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2009.12.18

再演・鼠小僧は面白かった

12月16日(水) 「十二月大歌舞伎 夜の部」

「双蝶々曲輪日記 引窓」三津五郎(与兵衛)、橋之助(濡髪長五郎)、扇雀(お早)、右之助(母お幸)ほか 「雪傾城」芝翫、勘太郎、七之助ほか 「野田版 鼠小僧」勘三郎(棺桶屋三太)、福助(お高)、橋之助(與吉)、三津五郎(大岡忠相)ほか

 今月は「大江戸りびんぐでっど」は気になったけど、実のところ夜の部はそうでもなかった。なぜならば・・・初演の時の「鼠小僧」はどうもあんまり乗らなかったから。夏だった、という季節感もあるかもしれないし、鼠小僧、実は・・・? という近いアイディアを先に新作講談(by神田山陽)で聞いていたからかもしれない。それでも、やっぱり見ておこう、というくらいな気持ちで出かけた。ゆえにもちろん3階から。

 開演は4時45分だから余裕だなぁ、と思っていたら、何時から始まるにしてもギリギリな私 お弁当も買わずに3階まで急いで上がったら、600円也の赤飯弁当があったので、それにしてみた。お茶は途中で買ってきたし、幕間に何も買わず、すんごいケチケチ大作戦、なのでした。舞台写真は出てたけど、あんまりよく見なかった。

 引窓では、やはりというべきか、三津五郎をじっくり見た。今月、4演目に大活躍じゃあありませんか。様々な表情を見せてくれてるのがまた嬉しい。右之助さんは、あまり喋らずに存在感というか風情で芝居してる、という役が好きなんだけど、ここでは喋るわよねぇ。

 「雪傾城」は芝翫と孫たち勢揃い。・・・なんだけど、はぁぁという感じで終わったというのが正直なところ。児太郎くんが禿で、わりと可愛いんじゃない?と思ったけど、羽根つきが、どうしてもテニスに見えてしまった でも、こんなに孫たちに囲まれて、さよなら公演の歌舞伎座で踊れるというのは、とてもお目出度いことではある

 さて「鼠小僧」。初演とどこがどう違うのかなどは全くわからないけど、予想以上に面白かったことだけは確か。時々、記憶にあるシーンが出てくる(貞女・お高の、襖だらけの家とか、塀の上にもギャラリーがいっぱいのお白洲の場面とかね)。場面転換や、スピード感、言葉遊びなどなど、ぐんぐん引き込まれた。

 難をいえば、最初に登場した染五郎の喉が今ひとつだったのか、言葉がちゃんと伝わってこない感じだったのと、勘三郎もちょっと喉が危うかった。ここでも、三津五郎の大岡忠相が、狡知な雰囲気というか実は三太よりも役者が上手、というのをはっきり見せてさすが、なのでした。

 これ、24日とか25日に見ようかな、という気持ちもあったんだけど、何が悲しくてそんな時に「一人で」(笑)見なきゃいけないんだ、と考え直して16日にしたのでした。

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演劇」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。

まぁ、同じ日に観劇でしたのね!私は仕事が終わってからかけつけたので、引窓開始後10分くらいたっていた頃でしょうか。

橋之助さんが、想像していたよりもちゃんと(失礼)「すまいとり」に見えたのに驚きました。雪傾城は、実は後見の芝のぶちゃんをじ~っと見ていました(^_^;3階西だったので、芝翫さんの打ち掛け(?)を畳むさままで見られてにんまりしてしまいました。

鼠小僧は、たしかに喉は今一だったけど染五郎さんの身のこなしにちょっと惚れました。あとはさん太の宜生くんが可愛かったのが印象に残っています。

そして24日に昼の部を「一人で」(笑)見に行くからつぎでした。

投稿: からつぎ | 2009.12.18 23:57

からつぎさま
おンや、同じ日に近くから観劇だったとは 私は10番台(すでに忘れた)だったから、西には近かったんだけどなぁ。
そうそう、橋之助さんは立派というか綺麗でしたねー。昔のおすもうさんがあんな感じだったとしたら、みんなホレたかも
あっ、書き忘れてました。私も芝のぶちゃんに、しばしば気を取られてました。
24日 昼の部ならいいんデス(笑)。家族がそれぞれ勝手に忘年会の予定を組んでいるのに、24日はなぜか皆、普通に帰宅して「家でゴハン」らしくて・・・。

投稿: きびだんご | 2009.12.19 00:07

夜の部、よかったです。娘には昼の部のほうが見やすいかと思ったのですが、実際に見て夜の部にすればよかったと後悔しました。
「引窓」は家族の情というものが切々と伝わってきましたし、「雪傾城」はばあさま(じいさま、というよりはばあさま、と思いました)と孫たちの発表会みたいな雰囲気で目出度かったし、「鼠小僧」にはいたく感動しました。大岡、よかったですねえ。悔しいけれど、世の中ってこういうものなんだわ…。
「鼠小僧」の初演は8月だったのですね。これはやはり絶対12月でしょう。

投稿: SwingingFujisan | 2009.12.27 23:29

SwingingFujisanさま
でも母娘で歌舞伎座なんて、ほんと羨ましい限りです! お若い方はまた感覚も違うし、楽しまれたことでしょう。

なぜか「鼠小僧はどうもねぇ・・・」という記憶に凝り固まっていたのが、私にとっては大きな失敗でした。最初から、クリスマスイブとか千穐楽とかに照準を合わせればよかった・・・ぐずぐずぐず。
季節にぴったり合った演目は、それだけで楽しくなりますが、「鼠小僧」は特にそうですよね。また見られるかなー。

投稿: きびだんご | 2009.12.28 01:03

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