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2009.07.01

万作さんの太郎冠者!

6月29日(月) 「狂言劇場 その六」 19:00~ 於・世田谷パブリックシアター

Bプロ 「清水」万作(太郎冠者)、深田博治(主)--休憩--能楽囃子(一噌隆之、鵜澤洋太郎、亀井広忠、観世元伯) 「博奕十王」萬斎(博奕打)、石田幸雄(閻魔大王)、万之介(鉄杖鬼)ほか ポストトーク:フェルッチョ・ソレーリ(ミラノ・ピッコロ座)、野村萬斎

 今回の「狂言劇場」は、今週末に上演されるミラノ・ピッコロ座「アルレッキアーノ 二人の主人を一度にもつと」との対比を意識した構成。イタリアの仮面即興劇:コンメディア・デッラルテ→Bプロ「面をつける」狂言である。

 「清水」「博奕大王」ともに初見ではないのだけれど、しかもそんなに昔ってわけじゃないと思うのに、「清水」をいつどこで誰で見たのかさっぱりわからない。自分の記事の中を検索しても出てこないよー。それはともかく、「清水」では万作さんの太郎冠者を存分に味わう。なんだろうなー、ちょっとした間とか表情からも、おかしみがじわっとにじみでてくる感じ。それと、相手の主を深田さんがつとめるのも感慨深かった。

 能楽囃子は、3階から聞いていた時とちがって、随分な迫力。あ、太鼓が入るのはBプロだけだったのね。こちらは狂言が2曲な分、能楽囃子をたっぷり、というのもあるのかしら。

 そして「博奕十王」・・・Bプロにおいてはこれが「狂言劇場」の狂言劇場たるゆえん。閻魔大王が上手側の橋掛かりから登場する時に、その奥ではスモークが焚かれ赤いライティングが! 私の席は、1階左ブロックの中央通路際(6列目あたり)だったので、わりとうまい位置で見られたんじゃないかなー。閻魔大王に完勝した(笑)博奕打が極楽へ、中央の橋掛かりを駆け上がる時も、おおっな仕掛けでした。

 私の記憶のサイコロはもっと大きかった気がしたんだけど、それって頭の中でデフォルメしてたのかしら。あらこんな大きさだっけ、みたいな(けっして小さくはありません)。サイコロがよく見える位置にいたおかげで(笑)、なぜ閻魔大王が勝てないのかはよっくわかったよ。

 当初予定されてなかったポストトークのお相手は、前日に到着されたばかりというアルレッキアーノを長年演じてらっしゃる役者さん(万作師とほぼ同年齢)。狂言をヨーロッパに持って行くと、「これはコンメディア・デッラルテ」と言われるそうで、その両者の異同について、萬斎さんが聞く、というかたち。とうぜん通訳を介するわけで、そのクッションがある分、対談者も観客もくたびれたかも。

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コメント

あのサイコロは茂山さんも同じしかけなんですが、最初に一瞬だけ「1」を見せるのは上手いなぁって思いました。茂山さんでも見せてたかなぁ、席の位置に寄っては見えないしかけだからなぁ。

万作さんの間、私が言うのもナンですが、さすがですね~
間がすべてを表現してた気がしました。
千作ジイサマの間を愛してる私ですが、たまには他所の名人も見るべきだ!と痛感しました。

投稿: 猫並 | 2009.07.01 20:30

猫並さま
私はいまやたらと茂山さんちの「博奕十王」が見たいです!! なんか今回のは、仕掛けはともかくとして、ちょっと物足りなかったんですよね。それはなぜなのか。今ならわかる・・・かもしれないのに。
その物足りなさの分、さらに万作さんの素晴らしさを実感した感も。

投稿: きびだんご | 2009.07.01 21:22

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