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2009.08.05

「リボルバー」は「新版 青猫物語」?

8月5日(水) 「リボルバー」 14:00~ 於・紀伊國屋ホール

(劇団M.O.P.第44回公演)作・演出/マキノノゾミ 出演/キムラ緑子(マダムお篠)、三上市朗(日向六郎兵衛)、小市慢太郎(新堀松輔)、北村有起哉(守上一馬)、岡田達也(佐伯新太郎)ほか

Mop 劇団M.O.P.は見たことなくて、ひたすら北村有起哉くんが出演、というだけで見に行った。

 ←こんなチラシだから洋物っぽいんだけど(タイトルが「リボルバー」だし)、実は舞台は明治の初めの横浜。そして、なーんにも考えずに見に行って、もらったパンフを読んでいたら、マキノ氏の文章の中に、「これは18年前に書いた『ビスケン』のリメイクで、この『ビスケン』から後の『青猫物語』『水平線ホテル』などが生まれている」(大意)というクダリがあった。あらまあ「青猫物語」はシアタークリエだったわよね。そうそうあれはマキノノゾミ作だったんだ! あの時は「カフェ青猫」が舞台だったけど、今回は「ホテル青猫亭」。そういえば、舞台装置も思い出させるものがある=上手に2階へ上がる階段があって、下手側がカウンターなど。そして正面奥が出入り口だもん。

 結論から言えば、「青猫物語」よりはるかに面白かった。このホテルの女主人を演じたキムラ緑子の存在感が圧倒的だからかな。ちょっとやそっとではビクともしない肝の据わった女でありながら、可愛らしく、また人情味もあって、その筋の通り方がいいんだわー。こういう芝居、女優を見ると、「若くて綺麗」なだけじゃダメよね、なんて思っちゃう。

 お目当ての北村さんは、まぁ彼の役どころっぽい、単細胞なお調子者で、笑いもかなりな部分引き受けてた。最終的にはかつての貧乏旗本の三男坊で時代に乗り遅れ、自由民権の方向へ行く(?)という人。ホテルのボーイとして一瞬白いエプロンをつけて登場したのなんかが、笑えたりもしたけど、袴姿似合ってたし。

 他の劇団の人たちも、やっぱり安心して見てられます、という感じ。たぶんそういう呼吸の良さがあるんだね。会津出身の武士(ま、負け組)三上さんと、実は長州の「逃げの桂小五郎、今は木戸孝允」の小市さん、そしてキムラさんの不思議な三角関係というか腐れ縁というか・・・。そこに没落士族、地租改正、自由民権といったターム、坂本龍馬、中江兆民などの人名も出てきて、いや~、飽きさせない2時間半なのでした。

 実は劇団M.O.P.は来年解散することが決まっていて、後はラスト1を残すのみらしい。マキノ氏は開演前にはずっとロビーあたりにいらしたし、カーテンコールでも挨拶があったり。あんなガタイのいい人とは知らなかった。M列で見たけど、もうちょっと前で見たかった。わりと近くに渡辺いっけいさんがいらした(これは「ザ・ダイバー」の縁でしょうか)。いつものようにそういう人しか発見できず。

 一言あえて言えば、なんで「リボルバー」なんだ、ってことはあるな。

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コメント

ニアミスにはなりませんでしたが…秋山菜津子だけを見に行った私と似てる気もします(爆)
青猫物語、いいお芝居でしたね。見に行く予定がなくて、でもタダ券もらえて見に行って、意外なほどあたりだった記憶があります。

投稿: 猫並 | 2009.08.06 23:37

猫並さま
タダ券とか得チケとかで意外に面白いのに当たると、ほんとラッキーな気分が倍加しますね。
有起哉くんのイメージは、青猫とあんまり変わらないかなー。とにかくキムラさんがすごくて、正直、他の俳優(特に対等以上じゃないとダメな新堀役)が、少し弱い感も。じっさい年齢もかなり若いと思うけど。そんな中で、有起哉くんを含めて客演陣がいい味を出していて、劇団員と客演のバランスもよかったように思いました。
私もこの後、秋山菜津子を見ますよ。今月も来月も

投稿: きびだんご | 2009.08.07 01:34

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