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2008.10.23

昼の部再見:3階にはチョーチョーがいっぱい

10月22日(水) 「芸術祭十月大歌舞伎 昼の部」

「奴道成寺」から「藤娘」まで

 先週の水曜日に続いて2回目の昼の部。午前中は用があるけどまあいいか、と3階席を確保していたもの。12時半くらいに3階1列左端の自分の席に行って驚いた。このあたり2ブロックくらいは女子高生の団体だったのです・・・。それぞれの列の左端の数席が一般用らしいけど、1列は私だけ。なんか引率の先生みたいよ。そして休憩時間だから賑やかなこと。座ったとたんに、何人かが「ちょー○○」を連発しているのが聞こえて、うへへへへ。舞台が始まったら静かになるのかしらん、と、ややおびえてました。

 が、彼女たちはおおむねしっかり見ていたよう。素直な反応が、なかなか楽しかった。たまたますぐ近くに大向こうさんがいて、「まねしてかけようか」というノリだったりもしたけど(さすがにそれはなかった。ちょっと真似してたくらい)。

 「奴道成寺」は上からだと、烏帽子→鬘や後見との面のやりとりなんかがよく見えて面白い。けっこう暢気に楽しんじゃった。花道での「とう尽くし」では、さいごに「歌舞伎座立建て替え」ネタが。素早いですねぇ(「来年4月からのさよなら公演では、役者全員ふんとう」とかなんとか。正確ではありません)。

 「魚屋宗五郎」、今日は菊五郎丈の声も堪能。最初の沈んだ声から、酒を飲んで明るい声になり、そして怒りの籠もった声になり・・・。上から全体を見ている分(細部がよく見えない分)、そのあたりがくっきりしたのだと思う。また、いつも思うんだけど、「お悔やみ」を言う人たちの言葉や気遣いなど、常識だったんだろうな。全くそういうことから離れている今の私。

 「藤娘」はパッと場内があかるくなった時の華やかさが、最後まで続いて、そのことがとても幸せに感じられた。昼の部、2回も見るのはやめようかなと思っていたけど、見てよかった。

 高校生たちの反応もわりとよかったので、ちょっと嬉しい気分も。「鑑賞教室」みたいなのを大きな集団で見るよりも、一般客の一部として普通の公演を見る方が、周囲への気の使い方とか、いろいろいいんじゃないかしら。もっとも、お行儀よくできる子限定ですが。

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コメント

ふふふ、引率の先生みたいなきびだんご様を想像してニヤニヤしています。
そうやって見ていた女子高生たちの何人かが歌舞伎にはまり、将来を支えてくれるとうれしいですね。素直な反応を示す若い子は可愛い、なんて思うおばさんです。
今月の歌舞伎座は昼夜1回ずつになってしまいました(夜は、これから)が、できたら「藤娘」だけ幕見で夜の部の前にもう一度見たいなぁ。

投稿: SwingingFujisan | 2008.10.23 22:23

SwingingFujisanさま
高校生が見るには、なかなかいい演目ですよね。ほんとおかげで楽しさが増しました。実は前回見たときには、「藤娘」ですごいお喋りが聞こえて(わりと遠くのようなのに)、前の席の人はしばしばそっち方向を睨むし、ちょっと気分がしぼんだんですよ。
昨日は、私の真後ろの杖のおばあちゃまが、高校生にあれこれ聞いてました(修学旅行?とか←違うと言ってた)。私もそんな風に話しかけるまで、あと何年??
今月、SwingingFujianさまは浅草に通われたのですもの。トータルではやっぱり歌舞伎な月でしょ。私は来月の中村座に行かないんだから、と、無理矢理こじつけて、千秋楽の歌舞伎座に行くのを正当化しちゃいました

投稿: きびだんご | 2008.10.24 00:01

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