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2009.05.31

「NINAGAWA十二夜」のロンドン評など

 今井氏のお話、その2

 ロンドン公演。歌舞伎がロンドンに行ったのは初めてではないけれども、歌舞伎≒舞踊、という感じだったので、そういう意味では演劇として評価されるのは初めてではないか、と。じっさいに評価も上々と受け止められてました。

 ま、いろいろな評はあるけれども、ロンドンで「受け入れられなかった」のは

・時間の長さ=これがこうしてこうなった、的な時間の流れ ・独特の「型」=セレモニーに見えてしまう ・色の氾濫=日本だとこんなに色が使ってあって調和してる、となるんだけど

 という3つを挙げてらっしゃいました。せっかくのロンドン公演だったのに行けなくてほんと残念だったなー、と今更ながら。でも行ける状況ではなかったので強行しなくてよかったとも思ってますが。

 あと、質問に答えるかたちで、菊之助という男優の一人二役(三役)については、もともとシェイクスピア劇はオールメールで上演されていたのだから全く違和感なく受け止められていた、とのこと。そして日本に馴染まない道化フェステ=捨助が原作とはかなり違っている点(重要性においても?)は、それを云々ということはなくて、「歌舞伎として上演された十二夜」との認識があったからではないか、と。

 そういえば、初演時の立ち稽古だったかで、菊五郎丈がまったく台本を見ないでなさったので、それには他の役者さんたちも と引き締まったらしい。みなさん、全く頭に存在しなかった台詞を入れて、初日にはほぼ完璧だった裏には、そんなこともあったんですかねぇ。歌舞伎は壮大なお遊びと公言し、おどけた役をなさっても、こういうところが統率力というか器量の大きさの一端なのかも。

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コメント

菊五郎さんの器量の大きさに一票!
以前、知人が何かの会議で数人の歌舞伎役者さん(幹部級)とご一緒した折、「一番いい加減そうなオヤジ(彼女談)」の菊五郎丈だけがしっかりとメモ(ノート)をとっていらしたそうな。今日のきびだんごさまのレポからも同じ匂いを感ました。
本筋でないところへのコメントで申し訳ないm(_ _)mのからつぎでした。

投稿: からつぎ | 2009.05.31 20:31

からつぎさま
本筋も脇筋もありませんよ。というか、それを言うなら、本筋なんてそもそもないの だから、いつでもどんなクイツキ(笑)でも、嬉しいです。
この今井氏談の追記項は、実は菊五郎丈のことを書き忘れたから立てたようなもんです。先日の菊之助「情熱大陸」も、ちょこっとだけ登場のパパさんの存在感に圧倒されたし、徐々に菊五郎となりつつあるきびだんごでした。

投稿: きびだんご | 2009.06.01 00:15

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