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2010.04.12

お江戸で助六にかぶりつく

4月12日(月) 「御名残四月大歌舞伎 第三部」 18:20~

実録先代萩」芝かん(乳人浅岡)、橋之助(松前鉄之助)、幸四郎(片倉小十郎)ほか 「助六由縁江戸桜」團十郎(助六)、玉三郎(揚巻)、勘三郎(通人)、三津五郎(福山かつぎ)、左團次(意休)、仁左衛門(くわんぺら門兵衛)、菊五郎(白酒売)ほか 口上:海老蔵

 いろいろ不都合が生じた今月の歌舞伎座チケット取りの中でも、第3部をほとんど続けて見る羽目になった、というのは、かなりなショック。なら、今日のを手放してもよかったんだけど(音羽屋手配ではないから)、1階1列15番では、借金してでも見ようか、というくらいではないかと・・・。というわけで、今月、千穐楽も閉場式も無縁なのだから、このくらいいいよねーと、自分に言い訳をしながら歌舞伎座に向かった。

 実は同行者は、その昔(2004年12月)、南座での海老蔵・助六を一緒に見た友人で、花道の上あたり(2階西)から、「うーん、もうちょっと花道が見たいゾ。1等席なんだから」とぼやいた仲間なので、京都のカタキを江戸で打つ、とばかりに、かぶりついたわけ。

 眼目は当然「助六」。「実録先代萩」は芝かんさんとチビッコが出る、というくらいしか予備知識なし。実録~ってのを見たこともないし。でも、真ん前で見てた、ということもあるかもしれないけど、意外と軽く楽しめた。重鎮の芸と、未来を担うであろう子供たちの頑張りに、ニコニコ。幸四郎のセリフがよくわかったのは近くだったから?(爆) 局たちが登場した時には、扇雀さんが悪者かしら、なーんて、つい思っちゃいました。あ、お江戸の浅岡ゆかりの地には、菊ちゃんが訪ねてる、というのは某筋からの情報。

 休憩には、日本橋弁松のお弁当。木挽町のより好きだという食いしんぼの友人が三越で買ってきてくれた。そもそも南座・海老助遠征は、京都旨い物買い出しツアーの様相を呈していたほどだから、やはり25分の食事休憩といえども妥協せず(笑)。

 そして、助六。やっぱり團十郎の助六はいい!! あの大らかさとヤンチャぶり・・・巧まずして醸し出されるもの、なんでしょうか。そして菊五郎とのコンビもね。團菊の名前は伊達じゃない、と思いましたです。その上、玉三郎揚巻を、目の前で見てたんですから。このシアワセは当分続きそう。花道での酔った風情から、意休への悪態、好きな男への一途な気持ち。豪華な衣裳とともに堪能した。そして、間近に見ても、ほんとに綺麗なのよね~

 また並び傾城の芯を勤める松也にも、心から拍手。松助さんの代わりに現・歌舞伎座を別れを告げる、というところかしら。 仁左衛門のくわんぺらも楽しそうで。通人は、いかにも、な勘三郎だけど、私の感覚ではちょっとくどい気もしたなぁ。

 そんなこんなで、ひたすら眼福の、雨の月曜日。カウントダウン・カレンダーは「19」となっておりました。

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歌舞伎・文楽」カテゴリの記事

コメント

まあ!何て羨ましいこと!
かぶりつきにはかぶりつきにしかない良さがありますものね。
豪華な刺繍の細部まで観られて、溜息が出たり・・
もう一度戻りをゲットしたいとチケWeb松竹に日参していますが、激戦です。
同じ思いの人が沢山いるんでしょうね~

投稿: 尚花 | 2010.04.13 11:08

日曜は居続けでした。どれも気が抜けず、で、月曜は仕事にならず。勘三郎の通人が「
脱いでしまってどこが。。。」を話題にするかなぁ、と思いましたが、流石にそれは無しでしたね。

投稿: クヮンザブロー | 2010.04.13 21:07

尚花さま
まぁ、最後にちょっとはいい目を見る、ということで。今回、揚巻さんの衣裳に溜め息が出ました。
ところで、web松竹。このところ、混んでいて入れない、ということが多いですね。でもなんとか頑張ってください。
友人は今日、助六だけ幕見したそうです。もちろん立ち見ですが。

投稿: きびだんご | 2010.04.13 23:36

クヮンザブローさま
便利な名前だなぁ。
日曜日に居続けとはまたすごい豪華ですねぇ(←日曜の希望を、平日に回された私のヤッカミです)。
通人、さすがに「脱いでしまって・・・」では、通じないと思ったんでは。ちょっと花道で長かったかな、と。これもまたサービス精神の現れなんでしょうね。

投稿: きびだんご | 2010.04.13 23:42

助六のかぶりつきなんて、めちゃくちゃ羨ましいゾ~。
團十郎さんの稚気を含んだ大らかさ・大きさはなんとも言えませんね。ほかの役者にはみられないキャラクターだと思います(海老蔵にもない)。
團菊コンビは最高。菊五郎さんの大らかさと團十郎さんのそれが重ならないところが面白い(^^)
私は第三部はあと千穐楽だけ。それも3階の後ろのほう。だからこの前、花道はよく見ておいたつもり
團十郎だ菊五郎だと言いながら、やっぱり仁左様のくわんぺらを間近で見たいものです

投稿: SwingingFujisan | 2010.04.14 01:48

こんにちは。

三部は初日に見ただけです(涙)。ちょこちょこと戻りをチェックしていると「おお、こんな席がぁ!」ということもしばしば。

こないだの土曜日は2等の最前列が出ていたし(しかも2枚)、今日は今日で1等4列が戻っていました。行けない日に限ってぇ!と歯軋りばかりしています。

最後にもう一度間近で見たい!(特にくわんぺら(笑)、からつぎでした。

投稿: からつぎ | 2010.04.14 11:47

最後の月の超大顔合わせを良席でってのは、嬉しいですよね。日々、まじめに生きてるんだから、たまにそれくらいのご褒美があってもいいのだ!と、そう思うと明日からも働ける気がします。
歌舞伎座の記憶、一番いい眺めでアタマの中に残したいですもん。

投稿: 猫並 | 2010.04.14 18:33

SwingingFujisanさま
朝からバタバタして・・・また助六を見ておりましたもので、お返事が遅くなりました。ごめんなさい。
やはりたまにこんな席で見ると、また元気がわいてきますね。今回はたぶん皆さんがまず千穐楽のチケットを取ってらっしゃる隙に取れたのではないかと思います。

私は現・歌舞伎座へ行くのも残すところあと1回のみです(第2部)。心残りのないように、しっかり見てきたいです。

投稿: きびだんご | 2010.04.15 00:27

からつぎさま
そうそう。自分が行けない日に限って、いいのが出てる。行けないくせに、必ず席をチェックしちゃう・・・。でも、最近は混んでて入れないことが多くなりましたよね?
それでもなんでも、閉場式に行けるという「強運」の持ち主のからつぎさん(電話がつながったんでしたっけ)。めちゃくちゃ羨ましいです!! どこかでその運に、あやかりたい

投稿: きびだんご | 2010.04.15 00:32

猫並さま
ありがとうございます! と何故か言いたくなる。ほんとそうですよね。明日からまた元気に働ける、優しい気持ちで生きていける・・・ような、気が(気だけは)します。
臍曲がりで、ほんとの「さよなら月」にちょっとハスに構えてる部分もあったんですが、なんのかんの言っても、結局いっしょにワッショイやってるんだわー。

投稿: きびだんご | 2010.04.15 00:38

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