で舞台に出てきて・・・。その後も、場面転換にしばしばこういう感じで。でも、それだけじゃなくて、ポップな曲とダンスが1回、全くの暗転もしばしば。

 最初、この異様さにあっけにとられたと言っていい。そして、初めのシーンで酒場のテーブルだったものが、次のシーンでは少しそれをずらすこととパーテーション(枠組)で3分割される。同時に3つの場所が存在することになる。売れない画家・堀田の家、有名作家・佐竹の家、新進作家・大庭の家、というふうに。これは可動だから、また次には1つの場所になり、2つに分かれたり・・・。

 「東京タンバリン」という劇団と高井浩子演出を見るのは初めてだけど、こういう手法が得意なよう(確か去年、三鷹で演じたのも、この手のものだったらしい)。わりと面白がって見ることができた。

 作家の創作の悩み、書くとはどういうことか、有名になりたい、賞がほしいetc.が、上に挙げた3人の作家・画家と、かけ出しの作家志願の青年の4者それぞれに描かれているんだけど、その部分は少し物足りないかな。まあ手法の面白さで見せた、という気が私にはしている。

 それと、「歩くように書く」という佐竹(だけどスランプに陥る)、賞がほしくて選考委員の田中先生に手紙まで書いた大庭(死んでしまう)など、つい、これは誰?とモデル探しをしちゃったよ。わりとストレートに「作家」を扱ってるんだな、と意外でもあった。

 *今日は7時半開演で仕事帰りでも余裕があったのと、歩くのに気持ちいい涼しさだったので、初めて三鷹駅から歩いて行ってみた。終演後はすぐにバスが来たから、自宅玄関でジャスト10時。近いところで見るのは身体が楽! 渋谷や新宿でソワレを見ると、帰りにギューギューの電車に乗らなくちゃいけないんだもん。

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