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2009.07.20

歌舞伎版「桜姫」でオバチャン目線になる

7月19日(日) 「桜姫」 17:00~ 於・シアターコクーン

演出/串田和美 出演/勘三郎(清玄)、橋之助(権助)、七之助(桜姫)、扇雀(長浦)、彌十郎(残月)ほか I 列やや右よりにて

 先月の現代版は、はからずも、という感じで、千穐楽に2階の袖席から見たのだけれど、今月はちょっとだけチケ取りを頑張ってみた。といっても、ベンチシートにするつもりは最初からなかったので(いつものコクーン歌舞伎でも平場は取らないし)、通路のすぐ後ろ。役者さんの出入りを期待したけど、それは左側の方が多かったねー。

 今月も舞台の後ろ側に席が作ってあって、最初のシーン:清玄と白菊丸の登場などは、おおっ! ここからして期待が高まったのでした。

 前回のコクーン桜姫は、福助&橋之助で、なんとなく地味な感じがした記憶がある。舞台美術などもね。別に、華やかならそれでいい、というつもりはないけど、今回は「綺麗」なシーンは、色彩込みで記憶に残りそうな気がする。

 そして、七之助がずいぶん立派になって・・・という、ご近所のオバチャンのような目線で見てしまった。「桜姫」だから、ということではなくて、玉三郎のイメージを受け継ぐ感じ?(七之助のお富もよかったんだもん)

 進行解説役のような笹野さんも、こちらは手慣れたもの。「淡路屋っ」なんて声もかかって楽しかった。勘三郎がひたすらきっちり清玄を演じてたふうなのも、印象的。

 せっかくコクーン歌舞伎としての上演だから、歌舞伎座ではありえないような様々が楽しい。最初のそれぞれが台に乗って登場したとき、座ってるのかとおもいきや、という、ちょっと笑えるしかけとかね。ただ、なんだか不必要に舞台が回ってた気がしてしまった。その必要性が私にはわかってない、ということなんだけども。

 ラストがまたあっと驚くような展開といいますか・・・。ストーリーとバックに流れた曲と色彩が、不思議にミックスされて満足感が 「今」ゆえの「現代性」を強く感じた。

 ところでくだらないイチャモン。七之助くんはほんとに綺麗な「お姫さま」だったし、山の宿での半端な蓮っ葉かげんもよかったんだけど、権助を殺すところで(舞台正面に対して)背中を向けたその後ろ姿が、すっごく男だった。なんでか、そんなふうに見えてしまったので。

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コメント

あらまあ、同じ日の観劇!(でもお昼の部でした)
I列のお客さまは、笹野さんにいろいろとイジラレて
、楽しそうでしたね(^^)
私は一階のBL列でした。
七之助君の成長ぶりには目を見張りました。
期待以上の出来!見事な桜姫。
若手の女形なら、贔屓の一番は菊之助君で、それに続くのは七之助君と梅枝君。
品の良い女形が好みです。
そうそう、私も同じ所で同じことを感じました。
背中を向け、刀を振りかざした七之助君はオトコでした(笑)

投稿: 尚花 | 2009.07.20 21:45

尚花さま
まぁ、昼夜違いでしたか 蒸し暑い日でしたねー。
そうなんですよ、I列の右寄りだと、笹野さんはよく通られました。おんぶしてる赤ちゃん人形の足の指が、妙に可愛いとか、変なところに目が行ってしまいました。
注目の若手女形。全く私も同感です。キリリとしてたおやかで清潔感があって・・・ほんとこれからが楽しみです
そして やはりやはりと我が意を得たり、な気分。なぜあの一瞬の後ろ姿がオトコで、それが強く印象づけられたのでしょうねぇ。

投稿: きびだんご | 2009.07.21 00:59

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