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2009.02.12

グルジア映画を見る

2月11日(水・祝) 「懺悔」1984年/ソビエト(グルジア) 17:50~の回 於・岩波ホール (2月20日まで上映)

監督/テンギス・アブラゼ

 この映画はたまたま週刊誌の映画評か何かで見かけて、興味を持ったもの。いつものように、なかなか見に行けないでいたのだけど、今日だ!!と思って、落語で大笑いした後に行ってきた。

 この映画に関する知識は、週刊誌半ページ分の紹介文くらいだったけれど、ソ連時代、1986年に初めて公開され、のちソ連全土での公開・ヒットは、ちょうど進行中のペレストロイカの象徴となった、という。で、とある市長がスターリンを想起させる、とのこと。この2点のみが事前に知っていたことだった。

 大まかにいえば、長く君臨した市長が亡くなり、彼の時代に両親が粛清されて辛酸をなめた一人の女性による「彼の罪の告発」。彼女の回想のようでもあり、壮大な白昼夢に組み込まれているかのような、この街の過去、そして人々に起きたこと・・・。

 この亡くなった市長と、彼の息子の2役を演じたアフタンディル・マハラゼの存在感がすごかったなぁ。若き日の市長はちょび髭なんかがちょっとヒトラーぽくて、体型は北朝鮮の首領さまぽくて、不気味なんだ。生理的にイヤーな感じ。で、現在の息子はといえば、ちょっと弱気で官僚的雰囲気。余談ながら、その息子(つまり市長の孫)は、知らないでいた「罪」のために猟銃で自殺するんだけど、そのシーン:客間に大勢人がおり、彼の部屋から銃声がする、というのはなんとなく「かもめ」を想起してしまった。やはりデリケートで現実が許せない若者の象徴。

 ラストシーンで、ヴァルラム通りが教会には通じてないと教えられた老婆が「教会に通じない道が、何に役に立つのか」と言うのも印象的だけど、ヴァルラム市長は、その政治の初期に聖堂を破壊したりしてる。

 2時間30分強という長い映画を、最近見ていないので、ちょっと心配だったけど、ぜんぜん長さを感じなかった。映画に使われた音楽も、かなりポピュラーだったりして(「歓喜の歌」のあたりで、その女性の父親が亡くなるのが暗示される。あと同じくベートーベン「月光」とか、ボニーM「Sunny」とか←思い出せず何だっけと)、その辺りも興味深かった。

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コメント

これはちょっと見てみたいですね。
できればグルジアワインでも飲みながら。
映画館行けないから、DVD化されるのを待ちましょう。

投稿: kazzp | 2009.02.14 09:55

kazzpさま
コメントありがとうございます。私もDVDでまた見てみたいです。
この日は見終わってからグルジアワイン、とはいかず(祝日で辺りは閉まってる店多し)、焼酎のたくさん置いてある居酒屋で、赤ワインやら何やらを

投稿: きびだんご | 2009.02.14 10:20

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