« ご愛顧30年、ですって | トップページ | 「をちこち」買いに走るゾッ »

2009.05.28

市馬師匠らしさに溢れた2日目

5月26日(火) 「ご愛顧30年 市馬落語集 下巻」 18:45~ 於・日本橋劇場

開口一番(市也・金明竹)、市馬・文七元結--仲入り--白山雅一(声帯模写)、市馬・七段目

 昨日の上巻より今日の方がお客さんの入りがよくって、それはナニユエなのでしょうか。・・・順子・ひろし先生よりは見る機会がうんと少ない、白山雅一先生、御年85歳の芸を見たい、って人もやはりいたかな。いや、私としても今日の方が満足度という点では上でした。

 さて市也くん。今日のネタの「金明竹」は、市馬師匠の弟子が高座でかけたのを一度も聞いたことがなかった。もうずいぶんネタも増えたのではないかしら。でも、この噺は私のスタンダードが先代金馬のCDで、妙にはまったりしたもんでかなりハードルが高いの。真打ちで聞いても、どうも満足できなかったりして。

 「文七元結」は2月に菊五郎の長兵衛で見たっけねー。やはりもともと円朝作の落語なわけだから、頭で想像力を働かせながら聞く方が、いろいろすんなり腑に落ちる部分がある気がした。目で見てるからこそ、わかりにくくなっちゃうのかもね。というのは主に、お久が身を売ったお金の50両を、見ず知らずの男にくれてやる長兵衛のあり方あたりなんだけど。で、そこが市馬師匠の大らかな明るさもあって、すごく自然なんだなー。

 でも、この時点では、それほど好調とは思えなかったのも事実。長兵衛が佐野槌でお久と別れるときに、「悪い病を引き受けないように」なんて言っちゃダメじゃん、と心の中で思ったりして。市馬師匠の会には珍しく、携帯も鳴ったしねぇ

 白山先生はほんと素敵なの。と、見るたびにそのイメージが 歌はハイダカツヒコだのフジワラヨシエ、タバタヨシオ・・・聞き覚えはある、ってくらいなんだけど。舞台でのたたずまい、話術も含めて、感服。で、歌よりももっとすごいと私には思えるのが、先代の歌右衛門と勘三郎の声色による会話、そして新国劇の辰巳&島田「王将」。いや、辰巳&島田がどんな声だったかなんて記憶にないんだけど、知らなくても、そしてほんの一部分だけなのに、ものすごく聞かせる。初めて聞いたころは、こういう面白さが全くわかってなかったなぁと思う。そして、「歌う」ということじゃなくて、市馬師匠と共通する空気感があるんじゃないかな、とも。

 というわけで、客席が一気に陽気になったところで、最後のネタは「七段目」。昨日の「片棒」といい「七段目」といい、テッパンでございます。マクラではやっぱり「歌右衛門の司会で團十郎の睨み」、が大受け。ま、続けて先代正蔵をやると、身振りがないと同じようになっちゃうのはご愛敬か。

 賑々しく、市馬師匠らしく・・・30周年の独演会であった。これからもホワホワと楽しんでいきたい。

|

« ご愛顧30年、ですって | トップページ | 「をちこち」買いに走るゾッ »

落語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ご愛顧30年、ですって | トップページ | 「をちこち」買いに走るゾッ »