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2009.10.26

2階から見る、千穐楽・昼の部

10月25日(日) 

「毛抜」「蜘蛛の拍子舞」「河庄」「音羽嶽だんまり」

 (歌舞伎そのものの感想はあまりありません。あしからず)
 珍しく2階2列から。センターよりちょっと下手で、花道もよく見えるしなかなかいいんじゃない?というところ(ま、一等席なんだから見えなきゃ困るけど)。「蜘蛛の拍子舞」の構図としての美しさなどがとても楽しめたし、「音羽嶽~」のラスト、花道を六方で引っ込む菊五郎丈を見るにもよかった。こういう見え方もいいもんだねー。

 しかしまぁ、今月は昼夜ともに、いわゆる「御曹司」が多数出演してるんだなぁ、と。歌舞伎座さよなら公演という節目の時期に、上の世代から学ぶことも多いでしょうし、鍛えられてるところかしら。でも今どきの子はほんと揃って顔が細くて、背がひょろっとしてる感じ。隼人くん(夜の部)なんて、チラシの写真とはまたずいぶん違ってるんじゃない?

 この「昼の部」は友人たちと誘い合わせて、総勢5人で。昼夜どちらにするか、という時に、やっぱりあれこれ盛りだくさんで楽しめそうな方を選んじゃった。初お目見えもあることだし(実際、孫が生まれたという友人が一緒だった)。その初お目見え・大河くん。よく25日間つとめました、おめでとう、だね。前に3階から見た時は、「舞台が遠いから」と思ってたけど、ほんと「ちっちゃーい」と思ってしまった。満3歳と半年ほどだもの。初舞台の時にはどんなに大きくなってるかな。

 友人たちには、やはり蜘蛛がとても印象的だったようで。(でも「土蜘蛛」も一緒に見たように思うんだけど)私も、あえて「蜘蛛が・・・」などとも言わず、見てのお楽しみにしていた。そして2回目の私は、蜘蛛の正体を現してからの玉三郎さんの、存在(動き)そのものが「怪しのもの」という雰囲気を楽しんだ。正面の大きな蜘蛛の巣と、しゅぱーっと投げられる蜘蛛の糸が織りなすかたちが、ほんと美しい。紅葉にも映えてたね。そういえば「拍子舞とはこういうのかな」と、おぼろに・・・。 

 「河庄」は、前回とは違うところでの波が来たみたい。合わせればだいたいちゃんと見てる  甘ちゃんのしょうむないボンボン旦那の雰囲気は、うへへというくらいに・・・。あと、よくわかんないけど、「大阪的な笑いのカンドコロ」みたいなものがあるんだろうな、と。あんな話でも、コテコテと笑わすところなんかねー。

 「毛抜」はいつ見ても、理屈が尻尾巻いて逃げちゃうような大らかさがいいよね。ああいうストーリー、小道具を考え出すってこと自体に感服してしまう。團蔵さんが絵に描いたような悪役で(水戸黄門の悪役代官ふうね)、でもどことなく三津五郎・弾正と合わないものがあるかも。

 終演後、松屋通りで、傳左衛門家元を目撃。なんかよくお見かけするのですワ。中途半端な時間だったけど、松屋に入ってるお蕎麦屋さんで軽く飲んで食べて、秋の一日を満喫したのでした。

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コメント

私は隼人君の横顔をぼんやり眺めて、あ、獅童に似てるかも?!って思いました。
思って、びっくり。
そりゃぁ比較的近い親戚だから似てても不思議じゃないけど、松緑と團十郎が似てるってのよりは不思議な感じだし、似た顔にも美形とそうでないのがあるってのはもちろん判ってるけどやっぱり…
手足が長いという時点で舞踊の黄金バランスからはずれちゃうらしいのですが、次の御曹司になるとさらに顔が小さいというハンデが加わって、所作事の表現方法とか着付けの工夫とかもどんどん進化していくのかもしれませんねー

それにしても、今月はよくぞここまですれ違いましたよね。
さて、来月は…来月の演目は、歌舞伎座でも国立でも演舞場でも、一度くらいお目にかかってゆっくりお話したいようなのが揃ってるんですけど、うーん、数寄屋橋で?(古っ)

投稿: 猫並 | 2009.10.27 09:15

猫並さま
えーっ、隼人くんと獅童ですか(なぜに獅童だけ呼び捨てなんだ。呼び捨てしやすい名前なのか・笑)。それはビックリ。今度気をつけて見てみようっと。右近くんにしても、襲名のお披露目の頃とはずいぶん顔が違ってますよね。ウッカリしてると誰だかわかんなくなりそう なんにしても、小顔・手足長クンは確実に次世代、という感じです。
そして・・・来月は演舞場あたりがねらい目かしら。そろそろ寒くなってくるから、ストール(というよりやはりショール)をぐるりと巻いて、目印にでも 

投稿: きびだんご | 2009.10.28 00:04

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