« 花束を抱えたオジサン(千穐楽番外編) | トップページ | 現代美術な夏 »

2009.07.28

祝・「NINAGAWA十二夜」千穐楽

7月27日(月) 「NINAGAWA十二夜」 11:00~ 於・大阪松竹座

ココログが勝手にカウントしてくれているところによると、これが1000個目の記事。どこかに下書きのままで埋もれてしまったのもあるかもしれないけど、もはや発掘不可能なので、素直に従っておきます。・・・で、私は、初演・再演、そして今回の凱旋公演で、トータル何回見たのかなぁ。これもカウントしておけばよかった。

Syouchiku  天気が心配だったけど、朝は降られずにすんだ。これは開場した頃の、ちょっと変な写真(終演時にはけっこう降っていた)。

 音羽屋の受付には、純子奥さまとあの番頭さん。1階で切符を出して、2階がロビー、3階から上が劇場という作りは、あんまりワクワクしないんだよねー。千穐楽!という気配は特にはなかったと思う。そして私は200回ということをコロッと忘れてたよー。

 幕が開いた時の「どよめき」は、さすがにもうなかった。というか、あの鏡が3階の空席も映し出していて、ちょっとショック(幕開きに間に合わなかっただけで、後で埋まったかも)。確かに、よほどツボに来た人でなければ、そうそうリピートはしないだろうし・・・。

 さて、舞台のことで気がついたことと言えば・・・演舞場と比べても小さいのかな(特に奥行き)。琵琶姫と磯右衛門が漂着した浜、主膳之助が鳰兵衛と別れる港が、どちらもとても客席に近かったみたい。背景の絵もダイナミックに見えたけど、これは実際どうなんだろう? あと麻阿・亀ちゃんのホクロが控えめだったように思えたんだけど、これって日によって違うとか、あるかしら。単に私の記憶の中でデフォルメされてただけ??

 んで、やっぱり客席の反応というか、笑いどころが時に違って感じられた。アケスケにあはは、という感じかなあ。で、意外と安藤英竹の「ボク~」が炸裂して感じられなかった。その代わりというか、英竹さんは、織笛邸で皆で酒盛りをしてるときの謡いもどきが「ころは 文月 千穐楽~」だし、大詰め、頭を割られて鉢巻きをして出て、引っ込む時に「すんまへんどした」なんて言ってたっけ。

 というわけで、200回でも千穐楽でも、何ひとつ変わったことは起こらなかった。ちょっとは期待したけど、それほどのことは・・・とも思っていた。何分、すごくストーリー重視の感があったので。そうしたら、カーテンコールで蜷川さん登場!だったので、なるほど、よけい何もできないのかも、なんて思ったりした。

 それでも 主膳之助・菊ちゃんが、妹の琵琶姫に対面するところから、すごく菊ちゃんの感情が高まっているように見えた。ほとんど感極まってるくらいに。あの場面はもはや大団円に向かって種明かし説明、みたいな「ゆるさ」(ちょっとドタバタ)もあるのに、なぜかすっかり引き込まれてしまい、そして私も強く「千穐楽」を意識した。

 2005年からの「十二夜」の旅も、ここでひとまずおしまい。上演のたびに手直しされているけれど、私は難破の場面で、最後、琵琶姫で決まる、というのはどうなの?と思っている。それと、2幕目冒頭の踊り、衣装などもとても素敵だし、もっと見たい! 踊りとして独立したのがあってもいいんじゃない? あとは、また義太夫も入れてほしいな。次があるなら、歌舞伎テイストを濃いめにお願いします。

|

« 花束を抱えたオジサン(千穐楽番外編) | トップページ | 現代美術な夏 »

歌舞伎・文楽」カテゴリの記事

コメント

ブログ1000個達成、おめでとうございます!!

千穐楽レポ、お待ちしておりました~
お約束の千穐楽のお遊びがなかったのは、何だか寂しいですよね。
菊五郎さんは蜷川さんに遠慮なさったのかしら。
船乗り込みの時に手ぬぐい撒きがあったそうなので、200回記念のお祝い手ぬぐいが撒かれるんじゃないかしらと思っていたのですが、なかったのですね・・残念!
感無量の菊之助君を始め皆さんに沢山の拍手を送りたかったな~
初演時の観劇は1回。
その後、菊之助君に心奪われ(笑)、再演時は4回、そして今回は3回の観劇でした*^_^*

投稿: 尚花 | 2009.07.28 21:53

尚花さま
どうもありがとうございます。飽きっぽいんですが、不思議と続いています。毎日書こうなんて思ってないからかな(最近、途切れずに続いてるのは、絶対に新記録です)。
で、松竹座。皆さんに報告しなきゃ、覚えてられるかな、などとちょっと不安でしたが、そんなわけで特別バージョンはありませんでした。さっき「歌舞伎美人」の写真を見たら、舞台上に「祝・200回」なんてのが写っていてビックリ。これっぽっちも目に入ってませんでした! でも、それだけカーテンコールでも菊ちゃんとか役者さんばかり見てたんです。私は、あの主膳之助が見られ、心が伝わってきたただけで満足。
「十二夜」では菊パパの大きさや、菊ちゃんの可能性に、改めて感じ入った部分があります。ほんとますます応援していきましょう。

投稿: きびだんご | 2009.07.28 22:47

なるほどなるほど。
翫雀さんは、再演の楽日でもちょこちょこコダワリを出してた記憶がありますが、今度もまたそこはかとなくなんですね。
弾けるようで弾けないところが弟さんと違うのかな…

再演を重ねるたびに「今度の方が好き!」「前の方がいい…」がいろいろあって、ずっと進化し続けていくなら全部ひっくるめて愉しみにできるなぁって思います。歌舞伎座が新装あいなったら再演するんじゃないかなって、早くも期待してたりして。
で、その際には獅子丸が男女を行ったり来たりするシーンは復活して欲しいと思っている私なのでした。

投稿: 猫並 | 2009.07.29 08:20

1000エントリー、おめでとうございます!!

音羽屋、千穐楽というキーワードからついつい期待するものがありますが、全力投球で芝居を見せるというだけの千穐楽があってもいいかもしれませんね。
ロンドンバージョンははじめこそ物足りなさを感じたものの、見ていくうちにそれなりのよさも感じられて、やっぱり一度は松竹座へも行きたかったなあと思います。でも、きびだんご様のレポのおかげで、あちらの雰囲気まで感じ取ることができました。ありがとうございます!!

「十二夜」は何年か後にまた練り直して上演してほしいものですわ(時さまにはいつまでも若々しくあってほしい。今は時さま以外の織笛姫なんて考えつかないから)。私も、獅子丸の男女行きつ戻りつ復活、2幕目冒頭踊りの拡大、義太夫参入を願いたいです。
強行スケジュール、お疲れ様でした。

投稿: SwingingFujisan | 2009.07.29 10:26

猫並さま
そうですね、新・歌舞伎座での再演! 期待しちゃうけれど、いったいいつになるのやら
翫雀さんは、なんとなく東京で見た時の方が、かろやかに自由にやってる気がしました。千穐楽プレッシャー?まさかね。
何度でも上演されることで、練り上げられていくのを、ほんとに期待します。スピードアップの陰で犠牲になったことどもの復活・・・そういえば男女行きつ戻りつの揺らぎもそうですよね。新たなキャストが加わったりすると、また新鮮でしょうし。それこそ前の方がよかったのなんの、いろいろ言えることこそが、進化のためには必要だな、なんて思ってます。

投稿: きびだんご | 2009.07.29 15:34

SwingingFujisanさま
同じ日に、歌舞伎座と松竹座で、カーテンコールの拍手をしていたのですよね、私たち。昼の部だと、似たような時刻だったのかしら
ま、わざわざこのために大阪遠征するというのは、かなりの酔狂だとは思うんですが、歌舞伎、というより音羽屋を好きになったればこそ、こうして大阪も近しい場所になりました。
ブログを通して語り合えるトモダチが増えたこともありますし、ブログというものを得て、ほんと楽しみが広がりました。これからもきわめてマイペースにて(なんたってB型)、ウロウロフラフラ・・・どうぞよろしくお願いします。

投稿: きびだんご | 2009.07.29 15:44

きびだんごさま
千穐楽の記事で1000個目のエントリ、 おめでとうございます。
花束を抱えたオジサンを含めて、千穐楽のレポ、楽しく拝読いたしました。
菊之助さんはご自身の企画から始まった作品ですし、ロンドン公演を経て
今回が(一応)最後なので、ほんとに感無量だったのでしょうね。
読んでいて私もちょっとウルッときてしまいました。
英竹さんの酒盛り、私が観た日は「天神祭やでぇ~♪」でした(笑)。


「筋書」と「番附」の違いにも興味シンシン。
そうなんです。松竹座では通常の歌舞伎公演は歌舞伎座と同じB5版ですが
花形歌舞伎などは今回のようにA4版・・・ということは花形歌舞伎扱いなのかしら?(笑)

投稿: スキップ | 2009.08.01 23:41

スキップさま
どうもありがとうございます。
大阪の旅、楽しんできましたよ。忘れずに水辺の風景も眺めたし 着いたのが日曜の午後だったので、道頓堀のすんごい人出にはクラクラしました。
演舞場~松竹座、今回は4回見たのですが、最後にあんな菊之助くんに出会えて幸せでした。何回も繰り返して見ることにも、いろいろ意味があるんだ、ということも実感(いや、自分の行動の正当化かも)。
筋書の判型、そういえば演舞場の花形の時って、A4だったと、思ったりして・・・東京だから、大阪だから、ということではないんですねー。

投稿: きびだんご | 2009.08.02 09:54

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 花束を抱えたオジサン(千穐楽番外編) | トップページ | 現代美術な夏 »