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2009.01.19

大阪で落語、1日目

1月18日(日) 「二人のビッグショー in 大阪 vol.7 市馬・喬太郎二人会」 18:00~ 於・トリイホール

桂吉坊・軽業、市馬・一目上がり、喬太郎・本郷刀屋--仲入り--喬太郎・初天神、市馬・富久 (高座番・市也)

 この会は早くから予定に入れていて、1月だから文楽も見ようかとか、歌舞伎は?などなど、画策はしていたのだけれど、2泊もできないし、早起きも不可なので、結局は落語のみの1泊2日となってしまった。

 この二人会はもう7回目。2005年6月が第1回。1年後に第2回が開かれてそこからは半年に1回となり、ついに今回から昼夜2回公演(同一演目)となった。そして昼夜ともに満員御礼なのだから、ほんとに江戸前の落語も大阪で定着してきたんだなぁと感慨深い。そして、ここまでに育てた、主催者のSさん(落語好きの一般人かつ主婦)の尽力には、頭が下がるのですワ。

 当日は5時前にトリイホールで整理券を貰ってから、開場の5時半まで道頓堀界隈をちょこっと散歩。昨日の写真はそのとき撮ったものだけど、いつもながらコテコテコテ・・・目眩がしそう。この迫力はなんなのでしょう。翌日も、つい吸い寄せられるように、フグだのタヌキだの鬼だのの作り物をパチリ。

 整理券番号は81だったので(皆さんかなり出足が早い)、席はかなり後ろ。最初にとっていた中央後ろは補助椅子だから、考えを変えて右端の後ろに。ちょっと壁にもたれる感じで楽チンだし、意外と高座もよく見えてラッキー。今回はお茶子さんではなくて、市也くんが高座番。

 二人会で「軽業」を聞くのは2回目(第4回の染左さんで初めて聞いた)。吉坊さんも言ってたけど、ほんと観客の想像力が頼り、という部分があるねー。でも明るく歯切れのいい高座で、鳴り物も楽しくて、上方の噺らしさを満喫した。独特のかわいげというかキャラは、ほんと得難いものだなと思う。

 今回、初めて聞いたネタは喬太郎・本郷刀屋。最初のうちマクラで「東京の落語家で忠臣蔵をキャスティング」という、カマ手本の時と同様の話を。ただ、そこへ談春=堀部安兵衛、昇太=(時代が違うけどどうしても登場させたい)宣教師ザビエル、などと大阪でも人気者を出すところが、喬太郎さんのサービス精神の一端という気がした。もちろん志ん朝=大石内蔵助でほぉー、談志=吉良でワッとどよめく。

 本郷刀屋は、牡丹灯籠の発端部分なんだけど、聞いてるうちになんか記憶があるなあと思い始めて・・・。花組芝居で、最近見たんじゃないの、この部分。そうか、牡丹灯籠。というわけで、ひょんなところでお芝居が役に立ったというのか、こういう記憶は落語を聞く時の助けにこそなれ、決して邪魔にはならないんだなぁと思った次第。それにしても喬太郎さんは、新作と古典の両方ともに定評があり、しかもいろんな円朝ネタを復活させたり、あらためてその才能に感心するのだった。

 いっぽうの市馬師匠は、周りで何が起ころうとも古典落語の王道を行く、という人(まあ、最近はそこに歌がチョコチョコはいるけれども)。その落語世界に浸っていられる幸せ、というのが確かにあるなあと思う。前座噺の「一目上がり」の、なんとも言えないゆったりとした空間。富久にしても、やっぱりいい人たちのいる気持ちよさでホワホワとなっちゃうんだよね。こんな世の中だからこそ、噺の中ではあったかくなりたいよ、と、まぁ時代にも合ってるんじゃないんでしょうか。

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コメント

この気力、何なんだろう~?
自分でも不思議に思うけど、
やはり市馬師匠の落語の魅力に尽きるかな。
関西での市馬師匠の知名度アップが出来れば、
疲れも吹っ飛びます。
またお待ちしています~

投稿: やどかり | 2009.01.20 23:31

やどかりさま
いろいろお世話になりました。そしてお疲れ様でした。
もうすっかり道も覚えたし、大阪ミナミは大丈夫(と気持ちだけは)
大阪-東京も、新幹線に乗ってしまえばあっという間ですね。ネギ焼きも、道頓堀・今井のおうどんも、次回に回しちゃったので、早く行かなくっちゃ。

投稿: きびだんご | 2009.01.20 23:45

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