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2010.03.23

小耳にはさんだ話

 やっとこ日常生活が戻ってきたので、夕方6時過ぎの電車で会社から帰る・・・と、後ろに立った親子(父親と娘。たぶん。父親は50前後のサラリーマンみたいで、娘の方は真後ろすぎてサッパリわからず)の会話が否応なく耳に入ってくる。乗っていた15分間、ずーっと。

 それが、今見てきたばかりの歌舞伎座・第2部のことなんだなー。
まず、父(推定)「どうだった、今日の歌舞伎」
娘(推定)「えーっ。なんで日本語なのに言葉がわからないの。スピード感が全然違うし。若い人が現代劇をやりたくなるのがわかる」

 といったようなことから始まって、とにかく「筆法伝授」はつまんない(途中で寝たし)。ストーリーも、菅丞相は何年も修業した弟子に伝授すればいいじゃないか、などなど。「弁天小僧」も含めて、総じて(特に女形が)綺麗じゃない。おじさんだもん。顔大きいし、お腹出てるし(←菊パパ)。役者なら鍛えてよ。

 時々、父親(推定)が「でも」、みたいに合いの手を入れてる。「いろんな人で見比べる、というのがある」とかね。
 あ、でも三味線は良かった、と大絶賛。ギターと比較してたな。日本舞踊も見たことがあるらしくて、あれは綺麗だからよかったけどさー、と。

 この会話が面白くて、ほんと15分があっという間だった。時々、振り向いてちょっと口を出したくなったりもして(笑)。でも、現・歌舞伎座が4月でなくなるから、一度見ておこうと出かける人、あるいは連れて行かれる若者には、大御所ズラリの舞台はちょっと楽しみに欠けるよねぇ。実は、一番言いたかったのは「日生劇場に行ったら?(あるいは5月の演舞場へ)」ということだったんだけども。

 そうそう、父親(推定)は、魁春さんの化粧がいたくお気に召したようで、「今はみんな目の周りを黒くしちゃうけど、ああいうふうに赤くしてみたらいいんじゃないか」と言って、「舞台だからだよっ」と切り捨てられてました。まぁね。

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コメント

昨日観てきました、第二部。(第一部も)
そのお嬢さんのご意見、ごもっともと思うところもありますね~
菊パパ、どう見てもお嬢さんには見えない。若作りした太ったオバサン。。。(笑)
菊ちゃんの弁天を観たら、歌舞伎ファンになってくれたかも
第一部、予想以上に楽しめてニコニコ顔の私でした。
番頭さんに4月のチケットのことを伺ったら「今やっているところなんです」とのこと。
チケットの振り分けが大変なんでしょうね。
無事取れていることを祈るばかりです。


投稿: 尚花 | 2010.03.23 22:37

一昨日観てきました、第二部。(第一部も)

その父娘の会話、聞いてみたかったなぁ。歌舞伎が「面白い」と思った最初は、テレビで見た先代菊之助の弁天小僧だっただけに、感慨深い(?)ものがあります。人間肥えるんですよね。それにしても、父親世代としては三月は菊吉で十二分に満足です。気になるのは、僕の玉様の呂律。。。

投稿: クヮン | 2010.03.23 23:13

尚花さま
あら、昨日ご観劇でしたか、第二部。(第一部も)
やっぱり第一部は機嫌良く楽しめますよねっ。ニコニコ顔になっちゃうの、わかるわかる。そして、第二部まで続けて見ても、そんなにしんどくはならないしね。
菊パパの弁天、花道の出のところでは、オバサンぶりにちょっと笑えたんだけど、でもその後はあまり気になりませんでした。確かに、彼女には菊ちゃんの方を見せたかった!!
4月のチケット、私は第2希望に回された日があったせいか、番頭さん(女性)から連絡がありました。届くのはまだ先だけど、取れた日にちをお知らせします、とのことで。でも4日は大丈夫でしたよ。

投稿: きびだんご | 2010.03.24 00:05

クヮンさま
あら、一昨日ご観劇でしたか、第二部。(第一部も)

「僕の玉様」を「僕の王様」と読んじゃいました いやはや、来月の助六が楽しみですよねー。
そうそう、どんぴしゃ父親世代!! 私も後々、さよなら公演を思い出すなら、3月は菊吉に尽きるなぁと思います。問題は、そう書きながらも、思い出せるのか甚だ不安なことですー。

投稿: きびだんご | 2010.03.24 00:17

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