« 歌舞伎座の3階A(昼)→3階B(夜) | トップページ | 1週間前の「野村狂言座」 »

2009.04.23

タイル貼りマジック!!

4月22日(水) 「シュート・ザ・クロウ」 14:00~ 於・新国立劇場小劇場

作/オーウェン・マカファーティー 翻訳/浦辺千鶴、小田島恒志 演出/田村孝裕 出演/平田満(ディン・ディン 65歳)、板尾創路(ソクラテス 39歳)、阿南健治(ピッツィ 36歳)、柄本佑(ランドルフ 19歳)

 前日の歌舞伎観劇でも、「疲れてる~」と言ってるわりに、半月分ほどを取り戻すべく朝から活動なり。ま、無理をしてるということではないんだけども。

 この新国立劇場のお芝居は、「シリーズ・同時代[海外編]」3本のうちの第2弾(ほかに「昔の女」と「タトゥー」)。私が見るのはおそらくこれだけ。それぞれに俳優も魅力的ではあるんだけど、なんとなくズシーンと来そうな(気配がある)のは避けてしまった。

 時間に余裕があって早めに着いたので、15分ほど前に着席。あらら~、舞台の上では作業中!? それが舞台装置の手直しを公開でやってるの?というような雰囲気で、壁を塗ったりしてるんだけども、よく見れば、作業してるのは出演者の皆さん。そう、これは4人のタイル職人の会話劇で「シュート・ザ・クロウ」とは、「さっさと仕事を終わらせようぜ(そして飲みに行こうぜ)」という意味なんだそう。上演時間は100分なんだけど、実際にはプラス30分くらい俳優さんは演技してる、ということなのかな。早く来てたんだから、とっとと中に入って見てればよかったかな(話しかけちゃダメか・笑)。

 実際に開演までに、壁にタイルを貼っていくんだけど(共同作業ではなくて、それぞれの場所で)、ふっと気がついた時には見てたのよりたくさん貼ってあるし、暗転後には完成してるし・・・。この辺りの作業と仕掛けがやけに面白かった←公演プログラムには、「タイル貼り指導」「タイル提供」などなどの名前がある。

 で、お話は、今日で仕事をやめるディン・ディン(平田)とバイクが欲しくてたまらないランドルフ、4人の中ではリーダー的なピッツィ(阿南)と理屈派なソクラテス(板尾)--それぞれにお金がほしい事情もあり、2グループが別々にタイルを盗もうと計画するんだけれども・・・。

 老境・若者、マッチョ・思索、と単純にイメージすればそんな人たちが、喋ってるということで、その噛み合わなさとかタイミングとか、言葉での笑いがたくさん。最初のうち、柄本佑の台詞が早口だし、のぺっとした言い方でウムムと思ったんだけど、徹底的に「今」の若者らしくて存在感があったなぁ。他の人も、役のイメージが素直に投影されていたと思う。

 みんなお金が欲しい理由はそれぞれだけど、ほんとにささいな小さなこと(につい思えてしまう)。でも、その小さなことが、各人にはとても大事なんだなぁと思える。家庭のある2人には子供のことを思う気持ち、若者には夢、リタイアする老人にはこれからの人生。そして、仕事は続く・・・。

|

« 歌舞伎座の3階A(昼)→3階B(夜) | トップページ | 1週間前の「野村狂言座」 »

演劇」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 歌舞伎座の3階A(昼)→3階B(夜) | トップページ | 1週間前の「野村狂言座」 »