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2008.08.06

ただいま読書中(&読了)

Danshun Photo  先週金曜日に、仕事を手放してスッキリしたその足で書店へ。何度も買おうと手に取りつつやめていた「赤めだか」と、出たばかりの「坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ」を買ってきた。

 偶然にもこの日の朝、「赤めだか」を読んだ、という知人からメールを貰ったのと、「歌舞伎の愉しみ」読了というお友達のブログ記事を目にしていたので、頭の中はこの2冊になってたのだ。

 「赤めだか」の知人の感想が、ギャンブラーとしての(笑)立場からだったので、それが気になって気になって。正面から談春落語(または立川流)を語られていたら、手は伸びなかったと思われます。内容は一部、連載時(en-taxi)に読んだことがある気もするけど、ほんとにツルツル読めてすごく面白い。これは一冊にまとまった方が何倍もいい、というタイプの本だわね(まとまると、むせかえるように強烈で、読む手が止まっちゃうものもあるので)。

 買って帰ってから、目次をパラパラして、巻末の「特別篇その一 その二」から読み始めてしまった。というか、そこを開いたらやめられなくなっちゃったんだけども。やっぱりこういう、芸の師弟というのは特別なんだなぁと思う。登場人物では、立川流の弟子は談四楼さんと志らくさんくらいしか知らないし、「立川ボーイズ」? 何でしょう、なんだけども、そういうことは関係ないね。「講談社エッセイ賞」を貰ったのも、むべなるかな、で。(でも、帯のF田氏の言「間違いなくこの人は、言葉に祝福されている」には、ちょっと違和感。って、どうしても彼にイチャモンをつけたくなるんだよー)

 さて一方、三津五郎さん。昨年は文春新書から「菊五郎の色気」を出された長谷部浩氏の編(聞き書き)。著者と編者の名前が同等に入れてあって、でも、内容は三津五郎さんが語る「歌舞伎の見方」で、このスタイルは読者にとっては有り難いなぁと思う。何より読みやすいもん。こちらは電車本で、やはり目次を開いて惹かれた章から読んでいってる。でも、やっぱり最初からきちんと読もうかな、と思わせられたり。

 あとがき(長谷部氏)に、「歌舞伎を見始めて二年くらい経った中級者に、ぜひ三津五郎さんの話を読んでいただきたいと願った」とある。私はわりと毎月といっていいほど歌舞伎を見始めて数年だけど、えーっ、万年初心者ですよぉ、と、謙遜でもなんでもなく思うんだなー。一つには、いつも「へぇぇ、わーっ」という新鮮な気持ちで見たいな、という願望もあって。でも、時代や風俗の背景を知っていたり、ミドリ狂言で出るお芝居の前後がわかっていれば、確かにより楽しめる。それと、「わぁぁ」という部分は両立するわけよね、もちろん。(万年初心者のもう一つの理由は、「すぐに忘れる」という情けない事情もあるんです)

 ところで、この2冊。偶然にも「ルビ」が相当面白いことになってます。「赤めだか」は「談春」に「ボク」というルビがついてたり、「オレ」だったり、また「談春さん」で「アニさん」だったり、文脈によってる。「志らく」もまたしかり。

 「歌舞伎の愉しみ」の方は更に大変で、本文の冒頭(3ページ)なんか、くらくらしちゃいました。「六代目尾上菊五郎」に「ろくだいめ」、「二代目尾上松緑」が「きおいちょうのおじさん」といった具合。語っているのだから、それが妥当なわけで。なるほど、という感じだった。「九代目中村福助」が「とうじのこたろうくん」だったりすると、やっぱり面白いなぁ、なんて思っちゃった。

 あ、「歌舞伎の愉しみ」は表紙カバーもなかなかスッキリいい感じですが、カバーをはがすとこれまた素敵です。

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