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2009.09.24

鴻池朋子展で、めまいが2回

鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人」 於・東京オペラシティアートギャラリー (9月27日まで)

 7月18日から開催されていたのに、やっぱりギリギリにしか行けなかった。でも、新聞社主催の豪華美術展などとちがって、ゆっくり見られて嬉しい。2人とかグループなどで来ている人たちも、それぞれ静かに作品と向き合っているので、ほんと久しぶりに、きちんと自分のペースで会場内を回った気がする。あ、開場時刻が11時というのを、当日朝、ネットで確認して初めて知った。あやうく10時くらいに行きそうでしたワ。あぶなーい。

 で、ゆっくり見た、というわりには、感想は・・・? ちなみに展覧会の詳細はこちら

 うーん、今夜、夢に出てくるかもしれないなぁ。もしそうなら悪夢というより、根源的な生命への旅(地球の? 宇宙の??)の気がする。どの絵が云々じゃなくて、アートギャラリーに展示してある全体が、スペースも含めて一つの作品として完結しているような感じ。

 次の部屋への仕切りが、ドアではなくて、2枚の布の合わせ目から入るようになっていて、今までそこにいた人がフッと消えちゃうような不思議さ。

 で、タイトルに書いたように、二度ばかりほんとにクラクラしたんだけど、まずは「シラ--谷の者 野の者」という襖に描かれた、蝶と頭蓋骨と狼。この実物の迫力にはギョッなのです。特に蝶と狼の足の不気味さと、底なしの頭蓋骨・・・。
 もう一つは、部屋全体の「赤ん坊」という仕掛け(というかインスタレーション)。こちらはまあ、光線で物理的にもクラクラ、巨大な赤ん坊の頭部(回転している)の最後に顔を見てまたギョギョッ。ここにはガードマンの制服を着た人が立ってたんだけど、ずっとここにいるのは苦痛じゃないのかなぁ。

 それらを這々の体で抜けて、展示作業風景を録画した映像などを見る。作者はとても綺麗な人なのねー。その映像を見ながら、なんとなく川上未映子を思い浮かべたんだけど(たぶん鴻池さんのモチーフの一つ「ナイフ」と、川上さんの「先端で、ナントカカントカ」という作が一緒になって)、現実に、その「先端で~」の装画は鴻池さんなのでした。どこかで見ていて、潜在意識になっていたのでしょう。それが刺激された?という意味でも、面白い経験だった。

 また、「深度図書館」として、作者が影響を受けた絵本などが置いてあり、「司書」がいてテーブルもある。読みたければ声をかけて実際に読める、ということなので、私も読んじゃいました。というか、けっこう知ってる(持っていた)絵本があったので、それも面白かった。

 ミュージアムショップで、作品集「インタートラベラー 死者と遊ぶ人」(羽鳥書店)と「美術手帖」のバックナンバーを購入。相変わらずamazonには羽鳥書店の本が出ないので、美術手帖でお茶を濁すことに・・・って、表紙は奈良さんなんだけど。

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コメント

展覧会のホームページに飛んでみました。
作品の無気味さと作者の凛とした美しさのギャップにしばし混乱してしまいました。
グロテスクなものは出来る限り避けようとしてしまいます。
たぶん心の平安を乱されるのが怖いのです。
でも、心の奥底にはそれを覗いてみたいという気持ちがあるのも感じます。
きびだんごさんも、そういう気持ちでご覧になったのでしょうか??

投稿: 尚花 | 2009.09.26 21:29

尚花さま
コメントありがとうございます。
そうですね、私もできるだけグロテスクなものは避けるタイプです。映画などでは特に。言われてみれば平穏にフワフワしていたいから、なのかも・・・。
が、いわゆる現代美術に関しては、それでも、一方的に与えられるのではなくて、そこから自分で踏み出せる(あるいは考える)余裕が与えられる気がするのです。ま、ほんとにエネルギーが必要なんですが。

投稿: きびだんご | 2009.09.26 23:35

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