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2009.01.04

初笑い(もしくは初泣き)

1月4日(日) 「柳家さん喬喬太郎親子会」 15:00~ 於・パルテノン多摩小ホール

Tama 開口一番(小ぞう・松竹梅)、喬之進・厄払い、喬太郎・擬宝珠、さん喬・天狗裁き--仲入り--喬太郎・粗忽長屋、さん喬・妾馬

←終演後、パルテノンの丘(笑)から多摩センター駅の方向を見る。ブルーのイルミネーションを右に取れば、ピューロランドやベネッセがあり、すぐ左には京王プラザ多摩。多摩センターの道案内はできるぞ。

 笑い納めが喬太郎さんの勉強会で、先週の日曜(しかし去年)。そして今日の笑い初めが親子会。そんなに喬太郎ファンだったのか、私、というところ。ま、会場が中野だとか多摩センだとか新宿以西だからね。でも、12月14日のカマ手本を含めて私としては集中的に喬太郎さんを聴くと、さすがに「お腹いっぱい」気分にもなる。淡泊・農耕民族を自覚してみたりして。

 いつもすごく面白いし、こうきましたか、なんだけど、ボンヤリできないんだなぁと、今日はつくづく思った。いや、単にアハハと笑えばそれでいいんだし、喬太郎さんがそれ以上を強いているわけでも勿論ないのにね。で、私としては久々のさん喬師匠にすっかり癒やされて帰ってきた。

 小ぞうくんは28日と同じ「松竹梅」だけど、時間の関係でずいぶん短縮版。それがかえって面白さを生んでいた。寄席でかける時にはこっちなんだろうな。喬之進さんは個性的な人(風貌も噺も)が多いさん喬一門の中では、スッキリ系かしら。厄払いも季節限定だから、こんな噺が聞けるのはうれしい。

 喬太郎さんの1席目は、またしてもマクラから暴走。ほんとに立ち上がって歩いてました(駅の喫煙コーナーを探すとき)。「人の趣味・嗜好はそれぞれで」ということから「擬宝珠」へ。「崇徳院」じゃないのはわかってたよー で、さん喬師匠は「夢の酒」?と思いきや、「天狗裁き」。私はかなり前にも、師匠でこの噺を聞いたことがあると思う。師弟とはいいながら、喬太郎さんが台詞やしぐさなどが演劇っぽくドラマチックなのに対して、ほんとに間とか顔の表情だけで、絶妙な笑いの瞬間を生み出すんだなぁと思った。

 仲入りの後は喬太郎「粗忽長屋」。こういうシュールな噺もうまいんだよねぇ。親子会だと2席とも古典なのかしら。いつもなの? そして、これなんだっけと久しぶりだった「妾馬」。八五郎という名前が出てくるとわかるんだけど・・・。実は途中で一瞬となって、その後でウルウル来たという不思議な展開(私にとって、だけども)。終盤の、ほんとにまっすぐな飾らない八五郎の心根にやられてしまったのだ。それほど長くはない噺の中で、気持ちよくとなりそうだったり、スコンと主人公に飛び込まれたり。もしかしたらその辺りに、さん喬師匠の魅力があるのかもしれない。

 とにかく新年に、まっすぐな気持ちいい八五郎に出会えて、こんなに嬉しいことはない。何かと暗い世の中だけど、まっとうに生きていきたいな、そんな人が報われる世の中であってほしいな、なんて思わずにはいられない。

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コメント

私はそのあとのプークへ行ってきました。
喬太郎、親子会のあとで、さん喬師匠に「『粗忽長屋』入れ事を多くしちゃって、グズグズになってしまってすみませんでした」と行ったら、「あんた、そういう芸人でしょ」と言われたそうで、「師匠に見捨てられたー!」と叫んで大受けでした。
プークでのネタは『初めての除夜』。久しぶりにかけたそうです。

投稿: ケイジ | 2009.01.05 08:17

ケイジさま
喬太郎さん、夜は新作の濃ゆい会にご出演でしたか。
いや、すっごく好きなんですけどね。でももっといろんな人を聴きたいな、とも思ったりして。気楽にほにゃら~と、ね。ならば寄席がいいのでしょうか、やっぱり。
パルテノン多摩は見やすくてコンパクトないい会場でしたよ。

投稿: きびだんご | 2009.01.05 23:21

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