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2009.02.25

パブリックシアター「解体新書」

2月24日(火) 「MANSAI解体新書 その拾四 『ひとがた(人形)』~自己と他者のディスタンス」 19:00~ 於・世田谷パブリックシアター

企画:野村萬斎 出演:桐竹勘十郎、福岡伸一、野村萬斎

 解体新書、とても久しぶり。曜日が合わなかったりが多くて・・・。で、今回はほんとは「パイパー」2回目を見る日だったけど、ついこちらにも申し込んだら、こんな時は絶対当たるんだね。2階1列中央の席。どうしようかと迷った挙げ句、「パイパー」は友人に売ってしまった(2回ともほぼ同じ席だったから、というのも大きい)。その時点では、でもなんとか別の日に「パイパー」を見るつもりだったんだけど、ちょっと無理っぽい。

 で、本日のゲストのうち勘十郎さんの方は、わりと早くからわかっていたように思うが、福岡氏には正直びっくり。なんというかなぁ「まさか第二の茂木健一郎路線?」というのがアタマをよぎったから。でもまあ実物を見るのも悪くないか。著書「生物と無生物のあいだ」はあまり評判いいんで、買ってはあるんだけど、いつものように読んでない。そういえば、「週刊文春」に1ページの連載をお持ちで、少し前には「パイパー」を見に行った話が書いてあったように記憶してる。この「解体新書」ネタもそのうち登場するのかしら? 

 四角い舞台の上(パブリックシアターの能舞台から橋掛かりを取り除いた状態か)の上・正面から見て左奥には、お人形が3体置いてあった。

 さて、まず登場した萬斎さんは今日は袴姿で、あらま。私が見た時は、白いシャツのことが何回かあってそれが決まりのスタイルかと思ってたけど、文楽だから? まずはゲストの紹介をしつつ、そろり「ひとがた」の話から・・・。と言っても、実は話の内容は最後まであんまり覚えてないの。わりと寡黙なタイプの勘十郎さん(黒衣の装束)と、いろいろご専門の分野にひきつけてわかりやすく話してくださる福岡ハカセ、でもその専門が難しいんだよぉ、と。・・・なので、萬斎さんも進行には若干苦労ですかね?

 とはいえ、今日のテーマだと実演が待っている 左遣い、足遣いの方も登場して、実際に3体のお人形を動かしてみせてくれる。まずはガイコツと呼んでいる衣裳をつけていない首と手足だけの人形、そして女性、醜女。この人形の遣い方あたりは何回か見たこともあった(国立劇場の企画などで)。でも、ここではかなりダイナミックに動いてみせてくれる。

 その後、なんと義太夫&三味線の方も登場して(咲甫大夫さんと、三味線の方はお名前失念)、義経千本桜の渡海屋・大物浦の段から幽霊と呼ばれる(?)ところを、スポットライトで人形だけが浮かび上がるようにして演じられた。のみならず、そのすぐ後に、今度は人形ナシで人形遣いの動きだけで同じクダリを(首の目印として勘十郎さんの左手に白い手袋)。いっやー、なんか不思議な空間を体験した、という感じ。義太夫もストレートに耳に入るんだけども。後半の人形ナシの場面では、でもそこにない物を、動きだけから見ている、という気がした。

 休憩を挟んで、「景清」の錣引きのところを浄瑠璃で、人形が踊り、萬斎さんが踊り、人形を相手に錣引きも。本日袴姿だったのにはこういう訳があったのでした。

 福岡ハカセの話も、すごく平易な語り口でわかったような気がするんだけど、わかんない・・・。うーん、これに関してはちょっと消化不良かも。たぶん自分の専門分野の話をわかりやすく、というのは研究者として誠実だし、すごく好感が持てる。でも、細胞とかヒトゲノムとかの具体的なことと、今日のテーマが、私の中では今ひとつうまくはまってないの。でも、「簡単にわかったような気になる」よりは、むしろいいのかもしれないなぁ、なんて勝手に考えている。相変わらず刺激的な解体新書なのでした。

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コメント

解体新書はちょっと食指が動いたのですが、最初から何となく難しそうな気がして、わかりやすい大阪へ行ってしまいました
おかげさまで、感じがつかめました。

福岡さんの「生物と無生物のあいだ」は、私も数ページ読んだだけでツンドクです。その後の「できそこないの男たち」のほうが読みやすいような気もしますが、比喩が勝ちすぎて逆にわかりにくい部分もあるような…それに遺伝子の話は、自分の頭をよほど整理しないとついていけなくて ラジオでのお話が面白く買ってみたんですけどね。

投稿: SwingingFujisan | 2009.02.26 09:45

SwingingFujisanさま
そら~、松竹座と比べてはいけません 私は火曜の仕事ははずせない代わりに7時開演なら絶対間に合うので、つい予定を入れちゃうんです。今回は勘十郎さんの大ファンにチケット取りを頼まれて、んじゃついでに私も、と思ってしまい、パイパーが消えていったのでした
福岡ハカセ(←実は、週刊文春での表記)は、ほんと語り口が柔らかですね。ラジオ、向いていそうな気がします。「生物と~」は電車で読もうと何日か持ち歩いていたことがあるんですが・・・再チャレンジするかなぁぁ。

投稿: きびだんご | 2009.02.26 10:44

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