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2009.12.15

3階から見てよかった!?

12月13日(日) 「十二月大歌舞伎 昼の部」

操り三番叟」勘太郎(三番叟)、獅童(翁)、松也(後見)、鶴松(千歳) 「野崎村」福助(お光)、孝太郎(お染)、彌十郎(久作)、橋之助(久松)ほか 「身替座禅」勘三郎(山蔭右京)、三津五郎(奥方玉の井)ほか 「大江戸りびんぐでっど」作・演出/宮藤官九郎 出演/染五郎、七之助、勘太郎、三津五郎、扇雀、勘三郎ほか

 今月の目玉は間違いなくクドカン作・演出の「大江戸りびんぐでっど」なんだけど、どういうのかわかんないしなぁ・・・と、とりあえず3階を確保。面白かったら追加してもいいや、というのは甘い考えでしたわねー。でも、結論から言えば、「キレイなのが好き」な私としては、3階でよかった。染五郎とか七之助のファンだったらまた別だろうけど。

 「操り三番叟」は初めて見る。いっやー、操られる勘太郎くんの踊りを堪能。関節がすごく柔らかいの?と思わせる。上から見てるとそのままくるっと宙返りでもしそうな雰囲気の時も。すんごく楽しいじゃないの。昼の部の最初の演目は、ついパスしちゃったりもするんだけど、いやいやちゃんと見なきゃ、と反省したのでした。

 「野崎村」は、福助さんのお光の可愛らしさと、ラストの強がり&号泣がすべてかなー、というところ。なんだか、あんまり引きつけられなかったのよね。お染、久松ともにイメージじゃなかったからかも。ついでに、有名な2挺の三味線のところも、期待してたほどではなかった。あ、秀調さんの母お常は雰囲気があってすごくよかった。こういう役どころの人が大事なんだろうな、と思う。

 「身替座禅」は、勘三郎&三津五郎で・・・見る前からちょっとウフフという感じ。実際には、勘三郎がわりとおとなしかった気がするんですけど。千枝の巳之助くんが先月に続いてとても美しく、小枝の新悟くんも大きくなったなぁ、と(声がいい!)。

 で、肝心の「大江戸りびんぐでっど」。クドカンが歌舞伎を書いた、というよりも、クドカンのお芝居をたまたま歌舞伎座でやってる、という印象。私はそれほど彼の作を見てはいないんだけど、途中で、こういうシーンを見た、というデジャヴに襲われてしまったところも(ほんとのワンシーンだけど。そしてその場面はウヘヘだったの)。
 七之助くんはすごくよかったな。あと、小山三さん、芝のぶちゃんの出番を楽しんだり。ま、 私が一番苦手だったのは、性的に露骨な場面かと。パルコやコクーンならいいのか、と言われると・・・それならまだOKかな。あっ、納涼歌舞伎でもOKか(微妙だが)。

 新しいものには必ず批判は出る。それを乗り越えて(あるいはそれを糧に)、残っていくものとまでは思えない。が、結局、楽しんだ者勝ち、ではある。それと、動員数という数字で残るものが勝ち、なのかもしれないなー。

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コメント

あちこちで悪評を見たり聞いたりすると、どんなお芝居なのか自分の目で確かめてみたかったような気もします。
クドカンの<ピンポン>はとても好きだったし<木更津キャッツアイ>も楽しませてもらいました。
歌舞伎とクドカンの相性が悪かったのかもしれませんね。
友人の母上が「16000円を払うお芝居じゃないわ!」と観劇後数日たっても怒りが治まらないという話を聞いて、お気の毒に思うやら何だか可笑しいやらで。
それにしても2月も中村屋さんなんですね。
また足が遠のきそうです。。。(笑)

投稿: 尚花 | 2009.12.16 09:46

尚花さま
よくも悪くも「評判」ではありますものね
私も、全く知らずに見に来た年輩の方が気の毒だなぁ、と見ながら思ったりしました。確かに「1万6000円か!」という怒りに襲われる方もいらっしゃるでしょう。朝日の投書の主も同じくで。私もそういう世代に近いのか(実際、近いんですが)、保守的なのか、などと思ったりしますが・・・「秘すれば花」の対極、みたいなのが「今」なんですかねー。縁側でお茶でも飲むか。
そうそう、2月はちょっと落ち着いていられます

投稿: きびだんご | 2009.12.16 10:05

これで16000円!という話は、私も別のところで小耳に挟んだんですが(たくさん・笑)、私としては7月の泉鏡花でさんざんそういう思いをぶちまけてたのに世の中はそうでもなかったのが不満で、なんかこう、やーいって気分です(爆)
休憩時間や上演時間の長さからいっても、組み合わせの演目からみても、まだこっちのが元が取れてる気がしますが、そういえば私は7月は3階のAとBだったんだっけ…と思い出して、なるほどきびだんごさんに同意!と確認したりして。

投稿: 猫並 | 2009.12.16 22:39

猫並さま
あはは、「やーいって気分」ですか。なるほど。そこそこ面白い演目が並んでるのに、「りびんぐでっど」のインパクトが強すぎるんですよねぇ。
そういえば、7月には「さよなら公演」なのに昼夜とも鏡花ですかい、と思ったんでした。なんか遠い昔のことみたい。
1~4月。ますますチケット争奪戦(とチケット代金)がアップするんでしょうか。とりあえず2月までは高みの見物ですが、3月4月が戦々恐々です。

投稿: きびだんご | 2009.12.16 23:47

クドカン歌舞伎は評価はかなり分かれるだろうなと思いましたが、悪評のほうが多いようですね(そんなに評判悪いのに、どうして昼の部ばかりが売れてたんでしょうね)。私自身はけっこう楽しみましたが、と言って私もこれが再演されたり、残っていくものとは思いません。
「操り三番叟」は初日からだいぶ進化したみたいですね(当たり前か)。きびだんご様が初見とは意外です。

投稿: SwingingFujisan | 2009.12.19 01:43

SwingingFujisanさま
日付が変わってのレス、ごめんなさい。土曜日は仕事だったのでーす(年末ですからね)。その後、まっすぐ帰宅してないし
クドカンの芸風、じゃなくて作風を思えば、容易に想像できる範囲ではあったんですよねぇ。お行儀よく上品でキレイキレイなものなら、彼が手がける必要はないんですもの・・・そうは思いつつ、でももっと単純に笑いたかったりで。
「操り三番叟」!! なんだか久しぶりに勘太郎くんの踊りを見た、という感じでした。楽しかったなあ。これだから、昼の部も最初から見なきゃダメなのよね。

投稿: きびだんご | 2009.12.20 00:22

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