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2009.02.10

珍しく歌舞伎座の2階から見る

2月8日(日) 「二月大歌舞伎 昼の部」 11:00~

菅原伝授手習鑑 加茂堤 賀の祝」橋之助(桜丸)、福助(八重)、松王丸(染五郎)、松緑(梅王丸)、左團次(白太夫)ほか 「京鹿子娘二人道成寺 道行より鐘入りまで」玉三郎、菊之助 「人情噺文七元結」菊五郎(左官長兵衛)、時蔵(女房お兼)、菊之助(手代文七)、三津五郎(和泉屋清兵衛)、吉右衛門(鳶頭伊兵衛)、芝翫(角海老女房お駒)ほか

 日曜の昼の部だったので・・・しかも3枚だったので・・・まーまーチケットが取れないで困った。結果、2階4列という、ちょっとエッという席でした。でも、ほんと見られるだけでも、とは思ったのですよ。結果的には(センターブロックということもあり)、わりと見やすかった。踊りなどはこういう上から見ているのも楽しいなぁと思うし。若干強がりもあるけど(汗)、一等席だけのことはあるかも。(でも、菊ちゃんを間近で見たい。ぐじぐじ)

 歌舞伎座2階で見るのは・・・勘九郎最後の桃太郎・千穐楽が、2階の2等だったのとか数えるくらいしかない。だって、あえては選ばないもんね。でも、みんなで2階へ来ることは更にないから、あれこれ絵を見たりしながら、けっこう楽しんだ。私はこの絵が好きなのさ、と、青獅子の前で力説(笑)。

 加茂堤、賀の祝は、去年の博多座以来。あの時と微妙に(若干)人が重なってるんだけど(左團次、松緑、梅枝は同じ)、博多で斎世親王だった松江さんが今回は三善清行というのが、みょーにおかしい。今回は上から見ていたせいもあると思うけど、福助演じる八重が、賀の祝では生彩を欠いて見えた。というか、頭のネジがちょっとゆるんでるふうなんだもん(←言うに事欠いて。パッと見がそんな瞬間があったというだけです)。

 二人道成寺は、すごく久しぶり、という感じ。いぜん歌舞伎座で上演されたのを見て、その後シネマ歌舞伎になった時に試写会へ行った(試写用の映写室で、見た後には質問に答えるというもの。けっこう長時間だった。謝礼もあったけどね。公開前にネット等に書いてはいけないということで、控えているうちに忘れてました)。たぶんそれ以来。

 映画や上からだと、2人を同時に見るから(近くだとなかなかそんなふうに見られない)、やっぱりどうしたって貫禄の玉三郎さんと頑張ってます菊ちゃん、という構図になっちゃう。玉三郎さんの手首の柔らかさとか、視線の強さとか、いちいちに感心してしまうし。でも、菊ちゃんがそっくり同じである必要もないし、大切に踊っていってほしいなぁ。新聞記事で見た「2人の花子」「二面性」「光と影」とかは、正直ちっともわからない。ただ、はぁぁというだけ。あっ、舞づくしは松也くんで、めまいの倒れ方が絵になってました。

 豪華メンバーの「文七元結」は、先日少し触れた。しょっぱな、とても暗いんだけどだるま横丁の長屋に帰ってきた長兵衛の登場から、なんともいえない風情。そしてこのおかみさんをやらせると天下一品の時蔵さん。あとはやっぱり、みなさんの器量の大きさみたいのをすごく感じた。そこでは文七はやっぱりヒヨッコだわ(あっ、これは役の上の話だけど。・・・まぎらわしいね)。お久の右近くんが、ほんと大きくなったなぁと思った。前回は襲名の時にこのお久を、場所は演舞場だったっけ。声も安定してるし、何より顎がすごくほそくなって大人っぽい顔つきになってる。だんだん梅枝くんみたいに活躍し始めるのでしょう。がんばれ。

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コメント

舞尽くし、やっぱりずーっと松也くんみたいですねっ
日記にも「責任」とかって書いてあったから、もしかして毎日あなたが?と思ったのだけど、観にいった誰に聞いても松也くんだったというから。
きいたか坊主がランダムに選ぶってのもドキドキだけど、毎日専任ってのも大変ですよね…なんか、毎日違うことをいって驚かせたいとか、そういう野望が涌いたり凹んだりしそう。

私、2階からはないんですけど、二人道成寺は去年の大阪以外はすべて1階と3階の両方から観てます。上からの方が、踊りとしては楽しめる気がします。構成とか、あわせて決まってるのか、ずらして決まってるのかとか。下からだと足元の技も見づらいし。だから、上からで割と近めの2階って惹かれます。

投稿: 猫並 | 2009.02.11 09:22

猫並さま
ほんと踊りは上から全体を見るのがいいですよね。近いとむしろ顔ばっかり見ちゃう
そういえば演舞場で「児雷也」を見た時には、わざわざ2階1列にしたんでした。踊りじゃないけど。今回も2階1列ならともかく、という気持ちもあったんですが、意外とよかったです。天覧は2階ですよね、って、それはまた別の理由か。
今月は松也くんが舞尽くしなんですね。決まってることもあるんだ・・・。松也くんで嬉しいけど、でもドキドキハラハラも捨てがたい

投稿: きびだんご | 2009.02.11 10:56

こんにちは。6日の舞づくしは巳之助さんでしたよ。能の舞についても話していました。流石、家元の息子です

投稿: とこ | 2009.02.11 11:09

2階といえば。。。NINAGAWAの十二夜を2階席ど真ん中最前列から観た事があります。その前週末の幕間に興奮のあまり翌週末のチケットを窓口に買いに走ったら、ちょうどその席が2席並びで買えちまったのです。1階席で観るより鏡の効果も数倍高く、かなり得した気分でした。ということで、1階、2階、3階とも、それぞれ楽しみ方があることを発見したというお話でした。

投稿: クヮン | 2009.02.11 15:53

2階ではめったに見ません。かつて海老蔵さんと勘三郎さんの襲名のときに、そこしか取れなくて2階で見た記憶があります。
2階最前列というのはかなりいい席かなと想像するのですが、4列目あたりでもよく見えるのですね。最近、そこしか空いてなくてやむを得ず取ったら意外と見やすかったことが2回ほどあり、これからも時々は席にこだわらず取ってみようかなという気持ちが出てきました。
だけど、料金設定をもっと細かくしてほしいなあと、常に思っています。
舞づくしは梅枝クンの日もあったそうですよ。

投稿: SwingingFujisan | 2009.02.11 22:10

とこさま
コメントありがとうございます。
巳之助さんの舞尽くしだったのですね! おおっ、こちらも見たかったです。二十歳くらいの若者たちが担当なんでしょうか。なんか皆さん長身でスラッとしててカッコイイですよね

投稿: きびだんご | 2009.02.11 23:55

クヮンさま
2階1列の中央なら、それはそれは素晴らしかったでしょうね クヮンさまの日頃の行いがよかった、とか 私も十二夜のいっちばん最初は、3階から見たんですよ。それ以来、あの幕開きの鏡は中毒になりそうなくらいの昂揚があります。うーむ、6月には一度2階からも見てみようかな。

投稿: きびだんご | 2009.02.11 23:59

SwingingFujisanさま
私も今回、意外とよく見えるんだなぁと認識を新たにしました。ほんと、実際に(窮余の策だとしても)試してみなくちゃ、というところです。
でも確かに、料金設定をもっと細かくしてほしいですよね 歌舞伎は高い、というイメージもあるけど、なんのなんの3階Bでもそこそこ楽しめるし、これっという時には1等だし・・・選択の幅があるのがいいなぁと思います。新しい歌舞伎座ができるなら、庶民的な席も確保してもらい、そしてもう一段階くらい(3階Aと2等席の間)細かく設定してくれるといいな。

投稿: きびだんご | 2009.02.12 00:09

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