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2009.07.13

夏の噺と言えば!!

7月11日(土) 「柳亭市馬独演会」 14:00~ 於・三鷹市芸術文化センター 星のホール

市也・道具屋、市馬普段の袴、出囃子演奏(恩田えり)、市馬締め込み--仲入り--市馬船徳

 市馬師匠、初めての三鷹での独演会!! とにかく名だたる師匠方(=必ず完売になるような、という意味ね)の独演会が行われている三鷹だから、やっぱり師匠も嬉しかったのかなー。「独演会なんですから好きにやるんです」みたいな感じ。よくあるような、独演会とは言いながら、(前座と)ゲストが1席か2席、本人が2席、というんじゃなくて、プログラムの「番組」には、市也と市馬の名前しかないっ

 市也くんは、湯島天神の会では髪の毛がとっても変だったけど(伸びすぎで、何かをかぶってるみたい)、綺麗にカットしてた。紺色の地の、大きめ水玉もようの着物も可愛かったです。え、感想はそれだけ? まあ前座だからね。

 師匠はまず「普段の袴」。これ、久しぶりだったので、聞き覚えはあるんだけど何だっけ~、と。わりと短い噺で、聞きながら先代小さんを思い浮かべる。なーんて気取っても、その最晩年の数えるほどの高座にしか接していないんだけど。で、小さんで聞いた気もするし、ってくらいで。「長短」とどこか(たばこの火ですわね)似てるから? でもまあ、これで小さんを思った、という事実が大事。

 これで仲入り・・・ということはなくて、下座担当の「天然っぽい」えりちゃん登場で、市馬師匠と高座の上に並ぶ。そして、市也くんも、太鼓と、ゴロゴロと大太鼓も引っ張ってくる。急にお願いしたそうで、「浴衣なんですけど、いいんでしょうか」とのことだったらしい。藍地の浴衣にきゅっと結んだ半幅帯が、おかっぱで愛らしいえりちゃんに似合ってる(どうしても、ちゃん付けしたくなる雰囲気)。

 そこから、市馬師匠の進行で、有名な師匠方の「出囃子コーナー」。志ん生、先代文楽、円生、志ん朝。あれ?「野崎」を聞いたけど、これはどなただっけ(大阪では春團治師匠)。市也くんも立派に、全く危なげなく太鼓をこなしてました。最後に会場からのリクエストで「勧進帳」と「二上がりかっこ」。

 そのまま、自分で座布団をひっくり返して、一旦下がってから2席目(こういうお茶目は、あんまりなかった気がするんだけど)。しかも、「木賊刈り」かなんかで、と言ってた通り、談志師匠の出囃子ついでにしぐさなんかも真似しつつ登場して、第一声はあのシワガレ声の真似。まったくねー。小さんの家に入った泥棒(と談志破門ネタをくっつけて)のマクラから「締め込み」を。聞いていて、市馬師匠の噺が好きな理由がなんかわかった気がした。ほんとに市井に生きる人たちの、なんていうことのない情景から浮かぶ「生への賛歌」とでもいうようなもの。だから別に大ネタなんかじゃなくてもいい、というか、むしろそういう特徴は寄席で普通にかけるような噺の中にあるのかも。

 仲入り時には、隣の席のSさんとお喋り。「夏の噺」って何があったっけ、という話題で、先日の喬太郎さんの「青菜」と、それから「佃祭」・・・あと何がある?なんて言ってたら、はい、「船徳」がありましたねー。船宿の女中「お清」が、川の所にいる船頭2人をまとめて呼ぶとき、「しろくま」よりは「くまんばち」の方が好きだなぁ、とか思いつつ(「くまんばち」でした)。そうそう、徳は船を漕ぎながらやっぱり歌ったね。・・・というわけで、市馬師匠らしい独演会なのでした。

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コメント

羨ましいなぁ。。。行きたかったなぁ。でも三鷹は遠いし。で、「野崎」は文楽ですよね。実は私がはじめて覚えた出囃子です。あの頃は「少年」と呼ばれ、サラリーマンになる予定も全くなかったのでした。ちなみに、「くまんばっつぁーん」も文楽はそおやっていましたです。これだけは志ん朝の「しろくまさぁーん」よりは好きだなぁ。

投稿: クヮン | 2009.07.14 21:52

クヮンさま
そうですか、「野崎」は遠い少年の日の思い出ですか。
ずいぶん渋い少年だったのかしらん。で、ご隠居になりたかったのかな。
三鷹は公会堂も星のホールも、駅から遠いですが、ぜひ星のホールの落語会に一度、お運び下さいな。聞きやすい会場なんですよ。ついでにホラ、太宰のあれこれを辿るとか。

投稿: きびだんご | 2009.07.14 23:00

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