« なぜに私は中村屋の千穐楽に!? | トップページ | 船乗り込み »

2009.07.02

上野の森でヨレヨレになる

7月1日(水) 「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション」展 於・上野の森美術館(7月15日まで)

 確か家を出る時には、銀座で「夏時間の庭」を見ようと思ってたはずなんだけど・・・途中で方向転換(だって今日の映画館は混みそうでしょ)。久しぶりに奈良さんの絵を見たくなって。

 奈良美智、村上隆、山口晃、会田誠、鴻池朋子 etc. 日本の現代美術をいーーっぱいコレクションしている高橋さんは、精神科のお医者さんで戦後生まれ(1946年)だそうで。ネオテニーという耳慣れない言葉は、「幼形成熟」・・・どっちみちよくわかんないけど、私自身はやっぱり奈良美智の描く女の子を思い浮かべる。

 で、入って早々に迎えてくれるのは鴻池朋子。狼、ナイフ、蜂・・・のっけからガツン。でもこれは、何年か前の大原美術館・有隣荘ですでに一撃をくらってるから、まだまだ平気。

 ・・・だったのだけれども。展示してあるほとんど全ての物が、正直、生な感じでこっちに向かってくる。痛いです。で、むしろ奈良さんの絵なんかに救いを求めちゃう。1階を見終わった時点で、すでにフラフラ。カンベンしてください、と言いつつ、なおも見続けるのは殆ど自虐的かしらん。

 うん、さすがに精神科医のコレクションだけのことはある、と、妙に感心する。こんなん毎日見て暮らしてたら、すぐにあっちの世界の人になっちゃいそうよ。

 以前、森美術館で、やはり現代美術をまとめて見た時に、私は森美術館とは相性が悪くてヨレヨレになっちゃう、この場所がいけないんじゃないの? なんて思ったんだけど、それは大きな間違いだったのかしら。この怒濤のエネルギーを受け止めるほどにタフじゃない。それより何より、作家は常に戦い傷ついていて、それを必要以上に提示しているかのよう。ひぃぃ。

 いつもはJRの公園口しか使わないけど、今日は帰りに京成上野方向へ出てみた。いろんな意味で、文化会館あたりと大違いの、「裏っかわ」の現実が、見てきた作品群と呼応してる風にも思えて、さらにヨロヨロとメトロの駅に向かったのだった。

|

« なぜに私は中村屋の千穐楽に!? | トップページ | 船乗り込み »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« なぜに私は中村屋の千穐楽に!? | トップページ | 船乗り込み »