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2010.05.13

2日続けて文楽を見る

「人形浄瑠璃 文楽五月公演」
第1部祇園祭礼信仰記 金閣寺の段・爪先鼠の段」「碁太平記白石噺 浅草雷門の段・新吉原揚屋の段」「連獅子」(5月11日)
第2部「新版歌祭文 野崎村の段・油屋の段・蔵場の段」「団子売」(5月10日)

 2月の文楽公演は、よんどころない事情で見に行けなかったので、1月に大阪で見て以来。たまたま一般発売の初日に、第1部の3等席(8列35)が取れて、初めての3等席にもチャレンジ。お隣は1等と思うと、ちょっと申し訳ない気もする。値段の差が大きいんだもの。ただし、全部で7席の3等席は、ほぼ半分空席。たぶん売れてはいたと思うけど、安いとパスしてもOKという気持ちになりやすい(←私の場合)。

 3等席は床で舞台の上手が見えにくく、ちょうど演舞場の3階東のような感じで少し見切れる。金閣寺で最初雪姫がいる屋台のあたりね。でも、まあそれほど何かをしてるわけじゃない(?)し、想定内ですワ。

 公演パンフに、人形遣いの吉田玉英さんの訃報が載っているのに、慶寿院を遣うのがその玉英さんと出ていて・・・? 客席入口のところに「お知らせ」として代役が勘弥さんと掲出されているのに後で気づいた。ついでに、もう一つのお知らせは、○○大夫が退座につき出演者の変更、というもの。いつもは病気で、とかなのになぁ。

 と、よけいなお喋りばかりしてますが、第1部、2部を通じて、一番面白かったのは「新版歌祭文」の通し。歌舞伎でもお馴染みの「野崎村」は、文楽でも見た記憶がある。が、その後の段は全く知らず。国立劇場での上演は昭和46年2月以来だとのこと。
 有名な「野崎村」も、病いで寝ているおみつ(人形:簑助)の母親が出てくるのでかなり新鮮だった。面白く見られるのは「油屋の段」。下男の小助(人形:勘十郎)が剽軽な小悪党で、笑わせる。が、久松の家を再興するための大事な刀だの、乳母だのが出てきて、中身はてんこ盛り、という感じ。そして「蔵場の段」。どうでもいいけど、自分勝手なお染・久松、というわけで、あんまり後味がよくないじゃないの。「野崎村」だけでもそう思えるけど、なんだかさらに救いがたくって。浄瑠璃は咲大夫/燕三のところが一番好き。

 次には「金閣寺」「爪先鼠」。これも歌舞伎のことを思い浮かべつつ。でも、当たり前だけど、歌舞伎とはずいぶん違う、というか細かいのね。特に雪姫(人形・勘十郎)。金閣のセリが三層になっていて、これは面白かった。周りの風景(桜、竹)も、とうぜん変わるわけで、芸(じゃなくて技術か)が細かい。

 あと「連獅子」は、少し前に、橋之助の親子+扇雀で見た、母獅子も出るパターン。だから、岩の上に獅子がいる。毛振りも楽しい。・・・んだけれども、浄瑠璃があんまり冴えなかった気がする。

 「碁太平記~」は、動きが少なかったこともあって、かなり 「団子売」はこれが切りというのは、ちょっとつらかった。あ、人形の方ね。

 次回、9月には「良弁杉由来」が上演される。さすが遷都1300年

 

 

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コメント

日程の少ない文楽で、土日に行かない基本姿勢も同じなのに、なぜに会えない私たち。
いや、今月はなんと、かすりもしませんね、文楽。無念…
私は明日、1部を見に行きます。
で、記事を拝見して、そうか!金閣寺だったのか!!と、ようやく演目を思い出したのですが、さて、明日まで覚えているかどうか(爆)

投稿: 猫並 | 2010.05.13 21:11

猫並さま
まぁ今月は、大阪でドンピシャ一緒だったから、それ以外はかすりもしないんでしょうかねぇ
初めての3等席も、なかなか楽しかったです。1部はのっけから三味線が清治、寛治と、人間国宝のリレーなんですよ。技術的なことは何もわからないけど、この二人だと義太夫も聴きやすいんだと、その後の三味線で実感しました。

投稿: きびだんご | 2010.05.13 23:14

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