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2009.03.06

喬太郎と志らくを一緒に聴くと・・・

3月6日(金) 「神楽坂落語まつり 神楽坂劇場二人会」 18:30~ 於・新宿区立牛込箪笥区民センター

開口一番(らく兵・十徳)、志らく・洒落小町、喬太郎・古典七転八倒--仲入り--喬太郎・たいこ腹、志らく・浜野随矩

 1日から行われている「神楽坂伝統芸能2009」イベントの一つ。もちろん、自力で買ったのではなくて、喬太郎ファンから回ってきたチケット(おかげで前から2列目)。ほんとはこのイベントの中では、明日の矢来能楽堂に行きたいところだったなぁ。

 会場は大江戸線・牛込神楽坂駅のすぐ上。矢来能楽堂に行くときにはこの駅を使っていたから、箪笥区民センターなどという不思議な名前にも記憶があった。名前から来るイメージに似ず、けっこう大きくて綺麗なホールでした。

 受付を入ると、志らくさんの新著が売られていて(あとは今回のイベントのパンフレットも)、落語を聞き始めの頃、なぜか最初に、志らく「全身落語家」を読んだ身としては、やや感慨深いものが。立川流にはご無沙汰だから、前座のらく兵さんも初めて。元気いい声でした(風貌は旧日本兵だそうで、芸名はそこから)。

 さて、そんなわけで、志らくさんは久しぶり。我が家には彼のCDが2枚あるように思うゾ。たまに聴くと、あのスピード感やらギャグの雰囲気が心地よいのね~。「洒落小町」という噺も、たぶん彼で聞いたことがある。途中で「在原業平」という名前が出てきたとたんに思い出したもん。テンポ良くぐいぐい、やっぱりエネルギッシュな噺であった。

 で。今日の問題は、次の喬太郎さん。けっこう客席のテンションが上がってる状態で出てきて、さて何をやろうかと探っているうちにグチャグチャになった、という風な感じもあるんだけど、どうかな。一応、終演後に張り出されたネタには「古典七転八倒」と付けられてはいた。なんだかんだいいながら「錦の袈裟」をやろうとして、ほんとに最初を間違えたのか、ハナからそれをやる気はなかったのか? とにかく、最終的に「何を聴きたいですか」とリクエストを募った挙げ句、「初天神」→「粗忽長屋」→「黄金餅」を強引につないじゃいましたっ。

 2席目の「たいこ腹」は、いかにも、な喬太郎ワールドではあったけれど、いま一つ不完全燃焼と言っておきましょう。

 志らくさんの「浜野随矩」は、聴いたことがあるかどうか覚えてない。けど、噺の本筋の中で疑問を残したくない人なんだなぁというのは、強く感じた。たとえば、若狭屋に出来損ないの3本足の馬を持って行ったけど、その馬は単に徹夜して作っていて足が3本になったわけじゃない。ひょっとこ天狗や椎茸地蔵にしても、最終的には変なものというだけではない。

 「死ぬ気で頑張ったら今までの下手くそが突然名人のようになった」というのは1回限りは通用するけど、ずっと名手でいられるのか、は疑わしい。そこに説得力のある理由がついて、なるほど、と言わせるのが志らくさんの腕力のように思えた。だからホワホワンと噺を聞くのが好きな私も、たまに聞くとすごく面白がれる。でも、しょっちゅう聞くと疲れるかも、というのが正直なところ。

 とりあえず組み合わせとして、喬太郎-市馬は好きだし、市馬-志らくもOKの気がする。でも、志らく-喬太郎は、笑いのベクトルが似ていて、それをかきまわそうとするとダメなこともある、という風に思えたんですけどもねー。

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