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2009.03.17

若々しい魚屋宗五郎!

3月17日(火) 「通し狂言 新皿屋舗月雨暈(しんさらやしき つきのあまがさ)--お蔦殺しと魚屋宗五郎--」

「序幕 磯部邸弁天堂の場同 お蔦部屋の場」「二幕目 磯部邸井戸館詮議の場」「三幕目 片門前魚屋宗五郎内の場」「四幕目 磯部邸玄関先の場 庭先の場」 孝太郎(お蔦/おはま)、松緑(魚屋宗五郎)、友右衛門(磯部主計之介)、亀蔵(岩上典蔵)、梅枝(おなぎ)、亀寿(浦戸紋三郎/小奴三吉)、彦三郎(浦戸十左衛門)ほか

 ほんとは歌舞伎座も演舞場も見ようと思ってはいたのだけれど、結局、今月はこの国立劇場しか見に行かないことに・・・。しかも3階10列で、あぜくら会料金1350円也。

 しかし、その料金のわりにはずいぶん楽しめたなぁ、とすっかり満足! 今まで「魚屋宗五郎内」と「磯部邸」しか見たことがなかったけど、こんな話なのかというのがよくわかった。今後「宗五郎内」から見る時にも、弁天堂や詮議の場の記憶があれば、よりイメージしやすいはずだから。

 それに、「魚屋宗五郎」としか意識してなかったけど、外題は「新皿屋敷~」。なるほど、皿屋敷なのか! それで磯部邸の場で中間たちの会話に「幽霊」という言葉が出るのか!! 思わず膝をたたきそうでしたワ。

 そういえば、お蔦は殿の愛妾なんだけど、「宗五郎内」でおなぎが悔やみにやってくる時には、二人が朋輩みたいなイメージを持っていた私。今回、「お蔦部屋」を見て、「加賀見山」の尾上とお初と同じ(だんなさま)なんだと、よっくわかった。二幕目まででは、友右衛門の殿様と、亀寿の紋三郎が、なかなかよいワ~、なのでした。

 もちろん、それから先は、松緑の宗五郎!! 若々しくて気持ちいい、そのきっぱりさ加減がすごくよかった。お腹の中に何もない、単純な感じ(ほめてます)。それでいて、訪ねてきたおなぎを玄関先で迎えた時の、なんとも言えない間、とか、「宗五郎内」では、そういう言葉にならない部分がよく伝わってきた。お酒を飲むシーンは・・・最初のうちの湯飲みのところが、絵面的に気に入らないなぁ。なんかそこだけ浮いてたんだけど。

 孝太郎は正直、2役のどっちもあまりピタッと来なかった。おはまはもう少しイメージ通りかなと思ってたんだけど、うーん、半端におとなしかったのか? あと、亀蔵の典蔵って、どうしても悪人よりも、おマヌケな小物ワル、みたいに思ってしまって。これは先入観のなせるわざかしら。

 とにもかくにも、国立劇場の通し上演のよさを満喫できた。歌舞伎座であれこれ見るのも楽しいけれど、こういうことができるのが国立のよさなんだろうね。

 平日でもあり、客席が薄かったのは残念。でも、役者さんたちはそれにくさらず頑張れ~、というところ。

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コメント

なんだー、もしかして同じ日に?!と期待してたんですが、違いましたか。

私はむしろ、井戸茶碗なので「皿じゃないじゃん!」ってひとり突っ込みしてました(笑)
で、私も、おなぎが何者かようやく腑に落ちて、それだけでも次の魚屋が愉しみになったのでした。菊ちゃんがやった時ですら「なんで、あんた、そんなこと知ってるの?見たの?」って疑ってましたもん。ねー、あのおなぎは、どもまたで、走って出てきて気絶してまた走って去っていく奴に似て、前からみないと意味不明な役の代表ですよねっ(っていう、私の例示がわかりにくいか…)

投稿: 猫並 | 2009.03.17 20:01

猫並さま
あっ ほんとだ、茶碗だ。全然気づかなかった そもそも3階から見ても(3階だから?)、その茶碗はそんな大層なものに思えないゾ、というのが先だったかも(扱いが軽々しいの??)。
私も「菊之助おなぎ」がすっごく頭に浮かびました。なんか「説明係」ですか?みたいなの。でも、あの時のキャストはかなり記憶に鮮明。ほんとよかったですよね。

>どもまたで、走って出てきて気絶してまた走って去っていく奴に似て、前からみないと意味不明な役の代表ですよねっ
あはは、私、役名を言われてもピンと来ないけど、これならわかります。確かにっ

投稿: きびだんご | 2009.03.17 22:07

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