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2008.10.21

やっぱり今月の歌舞伎座は「夜の部」!

10月19日(日) 「芸術祭十月第歌舞伎 夜の部」 

(演目の解説:塚田圭一) 「本朝廿四孝 十種香 狐火」玉三郎(八重垣姫)、菊之助(武田勝頼)、福助(濡衣)、團蔵(謙信)ほか 「直侍」菊五郎(直次郎)、菊之助(三千歳)、田之助(丈賀)、團蔵(暗闇の丑松)ほか 「英執着獅子」福助ほか

 久しぶりに「新日屋」の企画に参加した。というのも5人グループだったので、申込みが簡単だったのと、解説・お弁当・イヤホンガイドつきというのにも惹かれて(観劇料金のみ)。まず、3時15分から地下の食堂で解説を聞いた。レジメまで用意されていて、でもまあ「あらすじ」や「人物」の説明といったところ。ここであまり真剣に聞いてエネルギーを使っちゃうと、肝心な時に居眠りしかねないな、と思いつつ、でもついマジメに聞いてしまう私。この熱心さが、学生時代にあれば・・・。

 こういう企画なので、正直、席は期待していない。やはり15列め。でも後ろの方は、わりと傾斜がついていて見やすいんだなあと、意外な発見というところ。ほとんどいつも真ん前に体格のいい人がいておチビな私はガックリするんだけど、そういうこともなくて、ラッキー。

 「本朝廿四孝」は2日たった今でも、うっとり~、というくらい。美しくて品のある八重垣姫&勝頼、そして濡衣。3人のリズムも合ってる感じで、私にとっては流れるようにすすんでいったのでした。なので、ちゃんと見てるのに、どこか上の空のような自分がいる、不思議な感覚。菊ちゃん贔屓のあまり言うのでは決してなくて、勝頼がただそこにいるだけなのに、その存在感がピーンとした緊張とある種の清らかさをもたらしているような気がした。うぅむ、新たな発見。

 玉三郎さんの八重垣姫。やっぱりほんとにお姫様ですワ!! (昼の)おはまよりも、お富よりも、素敵な姫様こそを見たい。狐火の場で、兜を手にしたあたりのただならぬ雰囲気にも、ゾクッとしたのでした。

 そして次には「直侍」で江戸の粋を堪能。菊五郎丈のちょっとした視線や動作が醸し出す世界は、廿四孝とはまた別のウットリ~をもたらしたのだった。今になると、三千歳との逢瀬よりもむしろ蕎麦屋の場の記憶が鮮明なのは、どうしたことか。同行の友人たちは、三千歳・菊ちゃんの美しさを専ら言ってたのだけれど、(もちろんそれはそうなんだけど、私には)残るものがそれほどなかったのかも。

 「英執着獅子」。これは初めて見るので、いろんな獅子ものがあるんだなぁと感心してしまう。木曜日に半能「石橋」を見たばかりで、グッドタイミング、という気がした。後見に芝のぶさんがいて、変に緊張(笑)。

 夜の部の3つは、どれも美しさ+芸の相乗効果的な昂揚を感じた。キャストも、それぞれにとても満足。時にこういうのに出会うと、また「歌舞伎歌舞伎」という気持ちになってしまうのよねぇ。そして、我慢できずに楽日のチケットを買い足してしまうという、暴挙に出るのでござりまする。

 余談:グループだとがんばって着物にする私。博多帯が、息をするたびに音をたてることに気がついて、しばらくは気が気ではなかった。椅子にもたれると余計音がするのか、とか、困った困った。ま、後ろのオバサマ(同じ新日屋ルート)は我々よりお年のようだし、イヤホンもつけてるから、大丈夫だったと思う。しかし、博多帯の音には気をつけなくっちゃ。ガサゴソ音とかに、過敏になりすぎているのかもしれないけど、とりあえず、自分がたてても気になるのでした。

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コメント

博多帯はあの絹鳴りが売りみたいですから(笑)
松羽目モノを前の方で見ていると、最初の小鼓の、調べ緒を引き絞る音が聞こえるじゃないですか?あれよりは鳴らない気がします。だから意外と大丈夫なんじゃないかって気がしてるんですが、そんなことないのかな。
他人の、チラシや筋書きをいじる音は気になることがありますけど、帯鳴が気になった記憶はないし…と、自分勝手に(^^ゞ
私も楽日の夜に行きます。今度こそおめにかかれますかねー

投稿: 猫並 | 2008.10.22 07:39

猫並さま
この博多帯を締めて歌舞伎座に行ったのは初めてじゃないんですよ。前は全く何も思わなかったのに(聞こえなかった)、どうしたことでしょう。ちょっと過敏になったのかしら。ま、このところ他人のたてるガシャガシャ音にも、神経質になりすぎているかもしれません。大らかにゆったり楽しみたいものですが・・・。
さて、千穐楽ですよっ 金曜土曜あたり、仕事帰りに3階で直侍から見ようと思ってたのに、どうしても勝頼を見たくなり、web松竹を見たら、これまたいい席が出てて・・・。おかげで、冬が来る前にキリギリス餓死か、という状況ですけどねー。
楽しみにしてます

投稿: きびだんご | 2008.10.22 21:03

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