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2010.06.21

寄り道(して)らくご(を聞く)

6月19日(土) 「第10回 柳亭市馬 柳家喬太郎二人会」 18:00~ 於・トリイホール

旭堂南青・荒大名の茶の湯(講談)、喬太郎・夜の慣用句、市馬・厩火事--仲入り--市馬・二人旅、喬太郎・井戸の茶碗

 同窓会が岡山・後楽園にて19日の昼、そして大阪でのこの二人会が19日・夜。実家へ帰る日程は、先にこれらの予定があったために必然的に決まったのでした

 もはや迷いはしない地下鉄なんば駅下車。なんばウォークを通り抜けて先にホテルにチェックイン。会場は全席自由のため4時から整理券を配りその番号順に入場という手はずなんだけど、席はあるからいいや(会場は小さいし)と、皆さんが入場し終わったころを見計らって到着。そうしたらちょうど、「ここがひとつ空いてますよ」とホールの人が叫んでるところ! んじゃぁ、と図々しく最前列(!)に参りましたのです。

 開演までプログラムを眺めてすごす。10回ということで、市馬・喬太郎のお二人からの「御挨拶」が載っていて、感慨がさらに そして短い文章なのに、やはりそれぞれの個性が如実に現れていて、それもまた面白いのであった。

 さて開演を待っていると、後ろの男性(たぶんとても若い)たちが、南青さんのことを「きょくどう」? 「あさひどう」かもしれない、あの字(旭)は「きょく」と読むんだ、いやよく知らない、なーんて感心しつつ喋っていて、オバサンとしては勲章にあるよと言いたかった(でも勲章は「旭日」の次がなんだったかわからないんだが)。というわけで、落語方面をあまり知らないらしい人たちも来てる、ということは確認した。

 講談をあまり聞く機会がないし、上方の人となるとさらに。あらっ、上方の講談師には女性は少ないのかな? 南青さんは、かなりの美形男子でございました。この「荒大名の茶の湯」は、すごく落語っぽくて、釈台と張り扇をたまに使わないと、ほんと落語と講談の違いは何?と思ってしまうのであった。

 喬太郎さんの1席目は・・・そうか、まだこれをやってなかったのか、という感もある「夜の慣用句」。たぶんもうすっかり大阪に慣れたがゆえの、ちょっと下ネタ入りバージョン。くだんの私の後ろの男性陣は、仲入りの時に「こういうのもありなんだ、落語って! 面白いっ」といたく感心しておりましたワ。

 市馬師匠は、先代小さんと奥さんの夫婦喧嘩はすごく激しいものだった(弟子入りした時には奥さんは亡くなっていたので伝聞)、しかし喧嘩をした翌朝は必ず一緒にゴハンをたべていた、というマクラのあたりで、むむむ。やはり、の「厩火事」でした。ほんと「髪結いの亭主」とはよくも言ったり、だね~。お崎ちゃんは可愛いワーキングウーマンなのだ。

 市馬師匠の2席目は「二人旅」。これは一緒に旅をする二人の道中の掛け合い。別にストーリーとかはなくて、その二人の雰囲気を楽しむ。謎かけだの都々逸だの、歌(笑)だの。そうそうマクラでは、いまお江戸をにぎわす(?)襲名問題にちょっと触れたり・・・そういうきわどい話題には「これは私が言ってるんではなくて喬太郎が私の身体を借りて言わせてる」なんて。ほんと、喬太郎さんも市馬師匠も、トリイホールの高座に馴染んでるんだなぁと、つくづく思ったのだった。(でも、噺の二人が旅に出る時に「袂を分かった」と言わなかった? 聞き間違いかな。袂を分かったら一緒に旅なんかしないよね。うーん。)

 喬太郎さんの「井戸の茶碗」は、オーソドックス・バージョン(ミュージカルっぽいのも聞いたことがあるもので)。屑屋の清兵衛さんが、さらりとほんとに正直者で、楽しく聞けた。こういう噺は料理の仕方でいかようにもなるんだろうなぁ。あっさり仕立てなのが好みなの。

 プログラムに過去9回の根多帳が載っている。今回でそれぞれ20席ずつ。同じ噺は一度もない。どこまで続くのでありましょう。平成17年6月に第1回だからちょうど5年。次の5年のうちには、お二人とも50代になるのか。円熟、という時に向かうのね。ますます楽しみ!!

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コメント

遅くなりましたが、ご来場感謝で~す!
実は5年前の第1回も6月19日(日)でした。
会をやるからには5回は続けようと思っていましたが、
あっという間の5年間でした。
10回目で終わろうか、と思ったこともありますが、
当分はがんばりま~す。
お二人が関西でも人気が上がっていることが、よ~く分かります。


客席から拝見するお二人が最高なんですが、これもご縁だと、不思議な感覚でお二人に接しています。
7月は客席からたっぷり楽しめそうです。
またよろしくね~

投稿: SS | 2010.06.24 22:15

SSさま
ほんとにお疲れさまでした。一口に5年、10回と言ってもねぇ・・・。
思い返せば、えっ?大阪から市馬師匠を聞くためだけに、新幹線や夜行バスで来てるの? ほんとに?? と、ハテナマークが飛びまくっていた頃。そうこしているうちに、大阪で会を主催するの 2回目も3回目もあるの??
こんな調子で、気がついたら私も大阪の客席で笑ってるという。いや~、嬉しいご縁ですワ。

さて、来月は楽しい会が(東京で)目白押し。とにかく健康にだけは気をつけて、市馬落語を楽しみ、そして二人会も続けていってくださいね。

投稿: きびだんご | 2010.06.24 23:12

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