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2009年10月

2009.10.31

古い「演劇界」に夢中

 会社で「演劇界 増刊 新版歌舞伎俳優名鑑」(平成5年1月)というのを発掘して、もっかこれに夢中。タイトルだけ見ると、データ集かな、なんて思ったんだけどそうではなかった。当時の大御所、花形役者のカラー、モノクロ写真が満載(B5判)。そして、「平成歌舞伎俳優評判記」という役者評が、圧巻なのだわー。

 この評判記、基本的に2人の評論家の対談による人物評で、以下のように分かれている(それぞれ別の人が語っている)。
・大幹部実力派篇 ・花形第一線篇 ・若手花形篇 ・花と実篇
 今から17年ほども前であるから、大幹部=歌右衛門、梅幸、13世仁左衛門ら、鬼籍に入った人が多い。現在も活躍中なのは、雀右衛門、芝翫、鴈治郎(=藤十郎)、富十郎、田之助あたり。花形第一線=猿之助、團十郎、菊五郎、幸四郎、吉右衛門、孝夫、玉三郎エトセトラ、若手花形の筆頭が勘九郎、そして八十助・・・猿之助チームの亀治郎まで。完璧に歳月を感じるでしょう。

 ちなみにこれが出版される少し前に、福助→梅玉、児太郎→福助の襲名があった、まぁそんな頃のことです。

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2009.10.30

「思い出のつまった土地を手放す」葛藤について

10月29日(木) 「夏時間の庭」 於・下高井戸シネマ(10:05~)

監督・脚本/オリヴィエ・アサイヤス 出演/ジュリエット・ビノシュ(長女アドリエンヌ)、シャルル・ベルリング(長男フレデリック)、ジェレミー・レニエ(次男ジェレミー)、エディット・スコブ(母エレーヌ)、イザベル・サドワイヤン(家政婦エロイーズ)

 ロードショー公開されていた時に見損ねていたのを、下高井戸でやっと見た。明日(金曜日)までだったんだもん。ここで逃すと、もうずっと見られなかったに違いない。

 オルセー美術館の開館20周年記念作品、ということで、映画の中には有名な絵画や工芸品がいっぱい。これらの美術品を所蔵していた「母」が亡くなり、残された3人の子どもたちに、母が住んでいたパリ郊外の家も含めて「処分」問題が大きくのしかかってくる。 思い出として残したい人、売ってお金を得たい人・・・。それぞれの現実に、どう折り合いをつけるのか。といっても、みんな知的で冷静な人たちだから、そこで混乱が起きるわけではないけれど。

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2009.10.29

大向うさん!

 昨日今日と、電車本にしていて、つるつる読み終えた。歌舞伎座の3階とともにあった著者の青春時代の思い出と、懐かしい人々。「同好の士」のつながり、役者との関係は、うらやましいくらいに濃密である。
 いま、私がただの観客として劇場に座る時、何が欠けているのかと考えると、その空間・時間を皆で共有する、という意識かもしれないな、などと思った。「私が」楽しみたい、「私の」邪魔をしないで・・・と、いらついてしまったりする。

 やっぱり、カッコよく決まったり、愛情あふれるかけ声は芝居をさらに盛り上げるものねー。さて来月は珍しく初日に歌舞伎座へ行く予定だけれど(ごめんね、演舞場が後回しで)、すかっと気持ちいいかけ声にも出会いたい。

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2009.10.28

袴狂言「釣狐」を見る(10/18)

10月18日(日) 「万作を観る会」 14:00~ 於・国立能楽堂

連吟「鳴子」 素囃子「安宅 瀧流大鼓亀井忠雄、小鼓幸正昭、一噌仙幸 袴狂言「釣狐 」万作(白蔵主)、萬斎(猟師)--休憩--狂言「止動方角」萬斎(太郎冠者)、石田幸雄(主)、遼太(馬)、万之介(伯父)

 万作さんの「釣狐」を見のがさないですんで、ほんとによかった!! このブログにグダグダ書いているうちに、申し込むのを忘れていたのが発覚して、かろうじて救われた、という、ラッキーハッピーな会だったのである。しかも、席が脇正面の2列め中央あたりで、特に「釣狐」で、老狐の逡巡ぶり(罠の餌を食べたいなぁ・・・)などがハッキリ視覚にとらえられ、また息づかいもわかるくらいだった。

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言葉じゃ言葉じゃ

10月27日(火) 「MANSAI◎解体新書 その拾伍」 19:00~ 於・世田谷パブリックシアター

「ことば」~生命体としての存在論(オントロジー)
野村萬斎、穂村弘(歌人)、春日武彦(精神科医・作家)

 申込み(抽選)の、この解体新書。珍しく1階H列などというチケットが届いて、おやおや。3階しか当たらない、と思ってたよ。前回のエアー文楽こそ、こういう席で見たかったなぁ・・・とも思いつつ。

 今回のゲスト、穂村氏、春日氏ともに、旺盛な創作(文筆)活動をされていて、名前には馴染みがあった。読んだことすらあるなぁ(「にょっ記」「不幸になりたがる人たち」あたり)。

 ・・・が、タイトルからして難しいんですけれど。言葉というある種、社会的な記号化されているものが、ものすごく特別な意味をもつ瞬間がある、ということを、通貨になぞらえて話す穂村氏。「ぎざ十」(ギザギザのある十円玉)という言葉で表してました。この譬えがたいそうお気に入りのようで。

 ゲストのお二人が集めた「気になる言葉」の断片も、資料として配られていた。それは新聞に投稿された短歌であったり、ある場面での話し言葉であったり、宣伝コピーや百科事典などなど。言葉を扱う仕事をしている人の、日頃のアンテナ、と言えるものかしら。穂村氏のナイーブさと、春日先生の説得的な語りは、言っちゃ悪いけど患者と主治医、みたいにも見えますワ。

 扱うものが「言葉」であり、視覚化しての説明が難しいから(書かれた文字としては読むけれども)、いま一つとりとめがなかった気はする。というか、これってステージ上ではなくて、それこそ大学の講義室みたいなところで聞いた方が、いろんなものが拡散しないんじゃないかしら。

 次回は来年1月29日(確かそのように言われたはず)。ゲストが杉本博司、中沢新一の両氏で、テーマは「よりしろ」だそうです。

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2009.10.27

雨の中、サントリー美術館へ

サントリー美術館「美し(うるわし)の和紙 天平の昔から未来へ」 11月3日まで

 仕事を届けに出たついでに(せっかく雨の中を出かけてるんだし)、サントリー美術館へ足をのばした。月曜休館じゃないからね。それに六本木駅と直結だから、雨の日向きだったりする。実はあんまり展示のことは知らないまま・・・チラシの東大寺修二会で使う椿の作り花に惹かれたのかもね。あと、お習字を始めた身としては「紙」そのものにも興味があった。

 実際に会場に足を踏み入れると、まずはその「椿」が迎えてくれる。友人に毎年必ずお水取りに行く人がいるんだけど、私は大昔に行ったきり。椿なんて全然記憶にありませんです。

 きほん単純に綺麗な物が好きではあるけれど、いきなり最古の戸籍と言われる702年の戸籍断簡が出ていて、あらまぁ。お経や経筒なども多く、このあたりは「文字」の世界。でも、展示物保護のためか照明が暗くて・・・。

 和紙でイメージするのはまあいろいろあるけれど、興味深かったのは各種提灯。弓張提灯とかブラ提灯とか、落語を思い出すじゃない。衣類も紙衣が各種あったり、能装束で本の絵柄とか、小袖の模様が折り紙(熨斗)の鶴なんかだったり。神社の御幣、障子・襖に屏風、紙塑人形・・・一言で「和紙」といっても、ほんと切り口はいっぱい。

 美術館を見た後は、ミッドタウンの3階4階の雑貨屋さんも楽しみ。とらやの和雑貨屋さんがあって、そこに鹿グッズがいっぱいあった。ついつい勢いで懐紙とか鹿形クリップとか購入。開けた空間だから足は疲れてもなんとなくユックリできるんだなー。

 

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2009.10.26

2階から見る、千穐楽・昼の部

10月25日(日) 

「毛抜」「蜘蛛の拍子舞」「河庄」「音羽嶽だんまり」

 (歌舞伎そのものの感想はあまりありません。あしからず)
 珍しく2階2列から。センターよりちょっと下手で、花道もよく見えるしなかなかいいんじゃない?というところ(ま、一等席なんだから見えなきゃ困るけど)。「蜘蛛の拍子舞」の構図としての美しさなどがとても楽しめたし、「音羽嶽~」のラスト、花道を六方で引っ込む菊五郎丈を見るにもよかった。こういう見え方もいいもんだねー。

 しかしまぁ、今月は昼夜ともに、いわゆる「御曹司」が多数出演してるんだなぁ、と。歌舞伎座さよなら公演という節目の時期に、上の世代から学ぶことも多いでしょうし、鍛えられてるところかしら。でも今どきの子はほんと揃って顔が細くて、背がひょろっとしてる感じ。隼人くん(夜の部)なんて、チラシの写真とはまたずいぶん違ってるんじゃない?

 この「昼の部」は友人たちと誘い合わせて、総勢5人で。昼夜どちらにするか、という時に、やっぱりあれこれ盛りだくさんで楽しめそうな方を選んじゃった。初お目見えもあることだし(実際、孫が生まれたという友人が一緒だった)。その初お目見え・大河くん。よく25日間つとめました、おめでとう、だね。前に3階から見た時は、「舞台が遠いから」と思ってたけど、ほんと「ちっちゃーい」と思ってしまった。満3歳と半年ほどだもの。初舞台の時にはどんなに大きくなってるかな。

 友人たちには、やはり蜘蛛がとても印象的だったようで。(でも「土蜘蛛」も一緒に見たように思うんだけど)私も、あえて「蜘蛛が・・・」などとも言わず、見てのお楽しみにしていた。そして2回目の私は、蜘蛛の正体を現してからの玉三郎さんの、存在(動き)そのものが「怪しのもの」という雰囲気を楽しんだ。正面の大きな蜘蛛の巣と、しゅぱーっと投げられる蜘蛛の糸が織りなすかたちが、ほんと美しい。紅葉にも映えてたね。そういえば「拍子舞とはこういうのかな」と、おぼろに・・・。 

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2009.10.25

見る/見ないためらい傷3つ

確か今日まで、グローブ座にて篠井英介×鈴木勝秀「サロメ」上演中。
今までのは見てきたけど、今回は結局見送り。
日程が合わなかった、というのもあるし、サロメねぇ、というのも。森山開次くんを見られず、ちと残念。
東京グローブ座という場所のせいも1パーセントくらいあるかな。

花組芝居「ナイルの死神」、毬谷友子ひとり芝居「弥々」も今週あたり絶賛上演中、のはず。
これらはカンフェティ等で安くなったりしていて、何度買おうとクリッククリックと進んだかわからない。
そうこうしてるうちに、先週は仕事入れちゃったし、今週は少しくらい家にいるか、と(と言いつつ、飲みに行きそうだけど)。
ま、来月の歌舞伎&ヘンリー六世ざんまい、そして南座遠征(?)にそなえるキリギリスってことで。

見に行く方のエネルギーというか巡り合わせもあるから、ほんと無事に行けたら、大事に(よろこんで)見たいと思ってはいるんだけどねー。これがナカナカ。
ま、これからも様々舞台を楽しめるよう、元気に働かなくては。自分だけじゃなく周りにも元気でいてもらいたいっす。

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2009.10.24

グズグズなのに感動する落語会

10月23日(金) 「市馬・喬太郎 ふたりのビックショー」 18:45~ 於・練馬文化センター小ホール

開口一番(市也・出来心)、寒空はだか(漫談)、喬太郎・中華屋開店--仲入り--「市馬ご愛顧30年 口上」、寿三十年舞姿・九段の母(さん弥)、市馬・淀五郎

 先週金曜からの怒濤の落語週間も、これで一段落。大阪からのSさんとロビーで喋っていたら、京都からいらした人に会うわ、先週の金曜に人形町でたまたま隣だった人にも会うわ。そんな練馬、なのでした。

 二人会と言いながら、今年は「ご愛顧30年」と銘打った会が続く市馬師匠だから、比重は均等ではないのかな・・・と、喬太郎さんがみずからトリを引き立てたのかと思える、グダグダの果てしないマクラと新作・中華屋開店。私はこういう高座だけ抜き出せば、決して好きではないのだけれど、この会として考えれば、喬太郎らしさもまた感じさせるものだった。「もっと楽にいこうよ」と言ってあげたいくらい。

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【メモ】国立劇場で乱歩歌舞伎を見る

10月21日(水) 「京乱噂鉤爪(きょうをみだす うわさのかぎづめ)」 12:00~ 於・国立劇場大劇場

 幸四郎、染五郎、梅玉、翫雀 高麗蔵ほか (3階8列右手から)

 なかなかブログ更新ができなくて、あせってしまう・・・。ゆえに、これは簡単に。国立劇場の3階って値段が安いから、行けるかどうか不安でもとりあえずチケットを抑えたりする、これはその典型。何も考えずに買ったけど、染五郎の宙乗りがすっごくよく見える席(宙乗り小屋の近く)ではあるし、去年も見たのだからと出かけた。

 去年のはまだ、序幕をはじめ綺麗な場面がいくつもあったけど、この続編はとにかく舞台が暗いというか、暗転も多いし・・・前半でちょっともちこたえきれずに かんじんの人間豹が(ストーリー的に)あまり魅力ないのよね~。むしろ染五郎のもう一役の「大子」の方が見せ場が多いような。だからといって、そういう役の染を見たい!という人は、そういないんでは。とりあえず、基本的なお話が、もうちょっと練られていたら、という感じかなぁ。無理矢理、幕末の京都にしなくても、とすら思っちゃうよ。時代やなんかの説明的な台詞が興をそぐんですもの。

 梅玉さんの陰陽師、翫雀さんのお公家は、それぞれに存在感があってよかったと思うけど。それと、梅丸くんが綺麗で 誰?と思っていたら、大向こうさんから「梅丸っ」と声がかかって、おおっ、なのでした。

 あ、開演時刻が12時ちょうどから、というのも、ちょっぴり中途半端でしょう。近くでお昼を食べてから行くには早いし、休憩時間まで待つと(1時半くらい)お腹すいちゃうし。

 この日、会えるかなと思ってた人には会えず、えーっ来てたの?という仕事関係の知人にバッタリ。江戸川乱歩の誕生日だったということを、帰宅してから知ったのでした。

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2009.10.21

【メモ】「義経千本桜」

10月17日(土) 「芸術祭十月大歌舞伎 夜の部」

通し狂言 義経千本桜
渡海屋」「大物浦」吉右衛門、玉三郎、段四郎、富十郎ほか 「吉野山」「川連方眼館」菊五郎、菊之助、松緑、時蔵ほか

 先ほど(21日の午前9時前)web松竹を覗いたら、今日の夜の部、1階7列15付近が出てましたわー。行けもしないのに見るんじゃない 早いうちに「夜の部」に行かなかったことをちょっと後悔してしまった。でもまあ2列のセンターにて、じゅうぶん堪能したはず・・・と、際限のない欲に歯止めをかける。

 筋書をまだ買ってなくて、上演記録などがわからないのだけれど、私が初めてみた碇知盛は吉右衛門丈だったのかなぁ?? 気迫の芸に圧倒された、というところ。玉三郎・典侍の局は全く初めてで、見る前はちょっとイメージじゃない?などと・・・。でも、こちらも凜として、幼帝をお守りする気高さや情といったものが溢れているように思った。いっやー、この組み合わせはよいわ。

 それと安徳帝役の子役ちゃんが、ものすごく立派。台詞はもちろんのこと、じっと身動きしない、表情を変えないなど、大したもの(と言いつつ、ロボット的にも思えたと白状しておこう)。

 ここまでほんと力を入れて見たせいか、「吉野山」で時々意識が・・・。音羽屋ファンの風上にも置けないね。松緑クンの藤太、顔立ちにやけにピッタリしてたよう。軽やかだし。

 でもその分、四の切は集中して見ましたわよ。何事も過剰よりはそこはかとなさが好みの私としては、音羽屋型の狐忠信がとても感覚的に合うのだと思う。もちろん、獅童、海老蔵といった若々しい狐の残像も浮かびはするけれども、ゆったりと台詞を聞き、イメージをふくらませる。
 動きに関しては、それはいろいろあるのかもしれないけど、私には充分ですわ(贔屓の引き倒しと言われても)。

 時蔵さんの義経。私の中ではあんまり義経をイメージできない女方・ナンバー1、みたいなところがあったんだけど、いやいや、立ち姿にほれぼれ。

 というわけで、たっぷり満足の夜の部、なのでした。

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2009.10.20

そして4匹目の狐は、高座上にいたのか

10月19日(月) 「柳亭市馬・立川談春 二人会」 19:00~ 於・練馬文化センター小ホール

 市楽・桑名船、談春・お札はがし--仲入り--鶴瓶・オールウェズ お母ちゃんの笑顔、市馬・らくだ

 そもそもこの日は「立川談志独演会 ゲスト柳亭市馬」の会だった。それが家元の「年内休養」により、二人会しかもスペシャルゲストに鶴瓶さん、という「あらまっ」な会となった。私は「談志を聞きたい」という知人と一緒に行くことにしていて、変更となっても、払い戻しせず、そのまま。先週金曜の落語集と同じく、後ろの方から暢気に聞く。こういう場所の方が好きだなぁ。

 前にも書いたように、金土日と連続で「狐」が登場する舞台だったので、さて月曜はどうなのか!?

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2009.10.19

菊之助「羽衣」@雑誌 その後

 先日、文藝春秋に9月の増上寺公演(ただしチャリティ・イベント「伝承の饗宴」として)が載ってた、というのは書いた(こちら)。もう少し大きい写真だったらなぁ、なんてぼやいたんだけど、ダイナースの会員誌(もちろん私の物じゃありませんが)を、たまたま読んでてビックリ。こちらはA4判の1ページまるまる菊ちゃんの写真でした。 
 この調子で、あちこち、ちょっと購読者の年齢が高めの雑誌に、載ってるのかしら。

 ダイナースの方は、見出しもきっぱり「天女、降臨す。」本文中には「オールドパーがサポートする歌舞伎の菊之助丈」という文言もありましたわー。文藝春秋は比べるとやたら文字数が多くて、やっぱり雑誌の性格というのは、こういう広告記事にもよく出てるんだなぁと思った次第。

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2009.10.18

狐ざんまい

金曜日=らくご・王子の狐
土曜日=歌舞伎・狐忠信
日曜日=狂言・釣狐

まったく気がついていなかったけど、こんな「狐ざんまい」になってました。
この上ない贅沢な3日間だったなあ、と。

菊五郎狐は、なんだか無垢なかわいい狐に見えましたわ。
そして万作狐には、触れたら切れそうな鋭さが…。いつの間にか私、涙しちゃってた。

それぞれの感想は後日(の予定)。

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2009.10.17

やっと市馬師匠を満喫

10月16日(金) 「市馬落語集」 19:00~ 於・日本橋教育会館

市楽・天災、市馬・巌流島、市馬・親子酒--市馬・王子の狐

 先月、下北沢と武蔵溝ノ口で市馬師匠を聞いたとき、なんとなく盛り上がるものがなかったの。それは会じたいの性格もあるし、会場のマイナス点もあるし、というわけで。そうそう、前者は花緑っちゃん、後者は三三さんとさん喬師匠との会だったんだけど、それぞれこの組み合わせゆえの相乗効果は感じられなかったのでした。それこそが魅力的と思えたから足を運んだのに。

 そこで・・・最初はパスしようと思っていた落語集に行くことにした。申込みが遅かったので、席は後ろだったけど、私は前の方で聞くよりもこのあたり(J列2番=後ろから2~3列め)で聞くのが性に合ってるみたい。客席で大阪のSさん、居酒屋仲間(笑)のN翁にご挨拶。

 ひっさびさの市楽くん。二つ目になって1年。きょうの「天災」はとてもよかった。高座姿が綺麗なのは師匠ゆずりかな。明るいし、なんだろう、まっすぐに落語に向き合ってる気持ちよさがある。こう言っちゃ失礼だけど、才におぼれるといったタイプじゃないからこそ(天才型じゃないってことね)、ゆっくりでも正面から進んでいってね、と思う。「天災」はあまり好きじゃないと思っていたけど、けっこうメリハリがきいてて面白かった。また違う噺を聞くのが楽しみ。

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2009.10.14

「ヘンリー六世」事前レクチャーに行きそびれた話

 今日、10月14日は、「ヘンリー六世」事前レクチャーの日でした。なんだっけなー、新国立劇場に「お知らせがほしい」と登録した人に募集メールが来たんだっけ。それが10月2日。その時には、13時~演出家、18時~美術の方(各1時間)、ということだった。13時からのはちょっと忙しいけれど行けるなぁ、ラッキー!と思って申し込んだら、締め切り日に当選メールが来た。

 ところがそのメールには、ものすごく簡単に、13時~の美術担当の方のレクチャーに当選とある。えっ? 確か演出家だったのでは・・・。なんだよぉ??と、ちょっとムッとしつつも放置していたら、翌日になって講師変更のお知らせが。

 当選通知と一緒に、講師が変更になってしまったけども、と一言あれば気分は違ってたと思う。その、後日の講師変更のお知らせも、なんとはなしに不快なのよね。たぶん、一応あやまってるけども上から物を言ってるような気配、とでもいいましょうか。どうせ無料のサービスをありがたく受ける身ですよ、こちらは、と言いたくなるような感じ。

 どちらかと言えば、演出家の話をまず聞いてみたかったこともあり、またそういうモヤモヤがあったこともあり、結局パスしてしまった。ついでに言えば、平日の18時からというのも、普通にお勤めしていたら厳しいよ。

 あっ、この事前レクチャーとは別に「シェイクスピア大学校6回連続講座」というのもある(詳細はこちら)。水曜夜と木曜の昼という設定がなんとも・・・。

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2009.10.10

菊之助@新聞・雑誌

昨日9日の朝日新聞夕刊に、おおっ「蛮幽鬼」の劇評、と思ったら、菊ちゃんも載っていて、やれ嬉しや。
来月の演舞場、そうなのよねー、昼の部の三五郎、今からドキドキしちゃう。
そして、千穐楽は歌舞伎座に行くのか、演舞場に行くのか?な私。たまたま行けちゃう日だから、かえって悩んでしまう。実際に一度見てから考えようっと。

そしてもう一つ、本日発売の「文藝春秋」11月号。上の記事と違ってあまり目に触れないでしょうか。
真ん中あたりのカラーグラビア(記事のような広告ページですわね)に、先月の増上寺の羽衣が! 小さいとは言え、写真が見られるのは嬉しいゾ。
記事を読むと、我々が見たのとは別に、特別招待の日があったんだって。
大鼓・亀井忠雄なんて名前も見える。
広告主はオールド・パー。そういえば前にも、十二夜がらみでカラー広告ページがあった気もする。
週刊誌に広告を出してくれればもっと大きい写真が見えたのに、ターゲットが違いますか!?

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2009.10.09

カフカゆえに・・・

10月9日(金) 「世田谷カフカ ~フランツ・カフカ『審判』『城』『失踪者』を草案とする~」 19:00~ 於・本多劇場

脚本・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演/三宅弘城、村岡希美、植木夏十、中村靖日、横町慶子ほか

 このところナイロン100℃はあまり見てなかったかな・・・。でも、これは企画・製作のキューブの先行で買うという、自分でもビックリな意気込み。結果的には2列目の中央で舞台は見やすかったんだけど、ものすごく通路を使ってたんで、それには不利であった。そもそも、普通にチケットを買っても問題はなかったんだし。

 で、この意気込みは、ひたすらカフカ、「審判」「城」「失踪者」に反応したため。2年ほど前に、シアタートラムで松本修演出により、「審判」「失踪者」の交互上演があり、ガツンと来てたもので。しかし、世田谷カフカとは・・・?

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2009.10.08

演舞場で新感線を満喫

10月7日(水) 「蛮幽鬼」 12:30~ 於・新橋演舞場

作/中島かずき 演出/いのうえひでのり 出演/上川隆也(伊達土門/飛頭蛮)、稲森いずみ(京兼美古都)、早乙女太一(方白/刀衣)、橋本じゅん(稀道活)、高田聖子(ヘナン)、粟根まこと(音津空麿)、堺雅人(サジと名乗る男)ほか *役名はカナを振らないと、数日後には読み方を忘れていそうだけど・・・。

 あ~、面白かった、とすっかり満足して帰ってきた。脚本がしっかりしていて、演舞場の舞台を十分生かした演出、そして新鮮味のある役者さんですものね~。

 web松竹では3階Bは買えなかったということもあり、3階A(1列左より)から。なぜか両隣、後ろあたり、皆さん比較的高齢。まあ平日の昼間だからねー、と思いつつも、どういうファンなのかちょっと気になる。後ろのグループは太一くんかな。でもお隣の一人でいらしてた男性は、ちょっと謎のまま。

以下、多少ネタばれあります。

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2009.10.07

視聴率対決・・・には決してならない!!

Tv ←今日(10/6)の東京新聞による、視聴率(ビデオリサーチのデータより作成したものとか)。9/28~10/4。案の定、「おしゃれイズム イケメンSP」が1位。ココログニュースにも出てるくらいだから、話題だったのねー・・・って、私だって見たくらいだから、視聴率がいいはずだ。

 と言っても、すごく真剣に見たわけではなくて、新しい趣味(道楽)のお習字をしながら 妻夫木聡、小栗旬、瑛太、三浦春馬の4人の中では、三浦春馬くんだけほぼ見たことないの。そもそも彼ら4人が出ているCMも、その翌日に初めてちょこっとだけ見たくらいですもの。瑛太くんのトークは全く初めて見たけど、かなり新鮮で一番面白かった。でもまあ、番組そのものが丸ごとCMですもんね~。

 この「おしゃれイズムの裏番組が、NHK教育の「NTV特集 太宰治“斜陽”への旅」で、実はどちらをリアルタイムで見て、どちらを録画するか少し迷った。結果、DVDに太宰を録画してゆっくり見たのだけれど、本当にそれでよかったのかとも思う
 私は太田静子という人も「斜陽」も、殆ど知らなかったので、とても興味深かった。でも、娘である太田治子さんのここまでの思いはいかばかりであったかと・・・。ほんと子どもは親を選んで生まれてくるわけにはいかないんだよね。そして、皮肉にも彼女がなんと父親似であることか。

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2009.10.06

ゆったり狂言を楽しんだ日曜日

10月4日(日) 「東西狂言の会」 14:00~ 於・三鷹公会堂

解説・萬斎、「附子」万之介(太郎冠者)、石田幸雄(次郎冠者)、高野和憲(主) 「濯ぎ川」茂山あきら(夫)、千之丞(姑)、童司(女房)--休憩--「蝸牛」萬斎(山伏)、万作(太郎冠者)、深田博治(主)

 毎年1回、三鷹でのお楽しみ「東西狂言会」。自宅から会場までの道が整備されたので「いざとなったら自転車でも行けるゾ」と思いつつ・・・しかーし、現地でお会いする方に背中を押され、シーズン初の袷の着物(義母がまだ元気な間に貰っていたもの)にて。近い会場というのは、なんにしても楽でいいですワ。

 三鷹公会堂は、駅からはバス便でちょっと不便だし、椅子の座り心地もあまりよくないけど、狂言を見るホールとしてはキャパ的にもいい感じ。また、お客さんのノリもとてもいい。萬斎さんの解説での反応とかね。「蝸牛」ではやし立てる「雨も風も吹かぬに、出ざかま、打ち割ろう」をみんなで謡ってみたりも楽しかった(でも、本番では決して謡わないようにと、釘を刺すのも忘れない萬斎さんであった)。前夜が「中秋の名月」だったけど、福岡で月をご覧になったとのこと。

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2009.10.05

ヘンリー六世@さいたま芸術劇場

ヘンリー六世

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「歌舞伎をたっぷり見たゾ(疲れた)」な気分

10月3日(土) 「芸術祭十月大歌舞伎 昼の部」

毛抜」三津五郎(粂寺弾正)、錦之助(百姓万兵衛)、松也(小野春風)、團蔵(八剣玄蕃)ほか 「蜘蛛の拍子舞」玉三郎(白拍子妻菊/葛城山女郎蜘蛛の精)、松緑(碓井貞光)、菊之助(源頼光)、三津五郎(坂田金時)ほか 「河庄」藤十郎(紙屋治兵衛)、時蔵(紀の国屋小春)、段四郎(粉屋孫右衛門)ほか 「音羽嶽だんまり」菊五郎、松緑、藤間大河、吉右衛門、富十郎ほか

 先月は夜の部だけ見て、それも「鞘当」「鈴ヶ森」をパスしちゃってたから、こんなふうにたっぷり見るのは久しぶり、の気がする・・・。だって、その前は納涼で、泉鏡花で十二夜で、と思うとねぇ。いやー、昼夜続けてにしなくてよかった、と心から思う。これからも、ついweb松竹で「ポチッ」とやらないよう、気をつけようっと。

 で、昼の部は何が楽しみだったかというと、(初お目見えはさておき)見たことのなかった「蜘蛛の拍子舞」かなぁ。菊ちゃん 

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2009.10.04

今年の秋は「ヘンリー六世」

10月3日(土) 「『ヘンリー六世』三部作を楽しむ」 18:00~20:00 於・朝日カルチャーセンター新宿

講師/中嶋朋子、小田島雄志

 歌舞伎座で昼の部を見てから、新宿に移動(歌舞伎座メモは後日)。この朝カルの予定を忘れていて、夜の部のチケットも買ってしまったのでした。どちらを諦めるか、かなり迷ったんだけど、やはり昼夜通しは相当厳しいだろうし・・・と、気分を変える意味でも、暢気にお話を聞くだけの方を選んだ。

 観劇チケット(一日通し券)と講義のセットでも、講義だけでもOKだったので、私は講義のみ。

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2009.10.01

秋、ですね~

 この土曜日、10月3日が「中秋」。いつまでも暑いと思ってたけど、急速にほんとに秋に向かってる。でも最近、季節の変化が、「直角」と思いません? なんか、もやもやぼわぼわした、季節の変わり目の曖昧さが消えてるような。ほにゃらら、のたくた・・・と生きていきたい私には、少しこの「尖った」感じが合わないの。
 って、ちょっとつぶやいてみました。秋ですもの。

 さて、以前にお知らせしたチケット2種類、無事に引き取り手が決まりました。やれやれ。
 これに懲りたのか、はたまた頭が仕事に行ってたからか、12月以降はまだほとんど空白の状態。あっ、12月は南座に行けさえすれば、後はいいです、という気もしてる。当初は、経費(宿泊費)節減のため、南座の夜の部を見た足で実家へ行けるか、と画策してたんだけど、それはキッパリ諦めた。実家への帰省とは組み合わせるけどね。あとは、ちゃんとチケットが取れさえすれば・・・(これが一番の問題)。

 本日、歌舞伎座初日。10月11月は、歌舞伎座・演舞場へ通うことに・・・なるのかな。秋に新しく始めたこと(月2回のお習字、月1回の日本酒講座という名の飲んで食べ)のとばっちりで、1階からの観劇はうんと減りそうですが、いや、見に行きさえすれば元気元気な日々でしょう。

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