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2009.11.10

山城屋の底知れぬパワー

11月9日(月) 「国立劇場十一月歌舞伎公演」 16:30~

外郎売」團十郎、芝雀、翫雀、扇雀、彌十郎ほか 「傾城反魂香 土佐将監閑居の場」藤十郎(おとく) 彦三郎(土佐将監)、右之助(将監北の方)、團十郎(浮世又平)ほか 「大津絵道成寺」藤十郎、市蔵、亀鶴、翫雀ほか

 どういうわけか月曜日に国立へ行くことにしてしまっていて、なんでこんな日にしたかなぁ、などと思いつつ。ま、仕事の納品に近くまで来たから、結果的にはちょうどよかった。お昼を食べる暇がなかったので、3時半くらいに「ドーカン」にてチリご飯。・・・疲れ(解放感)とお腹がくちくなったのとで、「外郎売」で情けないことになってしまった。それでも、早口言葉のちょっと後くらいまではナントカ。團十郎丈は大病からの復帰の團菊祭で「外郎売」だったなぁ、などと思いながら見ていた。最初の口上で、そういえばお正月には「象引」を見たんだった、というのも思い出した。

 芝雀さんの大磯の虎が綺麗だったなぁ。あと、右之助さんが好きなので、今回(ここでは化粧坂の少将)は嬉しい。市蔵さんの茶道珍斎も軽妙で・・・もうちょっとちゃんと見てればな、と後悔するのでありました。

 実は今月の国立、「外郎売」と「大津絵道成寺」はインプットしてたんだけど、そういえば浮世又平だった! 女房が藤十郎さんなんだ、と、ほぼ初めて知ったような状況で。それがねぇ、またこのおとくのしゃべくりのところは、あんまりちゃんと聞けてないの。その代わり、又平がどもりながら必死に言うところは直球で耳に入ってきましたワ。最後に土佐の名前と印可の筆を貰って出立するまで、不器用ながら必死の人柄が伝わってくるよう。そしておとくが若々しいのです・・・。

 「大津絵道成寺」は初めて見る。そう言えば何年か前に、京都の古本屋さんの店先で「大津絵」を見たっけ、などと思い出した。帰宅してからプログラムを見ると、大津絵は浮世又平が始めたとも言われるとあって、へぇぇ。

 弁慶により鐘の供養が行われる三井寺、所化でなくて外方と唐子・・・などなど、いちいち目新しくて。藤十郎は藤娘→鷹匠→座頭→藤娘→船頭→藤娘→(鐘入り)大津絵の精、という早替わり。どうも鷹匠、座頭のあたりは、あんまり記憶にないのはなぜ? 弁慶もユーモラスだし、「とう尽くし」、押し戻しと、たっぷり。でもひたすら藤十郎のパワー(おとくから引き続いて)に、圧倒される思いだった。

 今月、歌舞伎座だ、演舞場だ、と思っていて、ちょっと抜けてた国立劇場だけど、なかなか濃いですよ~。もっと自分のコンディションがいい時に見るべきだなとは思うものの、もはや無理? でも3階の後ろからなら幕見気分で見られるかな。ちょっと考えようっと。

*「外郎売」でウグイスの鳴き声が聞こえる。たまたまここが国立劇場なものだから、そういえば江戸家猫八の襲名興行はいつだったっけ、と(国立演芸場では来月中席であった)。歌舞伎座で見てたのなら、絶対そんなこと思わないはず、よね。

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コメント

なんだか今月はすべて先を越されている…!

江戸の顔見世に、藤十郎はともかく團十郎はどこへ行ったんだ?と思っちゃいますよね。でも、なんかこう、季節的に天覧歌舞伎のありそうな時期だし、ちょうど藤十郎は文化勲章貰ったばっかだし、国立劇場ってのは予定通りなのかもなぁ、なんて思ったりもして。
私はコチラへはまだ当分行かないし、しかも3階のうしーろ!しか取ってないのですが、ちょっと愉しみになってきました。
それにしても…気づいてなかったんですが、4時半開演なんて日もあったんですね!私が取った日は12時開演で、どーしてこう昼食を食べるのに不自由な時間設定をするかなぁって不満たらたらだったんですが…よく確認すべきだった…

投稿: 猫並 | 2009.11.10 10:34

猫並さま
ほんとだ、今月はどうしたことでしょう。
・・・って、「ヘンリー六世」のせいです、きっと。
今月の歌舞伎座・演舞場は、どうも日程を失敗してるんだけど、いつまでたっても学習できません。
昨日の国立は、大向こうさんもいないし、ちょっと寂しかったですが、面白かったです(で言うのもなんだけど)。團十郎の、余計なことを考えさせない真っ向勝負と、藤十郎のいくらでも舞台に出てられそうな余裕めいたものが、うまくコンビネーションされてたかな、と。
それにしても国立劇場は、やっぱり日程の組み方なんかがちょっと変。

投稿: きびだんご | 2009.11.10 23:07

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