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2010.06.28

今年も太宰モチーフの演劇を

6月27日(日) 「太宰治作品をモチーフにした演劇 第7回元気で行こう絶望するな、では失敬』」15:00~ 於・三鷹市芸術文化センター 星のホール

(パラドックス定数+三鷹市芸術文化センターpresents)
作・演出/野木萌葱 出演/上村宏司、十枝大介、西原誠吾、井内勇希、小野ゆたかほか

 全く見たことがない劇団だけど見に行くことにしたのは・・・チラシにあった「どうしようもない若さと自意識に喘ぎながら、大人へと流される男たち。無様に不恰好に、成長という坂道を転がり落ちるさまを描きます」という言葉に惹かれたのも一因かな、と思う。ま、近所へ買い物スタイルでノンビリ出かけられることや、料金が安いことなど、他にも様々あるんだけれど。

 んでもって、男子校の教室が舞台、というのはわかってた。出演者は総勢20名、男ばっかで、教師役もおらず全員が同級生。そうそう、席は自由席で、いつもの椅子などはすべて取り払われて、かなり急な階段状の客席から、見おろす形状だった。木の椅子が人数分あって、わやわやがやがや、そして走り回ったり。

 そんなガヤガヤの中でも、いじめに類することがあり、女の子のことでいろいろあり、お金の有無の問題もある。そして学校の近くにある「森」が何やら危険な所らしい。

 そんな高校時代(18歳)と、18年後36歳の彼らとが入り交じる。・・・実は20人も出演してると、よほど特徴的な顔とか髪型じゃない限り、誰だかわかんなくなってしまう。みんな制服(白いシャツ、グレーのズボン、ネクタイ)なんだもの。成長するとスーツだし。というあたりで、状況を把握するのが少しつらかった部分もある。

 でも、森へ消えた子のことをなかったことにできない青年(=最後に言葉を交わしたから)と、「もういいよ、忘れなよ(『他の皆と同じように)」と言うその子との遣り取りのあたりは、グッと来てしまった。作者が身近にそういう死を経験したことがあるのかもしれない。

 大人になってからのいくつかのエピソードが、たとえば子どもの死であったりする部分の甘さ(? とりあえず私は好きじゃないので)、ラスト、19人の手拍子(三三七拍子、1拍遅れバージョン)の中での決めの長セリフが手拍子にかき消されがちだったところなど、うむむなこともあったけど、いや力作でありました。

 家からバスに乗っていったんだけど、いやに同じバス停で降りる人がいて、どうしたのかと思ったら、同時刻に風のホールで「横山幸雄 ショパン・プロジェクト」があったのだった。終演もほぼ同じ時間(5時くらい)で、ちょっと珍しいパターン。

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