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2009.08.11

狂言でシェイクスピア!

8月11日(火) 「万作・狂言十八選 第十回」 19:00~ 於・東京芸術劇場 中ホール

W・シェイクスピア『ウィンザーの陽気な女房たち』より 法螺侍」万作(洞田助右衛門)、萬斎(太郎冠者)、深田博治(次郎冠者)、月崎晴夫(焼兵衛)、石田幸雄(お松)、高野和憲(お竹) 笛・一噌幸弘、太鼓・桜井均--休憩--「」萬斎(山伏)、万之介(何某)ほか

 「万作十八選」もこれが10回目なのか。私は一昨年の出雲大社公演、昨年の厳島神社公演に続いて3回目。・・・東京で、すでに3回行われていたのに(国立能楽堂と宝生能楽堂)、それには全く行ってなかったというのが、なんとも。

今回はさらに能楽堂ではなくてホールだから、普通ならパスしてるんだけれども、見る機会がなかった「法螺侍」がかかるというので、見逃せないな、と。

 この「十八選」を主催しているのはSAPというところで、先行案内が来るから電話してチケットを取った。電話がつながった時点で「中央ですとN列。もっと前の列だとかなり端になります」と言われて、じゃあN列を! でも、芸術劇場のチケットサイトを少し前に覗いたらN列が出たんで、手数料(書留の郵送料)払ったのになぁと、ちょっとガッカリしてた。まあ行ってみたら、N列のほんと中央だしそこそこ見やすくてよかった。欲を言えばもう2~3列前なら・・・。

 さてさて「法螺侍」。もともとはシェイクスピアの作品の中の人気者・フォルスタッフが、万作師演じる洞田助右衛門。でっぷり太った髭男で、大酒飲みの女好き。いつもの万作さんのイメージとは180度違う役を、いとも楽しげにおもしろおかしく演じられて、ほんと面白かった。シェイクスピアらしい言葉遊びの部分と、身体性で見せる場面のどちらも、ほほー、という感じ。笛がまた大活躍で、ホールでの新作狂言ならでは。

 ただし、焼兵衛の月崎さんが時々、プロンプの助けを借りていて、あれれ?と思ったら、当初この役は万之介さんの予定だった。次郎冠者を演じるはずの月崎さんが焼兵衛に回り、次郎冠者は深田さんにetc.と、変更があったのでした。頑張ってた月崎さんには気の毒だけど、やはりこの焼兵衛のところがおもしろくなくて、全体の流れも寸断された気がする。

 人使いが荒く、女たらしであるがゆえに、召使いや女たち(他人:焼兵衛の女房である)から集団でやっつけられるあたりは、歌舞伎十二夜の坊太夫のようですかねー。次回は、もうちょっときっちり焼兵衛を見たいと思う。

 「茸」はまあどこで見ても面白いよね。姫茸の裕基くんの存在がまたいいんだワ。これ、かつて「電光掲示狂言」で見た時、いろいろ細工してたんだけど(壁から傘が開くとか)、またあんな試みもどこかでやってくれないかなー。

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